防水コンデジは、コンデジを水中ハウジングケースに入れる使い方から、随分いろいろ使ってきた。
なぜかと聞かれれば、フィールドで、作動不能(茶道不能となっていた;何が連文節変換じゃ)のリスクがより低いから、素敵なものが存在する場に到達できるカメラについては、全天候型が、有利だから。
鉄の塊で、これを全天候型カメラとして、首からかけてフィールド歩き回っていたっていうのが信じられない。武器になるカメラとしてかなり有名。
NIKONOS IV, NIKKOR 3.5/35
最初に水中ハウジングとともに使ったIXY D400。Canon IXY D400
ヤクシマヤマアジサイを雨の中,気楽にで撮影できるようになったのも小型のコンデジが水中ハウジングで使えるようになったお陰。レンズ面に雨が流れたこの雰囲気の画像,お気に入り。 IXY DIGITAL 400
アマミハナサキガエル、全天候型ではないDiMAGE A1で撮っていたが、やっぱりこういうところで振り回すような使い方の作りではなかったわけで、数年を経て、作動不能となって役目を終えた。
Fujifilm Finepixシリーズの水中ハウジングは出来が良くて、F11、F32fdとともに使った。
コンデジになって、凄まじく軽量、コンパクトになったことは本当にありがたい。Fujiのデジカメも、このモデルから、そこそこ発色が良くなり、他社に比べて写りも悪くないなと思うようになった。
Fujifilm F11, Fujinon1:2.8-5.0/8-24
ハウジング使用は、泥まみれ汗まみれでガツガツモノにぶつけるようなフィールドでも、陸域なら寿命を延ばすことになる。しかしながら、当初はNikonosに比べれば圧倒的な小型軽量を感じながら、本体が防水、防滴機能を持ったモデルが一般的になった今、今時は、余程画質においてアドヴァンテイジがない限りは、使う気がしなくなったのも確かだと思う。Fujifilm F11, Fujinon1:2.8-5.0/8-24
フィールドワークが長いと、雨天時、汗と泥に塗れるのは当たり前なので全天候型でないともたない。なお、Fuji Finepixはどう世代の他社モデルに比べるとマクロ領域が余り得意ではなく、これは、レンズ性能において無理をしない設計だというように好意的に解釈していたが、物を大きく写すのは諦めて、やや引いたところから写して被写界深度を稼ぎ、その上で、画像処理段階で切り出すというやり方で対応していた。Fujifilm F11, Fujinon1:2.8-5.0/8-24
F32fdは名機で、画素数こそ700Mレベルだが、未だに使えるレベルにあるコンデジだ。バッテリーも保ちがよい。何年もデシケータの中に放置してあっても、バッテリーが消費され尽くしてしまうこともなく、いきなり使える。 ノボタンの花は,持ちが悪く,天気の良い日に咲きたてを撮らないと辛い。この花,点対称放射状ではなく,実は線対称の花。Fujifilm Finepix F31fd
ただ、レンズ面が大きいので、雨中だとレンズ前のシールドに水滴がつきやすく、そのあたりは、レンズ面積極小の防水スマホのほうが良いかもしれない。それでも、スマホに比べて十分な利得のある1/1.7インチコンデジは、薄暗い雨天の夕暮れでも野外であれば、撮影制約は少ない。 リュウキュウマツは,何処でもどんなときでもとても元気が良い。Fujifilm Finepix F31fd
Xactiは、消滅吸収されたSANYOのヒット商品で、動画性能にもポイントを置いた、拳銃型の全天候コンデジで、手ブレしやすいなと思いつつも、小型かつフィールドで水に突っ込んだりできるので便利だった。このあたりから、コンデジ&ハウジングの使い方に別れを告げた。
イシマキガイ
Clithon retropictus。こちら(
「削れ頭」)でも紹介しましたが,今回は,水中からの撮影。大雨により,かなり濁っていました。殻頂部はカルシウムイオンが少ない渓流では浸食されたりするとなっていますが,本当にそういう話だったのか,ちょっと確認中。
Sanyo Xacti DMX-CA65
SonyのTXシリーズは、現在では製造販売モデルが無くなってしまったが、レンズを覆うシールドが存在し、それ自体が起動スイッチになっている屈折型光学系を持った超薄型のコンデジで、数メートルレベルの耐水圧性能を持っていて、本当にお気に入りだった。また、シールドが存在することで、雨中でもさっと取り出して、小さなレンズ面に雨滴が落ちる前にシャッターを切ることができたし、ポケットに入れておいても、レンズ面にホコリが付かないで済む仕様だった。これは、かつてのフィルムカメラであるOLYMPUS XAシリーズが、レンズバリアにより、ファインダー毎シールドされていて、開発者の米谷さんも、「埃高き男」でも持ち歩ける、と述べておられて、XAにとっては、重要なスペックだった。何よりも、それによる起動、停止が明確であったため、起動が遅い長押しのボタンに「今、起動中なんだっけ?本当に起動するんだっけ?いやもう一回押してしまった、これでオフになったのだろうか」と、イライラしながらフィールドでボーッと立っている必要が無いという本当に重要な機能だった。特に、デジカメの起動に時間がかかる長押し起動スイッチは、本当にユーザーの時間を奪う。フィールドだと、パーティにおいていかれるか、パーティの進行自体が遅れがちになり、蓄積すると遭難も増える。Sony DSC-TX5
DSC-TX5の品質云々で一番ひどい部分がこれで、バリアのプラスティックコートがすぐにはげちょろけになった。シリーズで、やっぱりソニーやんって言わしめた有名なトラブルだが、私はギンギンでも別に気にしなかったので、綺麗に剥いて気にせつず使っていた。
