春の駆け足

気が付いたらもう裏の畑の梅が満開だった。SONY α E-NEX 6, Rodenstock Retina-Rotelar f:4/135mm
ヒヨドリが大群でやってきている。蜜どころか花も落とす勢いだが、近くのキンカンとタンカンがお目当て。SONY α E-NEX 6, Rodenstock Retina-Rotelar f:4/135mm

採餌縄張りを巡って、種間、種内でのさやあてが行われていて毎日朝昼と言わず騒がしい。SONY α E-NEX 6, Rodenstock Retina-Rotelar f:4/135mm

ヒヨドリにおおやられながらもメジロも種間のバトルで忙しい。SONY α E-NEX 6, Rodenstock Retina-Rotelar f:4/135mm

樹上の鳥は取りようがないので、諦めて遠目に一瞥。天気がまあまあだったので、ようやくブラッシングしてやれた。SONY α E-NEX 6, MINOLTA αAF MACRO 2.8/50mm

二台のクルマは、ヒヨドリの糞と採餌滓まみれになっている。おまけに昨日は少しだけ火山灰が流れてきた。

SONY α E-NEX 6, MINOLTA αAF MACRO 2.8/50mm

今年の近くのタンカンの出来はいまいちというか全く売り物にはならないレベル。とりあえず、収穫してもらえるかこちらでいただけるか、ちょっと交渉。SONY α E-NEX 6, Rodenstock Retina-Rotelar f:4/135mm

こんな感じのキンカンのくい後がたくさん落ちている。意図せぬ給餌なのだが、野放図にくわれている果樹は少なくない。奄美なども、タンカンの生産競争や高齢化などで、生産コスト掛ける意味が無くなった果樹園は、放置され無視できぬ量が冬期の自然餌の少ない時期のイノシシや鳥害誘引を支える。SONY α E-NEX 6, MINOLTA αAF MACRO 2.8/50mm

この辺りは、遠の昔に農業生産収入を当てにするような地域ではなくなっている。一方で、アナグマが庭に侵入し、川岸林を利用して離れザルが時々出現した。そういえば今年はアナグマの採餌痕を庭で見ていない。ホームレンジを移したかもしれない。

　意図するにしてもしないにしても、その手のサル（離れの雄ザル）に人為の高栄養の餌が入ると、それへの執着から採餌ディフェンス行動が過激化して噛まれるなどの人的被害が出る。私の知る例では、屋外でデイケアなどの弁当の残りをお年寄りが猫の餌にやっていて、それに取り付いてしまった例がある。酷いもので、排除攻撃的になっていて、周辺をうろついていた子猫を投げ殺し、犬は繋がれた紐を引っ張ってダメージを負わされた。で、人間の男性とは地元担当行政官との壮絶な近接格闘バトルを通してリスクを悟り、見かけるとすぐに隠れる一方で、お年寄りや女性子供には、大怪我を追わせる攻撃を躊躇無くしかけることを学習し、20人以上が病院に行くことになってしまった。まあ、離れザル被害では最悪のパターンだが、普通はこうはならないのでむやみにサルを恐れる必要はない。結果的に、ボタンの掛け違いでそっちに進んでしまった例。

　サルには近くの河川沿い道路で10年以上前に、やはりこの時期に一度遭遇したが、単なる通過個体であったようで、その後何も目撃事例がなかった。繁殖のために群れを探して移動中であった雄だと思うが、今回も、その後のサル情報は潰えたので、その程度の「通りすがり」だったと思われる。

　一番困るのが、何かの使命感のように、こういう個体に餌をやる人間が発生する件。個体が地域に固定され、更に色々なものを食べることを覚えるため、自体が深刻化する。その手の人を行政側も把握しているが、一種のアウトサイダー対応的な問題となって、条例等法規制でもない限り、それ以上打つ手が何もなくなる。

　特にサルについては人的被害の裏には、必ず、給餌行為が潜んでいる。こっちはクマがいないから、集落周辺の「食べ物」放置については割とむとんちゃくだが、クマが分布しているからといって、その辺りきちんと管理されているところばかりでもなかったりする。特に収穫残渣を大量に遺棄している場所とかだと、かなり悲惨なことになっていたりする。

SONY α E-NEX 6, MINOLTA αAF MACRO 2.8/50mm