どうみてもCPがよいとは思えないが、日常の足作りとメンテナンスの技術を得ようとパーツ組んで、クロスバイクからMTB、ロード的なものまで一通りいじってきた。結果はまあまあ満足で、作業は一区切りしたと思っているが、今後も時間を見つけて、それなりには手を入れていくつもり。猫チャリ工房の監督が見守ってくれるだろう。
とりあえず、ママチャリライク・チャリンコ・ビルドの結果から、以下の3台が現在の主戦機体。
■なにがしたかったか 10年以上経過しているK2 Enemyフレームをベースにシクロクロスバイクを組み立てる。ただし、どこでも乗れるママチャリみたいな使い方が基本。
■よかったところ
・古のシクロクロスK2 Enemyのフレームをベースに、師匠のおかげで、105のシフター&ブレーキが回ってきて、初のロード的バイクを作れた。
・調整も終わり、ロードに近い巡航速度を手に入れた。
・古い中の上クラスのフレームは、自分のレベルなら思った以上にできが良く、ダートやターマックでも不安のない操作性を得た。
・これまでディスクブレーキにこだわってきて、何台も換装してきたおかげで、躊躇なくディスクブレーキシクロにできた。
■たいへんだったところ
・ロード用のシフター&ブレーキの構造とワイヤーの取り回しがさっぱり分からず、Shimanoのパーツ情報サイトにアクセスして、実際にいじりながらようやく理解した。シフターどっちに倒すのが正解なんだ?から出発したわけなので、我ながらよくやった。
・スプリング強固な10sのディレーラー、薄い10sのチェーン、MTB,クロスの8,9sのものとはかなり勝手が違った。
・ISIS規格のシクロ用クランクを手に入れてしまったので、安いBBを探すのに苦労した。後、クランクボルトがもともとなくて、規格がわからずに探すのに苦労した。
・ボトルホルダーの一つを工具用にしたら、やっぱり飲み物を飲みたいので、転がっていたフォルダー&ポンプステーを使ってもう一個付けようと思ったけど、荷台がじゃまになって装着に苦労した。
■このあとなにがしたいか
・ディレーラーのキャパシティとスプロケットのローギアが有ってないので、ディレーラーを交換するか、スプロケットを30T→28Tに変更予定。
・実用車なので、荷台とか色々くっつけたら重くなったのだが、外す気はないので、可能なパーツについては少しずつ軽量化を図る。
・シクロ/グラベルクロスなら、タイヤを32c→38c化となるが、今の運動性能も捨てがたいので、ちょっと考えている。
■なにがしたかったか ローエンドのメリダのクロスバイクをMerida Englandで販売されているハイブリッドバイクに近づける。ただし、どこでも乗れるママチャリみたいな使い方が基本。
■よかったところ
・廉価版とはいえ、初めて乗ったクロスバイク。全てはここから。
・ボスフリー7sからスプロケット8s、ロックアップ機構付サスペンションフォーク、前後ディスクブレーキ化を行い、改造の練習素材としてとても良く出来ていた。
・一通り改造が終わると、日常の足としてとても使いやすく、不足の路面状況においても不安のないディアルパーパスのハイブリッドバイクになった。
■たいへんだったところ
・入門クロスということで、いまどきルック車レベルのボスフリーの後輪を含め、グレードが低くて、改造したくなる部分は多く、0から手探りで始めたため、ゴールがよく分かっていなかった。面白かったがそれなりに時間がかかった。
・苦労した分、お気に入りの足になったが、このクラスのバイクのカスタマイズは全然経済的ではなくて、「学習代」と割りきった方がいいかも。
■このあとなにがしたいか
・スプロケットとシフターを8s→9s。
・Hayseの機械式ディスクブレーキは不満はないけど、タッチのよい油圧ディスクに交換。
・タイヤを32c→38c化して、さらにライトなMTB的領域にニッチェを広げる。
