Rolleiflex Automat MX
2005年 04月 17日

ヘゴ/ヒカゲヘゴの新芽は(ここまで大きくなっては駄目ですが),ワラビなどと同じように食べられます。ポキポキ折ってサラダなどに混ぜたりして,全く癖がありません。不思議なことに両種をよく見る奄美では,余り食べる習慣が無いようで,西表島で長く民宿のヘルパーとイノシシ/鮫漁をやっていた,私のフィールドワークの師匠が不思議がっておりました。こんなに美味しいのにって。
恐らく,昔は利用していたものの,島の規模が大きく(何てったって数万人規模),食材などとしては,割と古い時期で依存しなくなったのではないと思います。その辺りは,南西諸島にある人口の規模の小さな島とは事情が違うのかと思うのです。30年以上前でも飢え死にが出るようなことはもちろん有りませんが,台風通過時の食料ストックの種類や量なども違いすぎますし。が,はっきり言って説明として自信があるわけではありません。+Conversion lensでちょっと接写です。
Rolleiflex Automat MX, Schneider Xenar 3.5/75


因みに私の所有する1台は,135フィルムを使うためのローライキンの部品の一部が着いたままになっております。前のユーザーの外し忘れだと思いますが,これだけでは,使いようもありません。

また,内臓露出計や,レンズが奢られているマニア垂涎のRolleiflex EやFなどと比べると,本機の特徴は
1) 高さと奥行きでコンパクトなので,小気味の良い使い方が出来る。
実際に,レンズを着けた135/デジタル一眼レフ等に比べると,その四角いボディは,驚くほど嵩張りません。
2) レンズが小さいので内蔵されているシャッターの特性上,レリーズも軽い。
3) 最も廉価な,オートマット機構付きRolleiflexであるということ。

Rolleiflexと冠されたモデルでは,オートマット機構はある意味搭載されていることが当たり前の機構でした。その意味で現行FXやその前のGXは,Rollei二眼レフ人気の復活に現在の状況の中で復刻したモデルであり,この二つモデルの方が,ある意味でRolleiflexにあって特殊と言った方がよいのかも知れません。このあたり,日本側代理店の駒村商会さんなども,あの社長さんのキャラクターでしたら,オートマット機構搭載についてはRollei側に進言されていると思っています。結果的に,オートマット機構が搭載できなかったと云うことを思うと,技術の進歩とシフトとコスト管理という問題は,勝手なユーザーにとっては「粋」じゃないことを引き起こすことも少なくないようです。
4) 50年代の発表モデルでありながら,MXと呼ばれるとおり,フラッシュバルブだけでなく,現行のストロボが使える。
当時は,Kodakのスタジオ用ストロボKodatronが開発されてから10年以上経過しており,マニュアルストロボはかなり普及していたと考えられます。しかし,この機構のお陰で,シャッター速度が全域で使えるレンズシャッター機の特性を生かして,日中シンクロ撮影など,現在でもこのモデルで,今のカメラに比べて遜色なくストロボワークを行うことが出来ます。
5) 比較的安価で手にはいること。露出計の着いていないシンプルなモデルですので,私のように野外で,しかも使い方が荒い人間には丁度良いかという気がしております。
この辺りは,実際EかFを所有していれば,ここまでMXを褒めちぎることはなかったかもしれないので,届かない葡萄よりも,手に届くミカンを二個拾った人間の感想かと思います。MXを手に入れた当時は,この2台を合わせれば1台Fが来ていたと思います。まぁ資金的に潤沢とは言えない私の選択とはこういう傾向がありますね。でも,MX,負け犬の何とかではなく,本当に良いですよ。
MXのファインダーは,最近のモデルや過去のFにおいては,改造で載っけられたりしているMINOLTAの誇るアキュートマットと比べると,ただの磨りガラスにすぎませんので,正確なピント合わせは,ルーペを引き上げないとまず無理で,若干苦労する部分です。しかし,間違いなくちゃんとしたファインダー像だと言えます。安価でブローニーフィルムを使うことでよく写るチープな二眼レフが巷には膨大に存在します。これは実際Rollei二眼レフの成功にあやかったもので,既に多くのメーカーが消滅しており,全てのモデル名を上げていくとA-Zまで存在するというマニアにとっては一つの宇宙とも呼べる世界ですが,それらと比べると十分まともだと思います。
Rolleiflexは,モデルの数も多く,Rollei Magicと呼ばれる,1960年にあって,プログラムAE(自動露出)をゴッセンのセレン式露出計とプロントマット-Sシャッターが連動するという凝った機械制御で実現したモデル(アナログ電子制御機シャッターが作られる前のAEは複雑なカラクリ制御でした)から,先に述べたAutocordのシリーズ,後述するオートマット機構の省かれたTや今でもプロの仕様車も少なくないEやF,現行機種のFXなどなど,手を出すと,深〜い沼が待っている楽しい二眼レフです。因みに,このRollei Magic,オークションで一度私でも落とせそうなものが出ていたことがありましたが,メンテを考えて,手を出しませんでした。シャッターの上限も1/300ということで,森林の中などでISO400を使いたがる私としては,ちょっときついかなと考えたことも影響しております。
ちなみに最新型のFXのレンズにはZeissのフィニッシュ・ブローとも言えるPlanar 2.8/80が装備されていますが,コーティングはZeissのお家芸であるT*コートではなく,RolleiのオリジナルコートHFTコートを使っている辺り,Rolleiというメーカーの矜持を感じるところですが,これも案外自社製コートを使うことでコストを抑えようということなのかも知れません。もちろんHFTコートはT*に並び称される優れたコーティング技術であることも確かなのですが。

Rolleiflex MX ぽかぽか陽気に台北の植物園を思い出していたら、タイミング良くひかげごけが取り上げられていたのでTB。 Complex_Catさんのようにローライではありませんが、見かけると必ず撮ってしまう植物の一つ。大阪の事務所にも一つ欲しいのだが、横に広がってしまうのと、これ以上グリーンを増やすと手に負えなくなる。 梅田の観葉植物屋さんで一鉢2万円なり。台北の山中にはいくらでもはえている。友人はこれ掘って東京へもってけ、んっ百万だぞって(^^;。おい、運び賃が数十万だぞ。 ...... more

楽天広場<スコア順検索>にて、ただいま注目を集めているキーワード「MX」でこちらの記事が10841件中、上位 46位にあるため、キーワードサーチのブログランキングで紹介させていただきました... more


>お前の毛がホワホワ舞ってカメラの中に入るからね,ちょっと離れてね・・・駄目か。
この気持ちよくわかります(笑)。
私はMXから始まり3.5Fと2.8Fなどを使っています。
何という悪行。反省しきりです。
羨ましい限りです。私は師匠の作画から3.5の方に憧れております。サイト及びその中のブログとも拝見しました。Wide-Rolleiまでおもちではないですか! しかし,武器庫の中を覗かせて頂くとあくまで作品作りのための布陣という感じですね。
深い銀塩やクラカメの話からデジタルまで,画も素敵ですね。また,勉強しに巡回するところが増えてしまいました(笑)。
でもQooちゃんが実は一番気になりました。

是非とも相互リンクさせていただければ、ありがたいのですが、宜しくお願いいたします。
またじっくり覗かせてもらいます。
