ミニベロWACHSEN Weiβ BA-101のボスフリーをギヤ比の高いものに交換する。
ボスフリー抜きを装着してモンキーレンチを嵌めてそのままブロックの穴に突っ込んで輪軸のようにタイヤごと回転させるという例の技を使う。700cとくらべて輪軸の効率が悪いと思ったがあっさり外せた。
追記:10tゴムハンマーは、固着したペダルなど外すのにレンチ端をぶっ叩くやり方で使っていたが、ボスフリー抜きには使えない。使えないが、ちょっと軽く叩いて、固着を調べたりしている。
ロー側はものすごいでかいギアになるので、チェーンを切ってつなぎ、ディレイラーハンガーを替えないと押しこむのは無理かなと思ったら、そのまますっぽりハマった。変速も6s全て調整なしで問題なし。普段からロー側に張りっぱなしはちょっと拙いだろうとは思うが、ぎりぎりディレーラーギアも干渉しない。ただこの状態なのでさすがに、チェーン少し入れて伸ばしたほうがいいと思った。余裕のあるときにやる。
ちょい乗りに出かけた時に、あるいは、クルマに乗せてキャンプに持っていった時に、クロスバイクかMTBだったら楽に登攀できる坂はやっぱりそのまま登りたいし、頼りたい足がそれしかない場合、チャリの走破性は高いに越したことがないという考え方。特に、フェリーでクルマをもっていけないような場合に、安く購入した折り畳みミニベロは選択肢の一つなので、そうであってほしいと思う性格。
で、どのくらい坂に強くなったかというと、実際にその辺の坂を登ったりしたら、実感として、なかなか大したものである。計算根拠となる
ホイール&タイヤサイズからの外周長は、こちらにある。フロントギアは52Tだから、ギヤ比からクランク1回転で進む距離はロー側で、480π(52/34)= 2.306m。一方で、先にご紹介した登攀性能上げたクロスバイク、改造Merida号はタイヤ外周686πmmなので、ギヤ比からクランク1回転で、フロント3s 48A-38-28とリア8s11-32Tのロー側で686π(28/32)=1.885m。使用時の車重がほぼ同じぐらいなので、距離が出ないほど登攀時の負荷が少ないと考えれば、割と検討している。
トップ側では、WACHSEN 号で5.601mのところ、Merida改で、9.404m。時速30kmを出すには、8.330m/sec.となるから、一秒間にMerida改で0.89回転のところ、 WACHSEN 号で、1.48回転。ケイデンス(Cadence=毎分のクランク回転数)で、Merida改53.4rpm程度に対して90rpm弱。
高回転時の負荷を可能な限り落としているロードバイクで170rpmでとかみたいな話をしていた人が居たが、まあ、見通しの良い平地ならともかく、一般道でロードバイクの能力のまま、スピードおもいっきり出すというのは、相当なリスクがかかるのと、そもそも道路交通法でも自転車の最高速度問題は時々上がる、デリケートな話なのでこのくらいでやめておこう。
Weiβ BA-101は20インチのミニベロでは割とスピードが出る方だと思う。これはチェーンギアを大きくしているからで、他メーカーもそれに追従するかのように52Tは割と折り畳みミニベロではよく見る仕様になってきている。
これ以上スプロケットのトップギアを小さくしても、各パーツがその負荷に耐えられるとは思えないので、こんなものだろうけど、理論上は11Tで7.128mまで上げられる。平均的クロスバイクだと14Tぐらいのギアの使い方だと思う。ちょっとやりたくなるが、多分、ピストのようなシングルギアのような強度がないと、ダメかもしれない。
最初は8s化という無謀なことを考えていたが、6sのワイドレシオ化の方が、シフターもそのまま使えるし、自分の状況ではその方が、使い勝手はいいかなと思った。ボスフリー型のスプロケットは一時期8s以上のものがアマゾンでも出回っていたが、ロットが限られるのだろう。最近は見ていない。ボスフリーの場合、構造的に多段ギアで横に伸びるのは基部に負担がかかるから7sあたりがいっぱいだと思う。コストダウンされたMTBルック車やクロスバイクを売るメーカーではスプロケットにせずにママチャリ型のボスフリーで済ませたいだろうから7sと8sの境界は大きかったと思うが、GIANT製エスケープのヒット以降、どうもそれなりの名のあるメーカー以外でも8sの標準化が進んだから、この数年で状況は変わった印象。
このモデル、Weiβ BA-101は、クロスバイクやMTBのサブマシンとして愛用している人もちらほらおられる。意外と悪くないぞという評価がネットでもちらほら上がったのは、3年前ぐらいだから、結構ベストセラーだと思う。私の印象は、塗装が弱い以外は、アルミボディで軽い割には思った以上に強度は出ているという感じ。末っ子のMerida製MTBが来る前は、彼の愛機として、二人で輪行などもやったものだった。実際、折り畳みミニベロはクロスバイクやMTBのクイックリリースより圧倒的に楽だし、輪行バッグに入れるにしてもとてもコンパクトだった。
ところで折り畳みミニベロの世界にもディスクブレーキのトレンドはとっくに来ている。 Weiβ BA-101をディスクブレーキ化7s化する改造が一時期あったが、既に製品として存在するのがEXTREM BA-10Dというディスクブレーキ&7sモデル、できれば個人的にはホワイトカラーの車体が良かったのだが、Weiβ BA-101との差別化のためにイモリみたいなカラーリングになっている。
こいつは、力技でディスクブレーキ装着ができないフレームにディスクブレーキキャリバーを固定するアダプター。もちろん装着の結果は自己責任。試しに装着してみて、Weiβ BA-101にも使えることがわかったが、リアホイールもディスクブレーキ対応にしなければならない。それは結構大変で、20インチ用のそれを探して交換するしか無い。そこまでやるかどうか考えると、微妙。VブレーキをShimano製に替えるぐらいで終わるかなと思っている。
とりあえず、ワイフが乗るかどうかは別にして、高品質シティバイクの候補をいくつか見たり。普通の軽快車は、クロモリ製ということもあるが、頑丈に作られている結果もあって、車重が20kgを超えるのが普通で、アルミを多様化して「軽量」の謳い文句で売られているモデルも10kg台後半、電動アシスト自転車は20kgから更に重くなる。ロードやクロスバイクやMTBについて、11kgの壁を超えて更に軽い方は金額しだいだが、少なくとも10kg台前半に収まるかどうかは、長く付き合っていくには、個人的には結構重要だと思っている。