At an aqua museum
2005年 04月 04日
この「チューブワーム」の分類は,派閥か分類屋に多い記載論文作成上のプライオリティなどのトラブルからなのかどうかよく分かりませんが,「研究者の都合」で分類が停滞しているそうで,このサツマハオリムシを除きまったく名前が付いていないそうです。
この種は錦江湾にしか生息していませんが,Lamellibrachia属は、東西太平洋〜大西洋に分布し、また水深500mよりも浅い場所に生息しています。鹿児島湾産のサツマハオリムシは世界で最も浅い生息地で発見されたチューブワームであり,このグループに属しています。分子情報に基づく解析から、西太平洋には、サツマハオリムシの他に、少なくとも6種の未記載種が生息しているようです。
目も口も消化管も肛門さえもなく、噴出する硫化水素を栄養素として桜島近くの海底で群生しているサツマハオリムシです。錦江湾奥部の海底からはよく,「たぎり」と呼ばれる、硫化水素を含む火山性のガスが泡となって湧き出る場所がありますが,そこが彼らの生息場所です。このたぎりからは高濃度の水銀が海中に放出されており,水銀汚染魚が湾奥の妙なところで見つかったりする原因と考えられています。
通常生命は太陽光線のエネルギーが植物によって変換されるのを始まりとしたエネルギー流の流れの中に生きております。しかし,こいつらはこの通常のエコシステムのエナジーフローとは,全く外れた生物です。
外から見ることが出来るのは、管から突き出したえらだけですが、血液はヘモ系色素を含むようでで赤く見えます。管の中は羽織状の筋肉、そして残りは全て心臓や血管などを包む栄養体です。その栄養体の各細胞にたくさんのイオウ酸化細菌を共生させています。この共生細菌はまったく有機物の無い環境であっても硫化水素を材料にした同化作用でエネルギーを取り出して生きており,そのエネルギーの余録をこのチューブワームは利用しております。
海洋生物においては共生菌や共生ラン藻類は非常に重要な働きをしているものが少なくないのです。例えば,貧栄養の熱帯〜亜熱帯の海で巨大な大きさにまで育つシャコ貝の仲間も,内部の共生藻の光合成のエネルギーを利用しております。だから太陽光線が口の中に入射するように方向を変えたり出来るようになっているとずっと昔,サイエンスか何かで読んだ覚えがあります。
猫馬鹿は,愛猫と一緒に来たらどうなるかとか思ったりするのです。まぁ採ったり出来ないので,見るだけならチコは直ぐに飽きてしまうかも知れませんね。
低照度下でノーフラッシュ高感度で撮ると,デジイチが欲しくなりますね。A1のISO800はノイズ以前に無理が大きすぎるように感じてしまいます。
あー、ゴカイ!!!
不思議ですねぇ。天草も自然に囲まれたところで、主人の趣味が釣りだったので、人よりは海のものを知っているつもりでしたが・・・自然の力って人智をはるかに超えてますねぇ。いやはや。
天草は,本当に魚が美味しくて良いですね。九州では最も魚の美味しい場所の一つではないでしょうか。パンちゃん,お刺身は食べませんか?
特に貴方のお書きになるエントリの中身も分かりませんので,実際お答え申しかねますのでとりあえず,
1)エントリの内容と使用したい理由をお知らせ下さい。
2)その上でどうしてもと仰るならファイルサイズをかなり小さくして出自リンク先として明確にしていただけるなら了解する可能性もあります。尚ファイルにはトレースできるようにコード埋め込みしてあります。
以上よろしくご検討お願い申し上げます。
わざわざありがとうございました。
なお,ttp://mblog.excite.co.jp/user/complexcat/はこのサイトのモバイル版です。このエントリもttp://mblog.excite.co.jp/user/complexcat/entry/detail/?id=2429686で画像も携帯画面で見ることができます。モバイルであれば、そちらにリンクを張っていただく方法もあります。
宜しくお願い申し上げます。
また,次回がこのような都合の良い画があるとは思えませんが,もしもあれば,貴方の場合,好きにお使い下さって結構ですよ。
ありがとう。