タイトルはそのまんまで、おしまい。直下型の地震を数年間食らいながら暮らしたこともある経験から。
画像は、火山島の北北東より。かなり派手に噴煙を上げているが、まあ、だいたいほぼこんな感じ。
上空3〜5kmぐらいまでは上がる。大正の大爆発みたいな本爆発だと10〜20kmぐらい上昇という話でまあ、エネルギーの桁が違う。
火山灰ってのは、食らうまでなんだか分からなかった。燃えカス?みたいに考えていたころもあったが、まあ、酸素とケイ素の塊、要するに砂が降ってくる。
噴火直後、流れる前。雨まじりで火山灰が降ってくると、まあ泥水が降ってくる。屋根なし駐車の自動車とかかなり悲惨なことになる。白服だと、まさに泥染めになって落ちなくなる。
ああ、あの下は大変だなぁと、反対側に居ると思ったりする。そして、常に反対側に居られるとは限らない。アトレイデ家のように火山灰の嵐をくぐって戻ってきてから深夜『灰汁巻』をワイフと二人で完食した。 郷土のお菓子、『あくまき』とは「悪魔が来たりて菓子作る」ような菓子であることから『悪魔来』から転じたものである。地元に特異な火山の圧力を利用して、餅米を用いて作る。『灰汁巻』とも呼ぶとおり、火山灰で包埋し、煮えたぎる溶岩にて熱を加える事で一挙に餅に変化させ、火山ガス独特の臭気が添加される・・・・というのは想像で語るどっかの民明書房説。
Wikipediaにはかなりきちんと解説がある。しっかり孟宗竹に包まれて内部圧力で予め一晩ほど灰汁に漬けて置いたもち米を、同じく灰汁または水に一晩漬けておいた孟宗竹の皮で包み、麻糸や孟宗竹の皮を裂いて作った紐で縛り、灰汁で3時間余り煮て作る。餅米が煮られることで吸水し膨張するが、水は若干通すがもち米は通さず頑丈な竹の皮で包まれていることで、餅米自らの膨張圧力で餅のように変化する。また、灰汁の強アルカリによって、澱粉の糊化促進と色づき(アミノカルボニル反応)が行われ、同時に独特の臭気を発する。アルカリ性の灰汁で炊くだけにアルカリ性食品でもあり、ミネラル類が多く含まれる。灰汁の原料には樫など硬木の灰が上等とされるが、その他の木の灰でも作られる。工場での生産では、炭酸カリウムと炭酸ナトリウムの水溶液で代替できる。
醤油をかけておかず代わりに食べる食べ方もある。食べても腹に凭れにくいのは、本体に砂糖が入っていないせいではないかと思う。きな粉だけかけて、甘みは黒蜜かけて食べると、パクパク食べられる。独特の臭気とあるが、とてつもない臭がするという人がいる一方、私は全く気にならない。
砂の嵐から戻ってきたチコ。脚も顔も真っ黒だった。どうかこのまま寝ていてほしいと思っても、また出かけていく。
追記ー「まあ、大変だねぇ、そういうところで暮らすのは」と言われて久しいが、日本列島自体がプレートの辺縁でストレスが掛かるところだから、あっちこっち地震や火山活動が頻繁に起きる場所が帯状に伸びていて、地震活動まで含めるとここに限ったことでないのは昨今のニュースのとおり。寧ろ普段から火山活動を続けている火山周辺の方が、安全マージンもある程度出来上がっていて、意識の外においておける。全く普段は火山活動に関する信号が弱いところでいきなりというよりは、なんぼかいいのではないかと、これは勝手な身贔屓の話。