One way go home
2005年 04月 26日

中判以上のピンホール画と比べると,細密感や質感などはかなり苦しいということが分かっております。実際,ため息の出そうな細密感のあるピンホール写真というものを一度撮ってみたいと云うところなのですが,毎年機材改造など手を着けておりません。それで,CONTAX AXに単純な一つ孔のエア・レンズを諦めて,夕方,被写体ブレの激しい風に揺れまくる菜の花を撮りました。右の方に写っている暗い穴は我が家に抜ける,菜の花の猫トンネルのお隣さん側の入り口です。
このトンネルを使って,公陳丸も,チコも,マサルさんも菜の花の中を通り抜けて,移動しております。
因みに,菜の花は,菜種オイルを取るための品種で,直径が3cm近くにもなる茎にもの凄い量の種鞘が稔っております。
もう一枚は,我が家を夾んで反対側のススキ原。猫道の道がコウベギクSenecio paudosusの向こうに見えてます。こちらは,この時間日陰にはならない場所なので,花なども被写体ブレが少ないようで,少しは細密感があります。このコマだけフィルム中央に傷が入ってしまったようです。時間のあるときに消してアップし直します。太陽の位置からか,右の方には,人間の眼に滲む光のような,ゴーストが走っております。私は面白いと思うのですが。エア・レンズは人類が最初に発見したレンズだと思うのです。単純な小さな孔から差し込んだ光を写し留めたらこういう画が写るというのは,ガラスレンズで光を屈折させて画が撮れるという現象の何十倍も不思議なことのように思えます。
公陳やチコを入れて撮りたいのですが,長時間露光なので(この場合20〜30秒ぐらい),撮ろうとした分は失敗しました。なかなか大変です。
大きなフィルムでもレンズの解像感に比べるとリアリティは落ちます。それよりも屈折させない素直な生の光が描く世界の美しさがあるでしょう。スケッチするように写真を撮るというプロセスの楽しさもあります。

