ともあれ、ここまでの使用でフルブレーキをしてもフレームに不安を感じたことはない。ロードバイクも今後「ディスクロード」と呼ばれるディスクブレーキ仕様が増えると思われるが、キャリパーとディスクでは、フレームの設計がまったく違うので、適当な位置に穴ポコを空ければいいという話ではない。繰り返すが、確かに穴はあるけどあくまでディスクブレーキ仕様への改造は「自己責任の元に」ではある。それでも、現在、Vブレーキのメリハリのない挙動でもなく、ワイヤードディスクのローターを捩る片ピストンでもない、対抗ピストンの油圧ブレーキのロック寸前まで攻められる節度感は、本当に雨の日なども不安が少ない。ロード乗り、特にカーボンリムの高級車に乗っている人には、この油圧ディスクブレーキの効き方とのギャップは凄まじいので、交互に乗ったりしていて、特に雨の日などでは、リスクが半端ないことも明記しておきます。
安いバイク言うには中途半端だし、その出自から間違っても高級クロスバイクではない。それでも、ジオメトリーもう少し大きめで同じ100Rのフレームが手に入ったら、最初からもう1台作りたいと思っているくらい気に入ってる「カスタムハイブリッドバイク」ではある。
ずっと生活車として使い、状況次第でパーツのグレードもちょびっとだけ上げ、そしてある時、修理も限界となり寿命を終える。カメラもそうだが、最高グレードのものを所有しなくても道具として十分な働きをするものを使い倒す。道具としては理想的で、ある意味幸せなチャリンコ生活だと思っている。
フロントの荷籠ーバスケットは確かに邪魔だが、荷物は最低限搭載できたほうが良い。数キログラムの軽量化のために大金を投じるクラスのチャリンコだと、わざわざ重いパーツを追加するような矛盾に耐えられないけど、エントリモデルは生活車として使って全く気にならない。
それでもBBとクランクは、二年目を超えて、もう少しマシなものに換装したい。大仰なことはしない、チコと青空工房でちょいちょいとやる。そうなると、フレームとステムとハンドル、シートポストとサドル以外は、オリジナルは何も残っていないことになる。フレームのみで多少グレードの高い中古パーツで1台組むのと変わらないが、消耗される期間の分は使って元をとっているから、まったくの無駄ということでもない。ないと思う。ないんじゃないかな。。。。まあいいやないの。
http://www.merida.jp/lineup/cross_bike/crossway_100-r.html より
追記ー私のモデルは2014年モデルで、現行の2019年モデルと比べるとかなりスペックは低い。現状までのアップグレードは、もっと早いタイミングでできたと思うが、このエントリークラスもライバルのGiantのエスケープR3という超CPの良いヒット商品で、ユーザーの眼が標準化したのは、結構辛かったのではないかと思う。
2019年モデルでは、私が施した改造は、ディスクブレーキはともかく、以下の通り、ほとんどしなくて済むようになっている。
・英式バルブがまともなスポーツバイクの標準である仏式バルブに。高気圧管理をする必要になるが、シビアなロードバイクと違いその分、空気漏れについてはプアな英式バルブと違い、メンテ頻度は楽になる(と思う)。
・ボスフリー7段というママチャリに毛の生えたようなルック車御用達のリアギアも、スプロケット8段で、スポーツバイクとしてまともなハブ、ホイールになった。ここが一番大きい。私自身、ディクスブレーキ化でハブーホイールごと変えてしまったから、スプロケットギアは新たに購入するしかなかったので、どっちにしても無駄はなかった(改造自体が無駄だが)。
・Vブレーキは、相変わらずTektroのローコストパーツだし(これもディスクブレーキに替えたのでどうでもよくなった)、フロントフォークもスティール、BBもあまり奢られてないが、普段乗りであかんということはない。リアディレーラーはAltusになってくれたが、フロントはローコストTourneyだ。このあたりのパーツはエントリーモデル故、しょうがないかなと思う。
・フレームは新型になったようで、41㎝モデルで、11.5kgと以前のモデル12kg台より軽くなってる。この値段帯では、割と大変。
・現物を見ていないので、上級モデル共通フレーム流用によるディスクブレーキ取り付け部分が2013年モデルと同様なのかは分からない。右サイドからのショットの画像のリア部分を見た感じでは、同様のディスクブレーキ取り付け孔部分がついているように見える。自己責任で変態改造したい人は、購入時自分の目で確認してください。お店の人は、多分知らないし、知ってても困るかもしれないから、聞かない方が良いかも。
尚、エスケープやこのCrosswayは、OEM商品が沢山出ている。エスケープの名前を冠していても、ヒットしたのはR3だ。シフトもグリップシフトで7Sでボスフリーとか、スプロケット8Sの正規モデルと大して変わらない定価で売られたりしている。ビギナーにはそんなこと分からないから、フレームに純正のロゴとモデル名があればエスケープは皆一緒だと思うかも。7SのボスフリーでもリアディレーラーはAltusだったりするので、生産ラインは単純かもしれない。
