MICROCOSMOS

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彼は自然科学番組が結構好きです。もちろんチコのことです。彼,歩くタコの映像も知ってますよ。
 昔,実家にいた三毛猫は,かつての「わくわく動物ランド」や「タモリのウォッチング」を最初から最後までかぶりつき出見てましたが,まぁそこまでは行きません。でも,この,フランスの有名な記録映画は結構好きです。
 ちゃんと人間が見えているように,猫にも見えているのか,彼らの反応速度や動体視力など人間の比ではないので,残像時間などが違っていて,画として成立してないのではと生理生態学者でお世話になったことのある方にお聞きしたことがあります。
 猫とヒトぐらいの比較になると進化的に同じような組織や酵素群が機能していますから,色覚は別にして,案外同じように見えている可能性が高いというお答えでした。で,もう一つは,人間が他の分類群に比べて退行しているはずはないと云うことです。もちろん,それは原初的な性格をして100%能力が引き出されたときの話で,現代人はある意味で感覚機能は落ちているでしょうけど。

 ディズニー&ピクサーの“Bug's life”なんてアニメがありました。ディズニー渾身の作品は,どれも脚本が素晴らしく,私,結構好きなんですが,例えば鳥がゴジラのようにムシたちを襲ったり,雨が空爆のように降ってくるシーンは,実はこの実写が先にあってイマジネーションを助けたのだと思っています。で,なんてったって,偉いのは,こちらの方は「実写」だということです。

 流石A1,プログレッシブタイプのCCDのお陰で,TV画面を撮っても縞が出ません,なんて変なことに関心。



 中村天風氏のヨガの大師カリアッパギ師の元でヨガ修行をする話で面白い本を読んだことがあります。その中で,「地の声」を聞けるようになる感動的なシーンがあるのですが,実際,武技をやっている人の境地では,雑念が雑音が見事にフィルターがかけられて,必要な情報だけがまるで手に取るように分かる状態の話が出てきます。超高速度撮影状態のような変性意識状態に陥った経験が,私にも数回だけあります。
 詳しくは書きませんが,前を走っていたバスがハンドルを切り損ねて尻をこちらに振ってきたため,回避したその数秒でした。決して視力の良くない私の眼に光景がスロービデオのように写りました。ラジカセが鳴っていましたが,何故か聞こえなくなり,僅か数秒ですが音のない空間に突入しました。終わってクルマも自分も無傷であることを確認して,不思議な感覚にちょっと感動しました。あの頃,ちゃんと稽古やっていたし,人間の能力にそれほど驚かなかったのですが,今考えると別人の話みたいに感じます。
 で,猫の場合,ひょっとしたら,ヒトで言うところのこの超感覚がいつでも引き出せているのではとか思います。TVに対する視覚において猫もヒトもあんまり差がないというのは,何となく違うのか,実はそのとうりなのか,自分では未だに判断不能な話です。変性意識状態でTVを見たらどうなるのかとか,単純な疑問です。走査線がどのように見えるかでクロックアップが生じているのか,それとも別の処理系の変化が生じているのか,分かりそうな気がするのですが。

 蛇足其の弐ですが,動物科学番組で,鼻につくのは,「自然は厳しい」とか「食物連鎖」とかいう近代生態学ではほとんどテーマにもならない古典的なコンセプトに基づいて,やたら,食うものと食われるものの関係の映像が映し出される,というパターンのものです。海棲生物屋の友人は福岡まで“ディープ・ブルー”を見に行って,がっかりしたといっていました。そのあたりのワンパターンがあったのか,DVDは一応購入する予定です。
 流石にアッテンボロー,さらに超人リヒテンシュタールのプロディースによるものは,そういったものはないです。両人の自然科学記録映画については,また機会があれば,書きたいと思います。
 この記録映画もそれぞれの昆虫の生活史をおうような真似はせず,昆虫やさんには食い足りない部分が多いのですが,結構編集の妙で,私自身の評価は低くありません。
 フランス語の,ナレーションも邪魔にならなくて良いです。日本語のナレーションは,同じことをしゃべっていても中途半端な説明が気になって集中できなくなります。
 あるとき,椎名誠氏の「怪しい探検隊」に同行した先輩が,映像を持ってきて,ちょっと見てくれるって云ってきたことがあります。彼は世界的にも著名なアリの研究者でしたが,狡いことに哺乳類が分かる(まぁ先輩なりのジョークですが)と云って着いていったらしいです。というわけで,その時の彼の講演のビデオの哺乳類のチェックは,私がやりました。もう時効だから書いちゃったけど,何で俺を紹介して連れて行ってくれなかったんだ〜って当時は思いました。もちろん,そんな楽しい機会を私だって他人に譲るはずがないです。というわけで,専門家の監修による,なんて話は,直ぐに信用しちゃぁだめです。最近はマスコミ関係も,根幹的な情報を持った人が誰だか分かるようになってきて,ちゃんとアクセスするようになりましたが,でも,相変わらずTV受けする人は,分野で相手にされてない人でも使ってしまうところはありますね。
Commented by benebello55 at 2005-03-28 11:46
一瞬ハメコミ画像かと思いました(笑)。周りの景色やチコちゃんも暗くならずにちゃんと写ってるのにテレビ画面がぶっ飛んでなくてすごくきれいに撮れてますね。
Commented by complex_cat at 2005-03-28 11:56
これ,輝度差があまりなかったので,画面の方にどちらかというと露出を遇わせてます。フォーカスも迷ったのですが,チコではなく画面に遇わせております。チコに適正露出だと流石に画面は飛びますね。デジタルは,ヒストグラムを見ればこのあたり感が働かない場面でもチェック出来るので,ありがたいです。
Commented by benebello55 at 2005-03-28 12:38
私はどちらかというと川派ですので川をテーマにした番組を見ることが多いのですが、一番鼻につくのは、何かというと最終的には"感動的"なサケの産卵シーンで締めくくられることが多いことです。川にいる魚はサケやマスのたぐいだけではないですし、水生昆虫や両生類が取り上げられることは皆無です。たしかに一度海に下ったサケの稚魚が大きくなって故郷の川を何十キロも遡り、産卵した直後に命が果てるというのは映像的にもオイシイのは分かります。でも毎年毎年見せられるとナメトンのか?と言いたくなります(笑)。見た目は悪いですが、カゲロウやトビケラなどの水生昆虫の生態もなかなか面白く、感動的なんですけどね。
Commented by ≦⌒▽⌒≧З at 2005-03-28 13:35 x
ウニャニャのニャァーっ≦⌒◇⌒≧З
そういえば、以前何かの“ねこぼん”で読んだことがあるけど、テレビの画像がニャンたちにはどのように観えているのかっていうのがありましたよ。本の名前が出てこない……≦ ̄□ ̄;≧З