・14kgとMTB並に重くなったので、余裕があれば軽量化。でも多分、フレームの限界もあって、向かう方向は逆。ママチャリだもの。
■なにがしたかったか 小ぶりのMTBフレームを使った軽量お気楽ライディングのできるキメラ逆ファニー車をオレは作る!(長!。ただし、・・・以下同文。
■よかったところ
・軽い機体を造りたくて、ロードバイクのフロント、26インチ街乗りの小ぶりなリアを持つチャリンコを思いつきで作ったが、思った以上に上手く行った。
・フロントフォークもディスクと思ったが、ロード用カーボンフォークでディスク仕様は予算内では結果的に手に入らず、キャリパーブレーキを初めていじった。Vブレーキよりクイックな特製にちょっと感動。フロントのキャリパーとリアのディスクブレーキの特性が違うが、どちらも軽い機体と合わせてよく効く。
・出足軽く、ライザーハンドルと合わせて、ライディングもストレスが少ない。自分しか考えないであろう軽量変態バイクということでお気に入り度高し。
■たいへんだったところ
・予算がかけられないところで、軽量化は難しい。リアだけでもホイールインチサイズを下げて、タイヤもターマック用ならかなり軽いものが作れると気がついてよかった。フレームへの自由度が高いのでディスクブレーキはこういう時に有利。
・リアがスリックでさらに小径になったので、バンク角が極小になってしまって、最初MTB用をはめていたらコーナリング中にサイドを削るどころか、アスファルト路面に食いっこませて、転びそうになった。
■このあとなにがしたいか
・キメラと割り切っているが、フロントフォークがMUURの流用で異物感が消えないので、ペイントしてカラーリングを変える。
・ペダルは軽量化と幅の最少化を優先した選択だったが、上下があるタイプで、その上サンダルだと足の裏にスパイクが当たって痛いので、もう少し別なのを考えたい。
このあとのはなし
パーツが足りなくなったので、林道ダウンヒル用に作った二台のフルサスMTBから回収したおかげで、今はどちらも使えない。この二台は、カスタムごっこ泣かせで、サスペンションコイルが、手に入りにくい165mm、BBもコンベンショナルなスクウェアからオクタリンク、ISISまでをいろいろ試したが、どれも異音が発生しやすい。トップのEnemyに使ったISISも駄目で、こちらに嵌めたらまったく問題がない。
古いマングースのフレームは、どうも水がたまりやすいようで、きちんと組んだ後、野ざらしにしてあったら、気が付いたら水筒みたいになっている。ママチャリとしてはちょっとこの状況は困る。GT Timberlineは、フルサスでありながらクロスバイク並みの軽量とバージョンは古いが腐ってもiDriveのメカニズムは、街での機動力も十分なので、こちらを先に生き返らせようと思う。
クランクの根本の根幹のベアリングパーツに位置するBBも、現在は、ホローテック2がシマノ帝国の主軸になっている。構造的な特製から、ベアリング位置がクランク軸の外側に来て、よじれにくいということになっている。何よりも、これまでのBBでは異音が発生した場合、プロでも対処が難しい場合があるとのことで、とりあえず、ホローテックでGT Timberlineのフルサスの方だけは、先に作りなおそうと思うが、これについては、当分、先になる。GT Timberlineフレームも、フロントディレーラーをBBに挟み込むEタイプまで試したが、合うものが分からず、ようやく詰めれたところだったので、完成させないともったいないのである。
後、ほぼジャンクともいえる古いGTのクロモリ製MTBフレームが転がっていて、これは、磨いて再塗装して、適当な7sマシンとして再生を施したい。残念ながらBBは固着しているので、そこはいじれない。寿命まで。 最後に、故障したままワイフが乗らなくなって久しい正真正銘のママチャリがあるので、これをベースにどれくらい復活させられるか、ちょっと試そうと思っている。
チャリンコはママチャリより始まりママチャリより心にいでる。