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黄色雀蜂

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調査用トランセクトの線上に巣があったため、猛襲を食らった。コガタスズメバチのように一撃食らわして去って行くなんてことはなくて、近接格闘に持ち込まれてナイフを突き立ててくるアグレッシブさがあるので、襲われた時は、諦めて、被弾を最小化するため、巣から距離を取りつつ、取り付いた個体に対してはおもいっきり戦闘するしか無い。上から「まふっ」と叩き潰すか、服の上に入ったのは布毎瞬間握りつぶすか。
 6個体叩き落として、9発刺されたから、私のほうが3ポイント差で負け。スリーポイントシュートが成り立っても逆転は不可能だったけど、こっちは相手の命を奪ってしまっているので、比べるのは蜂側には申し訳ないか。ヘルメットも髪の毛の飛び出ているところから、潜り込まれるので、返って叩きにくく面倒なだけ。

 痛みはコガタスズメバチの何倍も酷かった。病院に駆け込んで保険証を探そうとウェストバックを開けようとしたらそこにも一匹張り付いていて慌てて、iPhoneの角でこじり潰したが、外見は脚が取れただけで、甲虫のように丈夫(画像右)。本気で巣を破壊するような撹乱を与えてなければ、巣からの攻撃を受けなくなる距離は、80〜100mもあればと思うが、攻撃離脱の空中戦者ではなく、近接格闘大好きな相手なので、気がついたら張り付かえれていて、危機が去ったと思ったら刺されたりするので、そういう注意が必要。

 他に、完全に伸びていると思って、サンプリングして直ぐに医者に向かった先で一応確認してもらおうと思っていた個体も、あとで家に帰ってみたらフィルムケースの中で復活していた(画像左)。それなりに手加減はしていないつもりだったが、お腹の中身をぶちまけるぐらい叩かないと死んでない場合がある。タフだ。しょうがないので、永遠のコールドスリープに入ってもらってから撮影。

 色々関連サイトを読むと、アンモニアを塗るのは昔のお医者は好きなのだが、(入った先でも看護婦さん3人ぐらい総出で塗られた)、注入された毒液の活性を落とす効果はあまり期待できないように思える。そもそも組織に浸潤してる後でスネークバイトキットなどで吸い出すのも、快癒までの経緯を含めてほとんど効果が無い模様。
 フィールドワークで体質的に、あるいは事前検査でアナフィラキシーショックリスクを想定するような場合、保険も効くようになって以前の一万円超えだったエピペンを自分用に処方してもらって携帯するのが良いだろう。

 全国でのエピペン処方相談可能な病院は、ファイザーのサイトのこのページで検索できる

世界短編傑作集 3 (創元推理文庫 100-3)

アントニー・ウイン/東京創元社

☆☆☆☆★

 ハチに刺されることによる劇症型抗原抗体反応、いわゆるアナフィラキシーショックをトリックに使った、アンソニー・ウィンの「キプロスの蜂」は、1926年の古典的な名作推理小説。90年以上前でもアナフェラキシーショックはすでに専門知識を用いた推理小説のに使われるレベルでは、認識が進んでいたのだと分かる。
 今の治療手順は確立していて、私の場合は、刺されて5〜6時間後までが一番ひどくて、間欠的にタオルを噛み締めて痛みに耐えていたが、静脈からと経口薬のお陰で、肉の厚くない頭皮部とかの痛みはすぐに消えた。肉の厚い上腕や大腿は特大の筋肉注射みたいな痛みが夜中過ぎまで残った。それでも、翌朝には痛みも消えていて、どこがやられたのか白血球が集まってわずかに膿が見える刺し口を見なければ分からなかったほど。その後、すさまじい痒みが襲ってくるのを覚悟したが、医者の出してくれた副腎皮質ホルモン軟膏としてはかなり弱いほうだと思う塗り薬で、それも生じていない。雑菌が入れば、経過は良くないだろうから刺し口の消毒はもちろん重要だ。毒蛇対応などでもそうだが、切ったり縛ったり、スネークバイトキットそのものも消毒しておくのが望ましいし、傷口を現場でいじるのも、「今はやらないほうが良いからそれよりも早く医者へ」という流れだったと思う。住宅街で刺されるのと違って、山中で人が倒れれば、そんなに迅速に病院まで行けないだろうし、アナフィラキシーで倒れれば、屈強な男が2,3人居ても、女性一人担ぎ出すのも簡単ではない。そのことは理解しておく必要があるし、それ故、エピペンの利用性を上がっているのを利用した方がいいだろう。尤も、学生実習や遠足など、特定の人のために処方してもらう薬を不特定の人のために、適当に用意するなんてことはできない。まあ、日本の野外において熊sp.よりもハブsp.よりも、人がハチsp.で死んでいるのも無理もない。
 
 翌日の夜のお酒は、とても素敵な知人のお店、恵まれた酒飲み相手ということもあって、大変美味しゅうございました。酔い方も、普段通りであった。

Commented by kinkyuyoumeado at 2014-11-24 13:22
こんにちは。ご無沙汰の猫左衛門です。
インドア派の私には背筋の凍るような災難でしたね。
お見舞い申し上げます。
あらためて、自宅を一歩出たら、都会から田舎へ出たら、
と考えると、私自身の環境への対応能力はなかり薄ら寒い
レベルです(汗
Commented by jinsei_rarara at 2014-11-28 19:36
お~
読んでいて恐ろしいんですけど
大丈夫ですか~

ほんとにいつもヒヤヒヤもんですがぁ

退院してきました、おいしいものたくさん食べたいです♪
Commented by complex_cat at 2014-11-29 10:29
jinsei_rararaさん、おかえりなさい。
よくぞ訪ねていただきました。
こっちから、チコ同様、どんどん太る念をお送りしておきます。
Commented by complex_cat at 2014-12-06 12:43
猫左衛門さん、こちらこそご無沙汰しております。
まあ、アナフィラキシーショックが出ない限り、数時間痛みに耐えるだけなので、大したことはありません。首筋の防護は忘れないように。太い血管に直接毒液が入ってしまうと、私の叔父がその事故に遭いましたが、アレルギー反応どころではない命のやりとりになります。
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by complex_cat | 2014-11-20 23:21 | Wonderful Life | Trackback | Comments(4)

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