通常のテレビのように走査線が525本では縞だらけで何が映っているのかわからないとか。で、ハイビジョンテレビのように走査線が1125本以上あれば、やっと正常な画面で観えるとありました。

うちの“チビ”どもは縞々な画面を観ているのかっ≦ ̄□ ̄;≧??
Commented by dojou7 at 2005-03-28 13:41
ネコは?ですが、犬は画面にいぬが出てくると、ほえていた記憶があります。ネコはしましましか見えないのか。
Commented by nekoromochi at 2005-03-28 13:55
ウニャニャっ、dojou7さんっ≦⌒ω⌒≧З
ワンコ(ほかの動物達も)に関しては、関連本を読んでいないのでよくわかりませんっ≦ ̄□ ̄;≧З
それでもテレビに反応するのは、音(鳴き声)の部分に反応するのいではないでしょうか。
Commented by complex_cat at 2005-03-28 15:56
≦⌒▽⌒≧Зさん,おそらく,走査線密度ではなく,通常のテレビはインターレースで動画が描画されていて,人間の残像のおかげで画になっているのが,残像時間が違う猫では画として成立しないということだと思います。ハイビジョンは走査線の本数もですが,同時に描画される領域が広い(あるいは,プログレッシブ全面書き換え?)はずですから。
でもマイクロコスモスでは,およそ声も音もSEだけでじっくり見るとは思えないのですよ。このところ,未だに明確な答えが無くて・・・・ちょっと調べてみます。
Commented by complex_cat at 2005-03-28 16:04
benebello55さん,どうも,あっちの分野に広い視野を持ったプロデューサーが少ないようですね。私も同感です。
 BBCやスペイン国営放送のものなどは,やはりうなるものが多いのですが・・・それと私の場合,本で読んだものの方が,感動が大きかったり・・・・映像で見たものは直ぐに忘れてしまったりします。
Commented by complex_cat at 2005-03-28 16:09
dojou7さん,犬はずいぶんご無沙汰しております。少年期は最も好きな生き物は犬で,犬小屋で寝ていたのですが。動物の知覚を明確にするのは,非常に難しいです。ヤーコプ・フォン ユクスキュルら「生物から見た世界」は私の学生時代に流行ったすでに,古典的名著ですが,そっからさきどのくらい進んだのか把握しておりません。また情報が集まったらこのテーマで加工と思います。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-03-28 16:11
かーは、子猫の頃は一緒になってテレビを見る猫でしたが、最近本当に興味を示しません。テレビから猫の声が流れていても反応しないし。(うちのテレビはフツーの小さいテレビです)子猫のころどうして見ていたかは不明ですが、今は、絵に見えていないんだと思います。
テレビで猫の目に映る映像はこんなのです、と見せてくれた映像は緑がかっていて、中央以外の部分では、ものの動きだけは辛うじて判る程度で、かなりぼやけていましたね。
…ハイビジョンテレビにしたら、かーもテレビを愉しむのかしらん…。
Commented by complex_cat at 2005-03-28 16:25
猫のために,ハイビジョンテレビ購入! でも世の中,耳の尖った連れ合いのためにお金を惜しまない方も多いので,売れるかもしれませんね。
どうです? 電機メーカーの営業さん。
Commented by nekoromochi at 2005-03-28 19:26
ニャハハハハハハハっ≦⌒▽⌒≧З
「ニャン専用チャンネル」もあれば、さらに売上急上昇っ≦⌒◇⌒≧З
Commented by complex_cat at 2005-03-28 21:04
面白い! 魚や鳥の映像ばっかり流れるハンティング・チャンネルとか,猫用料理を猫と飼い主のために流す猫キッチンチャンネルとか,一日中,発情期の雌ニャンコの画と声を流すアダルト猫チャンネルとか。うちの僕たちは,事情があって最期は興味ないのですけれど(笑)。
Commented by dojou7 at 2005-03-28 21:13
kyokoさんちの洗濯機も登場。
穴を写して、数分間に一回程度動く物を1秒見せる。
サブリミナル(っん、サブミリナル?)画像によるネコのための情操教育番組。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-03-28 21:32
うわー…(^^;
Commented by complex_cat at 2005-03-28 21:37
洗濯機?チャンネル???? シュールだ。
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by complex_cat | 2005-03-28 08:18 | Cat Family | Trackback | Comments(16)

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