ボスフリー7Sが、普段使いで決定的な問題が出るとかはないから、そんなに卑下するものでもないが、なんかなぁって思う。同様の通販、量販店向きのスペックダウンパーツモデルはTrekなんかのクロスバイクにもあるので(リアギアはボスフリーだったがローはかなりでかいギヤが入っていた)、そういう意味で、後悔したくなかったら詳しい人に見てもらった方が良いかもしれない。ただ、知らぬがなんとかでそれで何か問題が出るということではない。自転車のパーツってかなり練られているので、特にシマノの製品は、ローエンドモデルでも、過剰なくらい耐久性がある。将来、パーツについて、アップグレードを考える人も、まあ、いないだろうし、下手に弄ったら、バランスを崩して価値を損じるから、改造欲を抑える自信のない人は別にして、パーツ問題はあんまり考えなくていいかもしれない。
どうせ気になるなら、少しだけグレードを「普通」にしたDeoreとかで、全部やり直してって気の利いたスポーツバイク屋さんにお願いした方が早いが、それよりも長期的に見て、上のグレードのクロスバイクを購入した方が、それこそムダ金は使わずに済むと思うが、まあ、普段使いならもったいないかもなで、大抵の人は終わる。
エントリークロスバイクの購入を考えられている人は、
ここのサイトは、参考にされると良いのじゃないかなと思う。
追記4-このエントリ、実は超ロングランで読まれている。おそらく、エントリーバイクのモデルとしてCROSSWAY 100Rどうよ?って検索してたどり着かれた人が多いのだと思う。かなり自己責任、トリッキーなことも書いているから、少し恐縮する。
追記5ー悪魔のささやきだが、
2020年モデルでも、どう見ても上位モデル同様のディスクブレーキマウント穴が存在する。このモデルだけ、Vブレーキだから要らないよね、見たいに別フレーム作らない方がメーカーの生産コスト的には正しいだろう。今時保険問題も絡むから、その改造の内容によってはメーカーも販売店も余計なことされたら困るだろうけど、この記事に触発された方々、自己責任でよろしく、とりあえず。本来は、全天候時での制動力やブレーキコントロール能力アップの意図で、改造したわけだが、ディスクブレーキはVブレーキよりも挙動慣れが必要だし、メンテナンス技術も必要なので、手を出される方は、そのあたりもセットでということでよろしくお願いします。
日本社会では、軽車両と言えども、道路交通法上は自動車と同じだよねーみたいな法的な整備が進んでいるから、あまり好き勝手やれる世界からは遠ざかっていく流れなのかもしれない。
自分の経験から言っても、ここに書いてあることがすんなり理解できるまでには、かなりのハードルと経験が必要なので、基本、私の購入したモデルと違って、最初から8Sのカセットスプロケットなので、最近のモデルなら、そのまま乗ってもCP、GiantのEscapeシリーズと比べても良いですよ、ディスクブレーキにできるフレームになっているのは相変わらずなので、自己責任でどうぞ、ぐらいしか言えない。街角の自転車屋さんで入れる事故時の保証は、改造するとその限りではなくなりますよみたいな確認は必要だろう。
後、フロントディスクブレーキ化は、26インチ~29インチのサスペンションフォークを手に入れるのが一番安上がりで、リジッドフォークのディスクブレーキ対応品は、中古でもほとんど出回らない。でも、そちらを手に入れるかすれば、27.5インチのホイールに厚めのスリックタイヤを履かせて不整地も街もかっ飛ばす方向の改造は、
GIANTのGRAVIERがCPの良い製品を作ってやってみせたわけで、現時点では、個人的にはこのあたりが、ラフに乗れてサスペンションフォークによる車重増加を抑えるには正解かなって思っている。現在の27.5インチは複数規格のあるスルーアクスルタイプのものがほとんどなので、一世代前の中古パーツを考える必要があるけれど。経験上、コンプリートバイクをそのまま乗るのが、トラブルなどを考えても、一番CPは良いはずです。このモデルは27.5インチがハードに使うことを前提としたMTBタイプではクイックリリースでは強度が足りず、スルーアクスル化して、クイックリリースタイプの27.5インチが、結構余ってるからなんじゃないかと邪推している。マスターに確認してないから邪推です。
私の本モデルの購入は2014年で、それから幸いなことに大きな不調もなく、特に雨の日通勤には、TCXを濡らしたくないので、こいつ一択なので、かなりハードに使っているが、今のところ改造に起因するようなトラブルはない。一度、ハードな場所でディレーラーハンガーが曲がってゴミになった。交換部品としての製造元、製品名が分からなかったので、Amazon内の画合わせで同じものを手に入れなおた(穴の大きさは同じなので、きちんと見ればディレーラーハンガーは相似形の製品を誤選択してしまうリスクは意外とない)。それと中古で入れたAVIDの油圧ディスクの表面シーリングが剥げて錆だしたので、錆止め&ブラックペイントで塗装をやり直したぐらい。
本当はBB交換あたりは考えたいと思っているがグリスアップしたからまだ大丈夫。