Sony TXシリーズの瑕疵は、妙な所が脆いところと、マクロが弱いところ。あまり欲張って被写体に近づけると、結果ピンぼけを量産する。ギガを軽々越える高画素子を利用して、幾分引いた位置から写し、後でトリミングして使った方が失敗が少ないので、それで割りきって使っていた。Sony DSC-TX10
カメラだけサンダーバード4号させてみるっていうのは、後で大伸ばしで見て、なにが写っていたか見聞する楽しみがある。屋久島の高層湿地の中に放り込んでみて写っていたコガタノゲンゴロウなんかもそれ。Sony DSC-TX5
yu-kubo先生がアサイさんとこちらに遊びに来た時に、使われていたのが、現状このシリーズの最後のモデルとなっているDSC-TX30。この湧水池の底を撮られた画が、とても良く撮れていて、やはり羨ましかったが、既に生産中止になってしまっている。それに加えて、コンデジはスマホにニッチェを奪われて、各社が高級路線に切り替えるなど撤収状況にあるので、来年夏に備えて、メーカーがDSC-TX40を用意しているかどうかは微妙だと思っている。 で、結局、在庫処分、新古品やオークションでDSC-TX30を購入するのを諦めて、金額的にそれに近い防水コンデジを購入した。このハムシ、まあまあの質感。
こんな感じでマクロも欲求不満は少ない性能。ただ、画は、少しあっさり系か。
ストロボも、標準的なレベルの範囲内。
猫絵も、まあまあだが、標準で意外と低速で切れているので、室内で、動きのあるものを撮るためのISO操作など、メニューからなので、ちょっと面倒。また、変則的アングルで撮るときには、耐水圧下で使われることを前提にしたシャッターボタンが、やっぱり簡単には落ちてくれないので、なれないと手ブレや、シャッタータイミングを逃す頻度が上がる。きちんと構えられるならばそうではないが、TXシリーズは本当にラフに握ってパシパシ撮るには楽だったので、そういった「性能」の違いはある。
今時のカメラなので、CCDシャッターによるスティル画連続撮影モードで秒間120コマなんて飛び道具もある。まあ、使わないだろうなと思うが、このメーカーのデジカメは久しぶりだ。
耐水圧性能を誇るため、シャッターボタンは若干押しにくくなっている。メーカーも相当考えてチューニングしてあるのも分かるのだが、とりあえず、レリーズ押す時の手ブレに注意的仕様。
動画モードで、ズーミングが効かないなと思ったら、GoPROみたいなライブカメラ的なモードが有って、その場合、そうなるというのをカメラ屋さんでいじっている時に気がついた。 DSC-TX30に無い機能としては、高度計、深度計、更にはGPSモードでは、地図(簡易道路地図だが)の表示画面があることだ。GarminのGPSで、デジカメ機能の付いたものがあり、まあ、使いにくくて写りも今時のスマホ以下なので、結局使わないが、逆にインターバル測地記録機能など、コンデジからGPSのニッチェを侵食する勢いの仕様にちょっと興味がわき、衛星を捕捉する感度も測地速度も十分に早いので、購入を決めた。現状、気になるところは、ISO変更が面倒なのと、AF補助光がやたらまぶしすぎるのだが、それを切ると当たり前だが、夕暮れ時でも使えない、っていうあたり。それ以外は思ったよりも小さく軽く(これは最近まで、DSC-HX30Vをずっとウエストポーチにぶら下げて使っていたからかも)、 答えはこれ、Nikonosを彷彿とさせる耐水圧30mを実現したCoolpixなデジカメ、私の8代目(台目)の全天候型フィールドコンデジ。仕様にある性能のまま使うには、メンテナンスが大変だと思うが、関連サイトでは「オレは〜m潜ったが大丈夫だった」「〜m潜ったらシャッターボタンが戻らなくなった」などという書き込みが並んでいて、本当、Nikonos時代を思い出す。私の友人は、しらっと「Nikonos V持ってって、55m潜水で、一枚だけ写真撮れたけど、ボタンが戻らなかった。」みたいな話をしてくれた。RSなんか、ついこないだまで、実機の修理は相当難しいから、修理を出すとパーツ交換ではなくストックに交換されて戻ってくる超希少品だったが、もはや、オークションは誰も盛らない。水中撮影分野でも、フィルムカメラ時代は終わったんだなと思う。デジイチ&水中ハウジングよりは、ミラーレス&ハウジングとなっているだろうけど、本機は素で30mまでいけるから、Olympusのライバル機同様、エポックだとは思う。ハウジングに入れたデジイチは、陸上では馬鹿みたいにかさばるから、スーパーフィールドカメラとしては使えない。スマホのカメラ性能が上がっても、フルモデルで防水になっていても、この手の防水コンデジモデルの代わりにはやっぱりなれない。作り続けてもらえるのはありがたい。
先代のAW120は、冷えると内部からレンズが結露するみたいなのが出てて、適当な場所で電池やSDカード交換すりゃそうなるなと思いつつ、歴代の防水カメラでは、相当適当なカバーの開け閉めをしていたが、そんなことはなかったなあと思い出して、内部の空隙を極小化してないのかなと思ったり。このモデルはその辺り、検索してもその手のクレームはまだ見当たらないので、多分、大丈夫か。改良されているのかもしれない。 コンデジ&ハウジングだと、中にシリカゲル入れたりできるし空隙だらけだったので、そういう使い方するのが前提だったなと思いだしたり。AW130は、バッテリーカバーを開けてもシリカゲルの粒すら入る空隙はないので、もしも曇るなんてことがあっても、その手は使えないので念のため。