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マクロの夏、セグロアシナガバチの夏 #2

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 Minolta αAF Macro 100/2.8をCarl Zeiss Makro-Planar 2.8/100に交換して、再度、チコの水瓶にセグロアシナガバチが訪れるのを待つ。マークがついていないので、個体識別はちょっと無理。ところが、今日はどうも落ち着かない。
 理由はすぐに解った。この水瓶はいつも確実に水が満たされているので、どうもスポットになったようで、複数の個体が訪れるようになっていた。別の巣の個体が交じるのか、お互い牽制しあって飛び回り給水行動になかなか入らない。

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 最初の確認から、撮影タイミングを計ろうとしている内に、個体がいなくなってしまった。人気スポットなので、どうせまた来るだろうと、しばらく、待つことにした。私のαNEX-6は、当たりの個体だったようで、ずっとトラブル無し。

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 イヌタデの花が咲いている。座り込んでじっとしているので、撮るものが限られる。

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 上の部分トリミング。ちゃんと雄しべまで写っている。



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 しばらくしたら、漸く1個体が現れ、水瓶に停まった。もうセミクラシックレンズになりつつあるヤシコンZeissの銘玉の描写は、未だに裏切らない。

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 給水中。被写界深度を稼ぎたいが、腹の先端が上下するので、余り低速シャッターを切ると、シャッタータイミングが難しい。

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 この口器の髭から艶っぽい体表面のクチクラ、複眼までの描写は、さすが。今のデジタル一眼の尖った高額レンズの描写とは違うが、十分な写り。Minoltaの100mmマクロも銘玉として有名。というか国内一眼レフメーカーのマクロレンズで、銘玉でないレンズのほうが少ないとも言えるが、当時の販売価格の違いは間違いなくある。

 国産アシナガバチの中で最大と言われるセグロアシナガバチ、飛んでいると確かにちょっと迫力があるが、キアシナガバチのようにやたら攻撃してくることはない。払ったりしたらやばいのだが、事故が起きているのは、その常在性の高さと巣が人為空間に入り込みすぎること(洗濯物に入り込んでのトラブルなどもある)、大きさにビビって急に動いたり、手で払うなどの対応がトラブルの頻度を上げているのかもしれない。私の認識としては少年期から、観察向きだと思っている。
 アシナガバチの女王が1頭で巣を成立させるのは本当に大変で、最初は子育てや餌運びを一頭でこなし、その間は蟻の急襲に忌避物質を塗りまくるり必死で耐えながらコロニーを大きくし、大きくしたところでスズメバチの襲撃を受けて全て崩壊させられるリスクは消えない。人に目をつけられて私のような変わり者の判断が入らなければ、やはり「駆除」されてしまう。よくやってるなぁと感心する。
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 連休中、私が家に居るとずっとかまってもらえると思ってる奴。ともかく体重を増やしてやりたいので、少しずつ強請るたびにご飯の要求に答えている。

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 チコは、幼獣期に一度だけ、アシナガバチの巣をいたずらして、目の間を刺されて腫れあがり、不思議な生き物になって帰ってきたことが有った(「ボクは猫」)。亡くなったジタンも手を出してよく刺されていた。この手の痛覚に対してはヒトより強いのであんまり気にしてないのだが、流石に、それ以降は彼等の情報はインプットされて、もう彼は虫ごときいじっても面白くもなんにもないので、トラブルはなくなった。アナフィラキシーショックは猫でも一定の確率で生じるから、甘く見ることは出来ない。
 因みに、私もアナフィラキシーチェックは済ませているが、フィールド歴も長いので、かなりハチにやられてきた人生であるが、エピペンを携帯する必要はない体質ではある。
 私の叔父の一人は、寝返りを打った瞬間に止まっていたアシナガバチsp.に刺された。それが血管の上でダイレクトに注入された毒液が絶対量体内を廻り、危うく死にかけた。そういうこともある。
 生き物のリスクや嫌な話をするのは、それと関わる距離感を勘違いされないようにするためで、こういう感覚は自分のリーグだと読み間違える人はあまりいないのだが、色々な方がここを見てられるので取り敢えず。

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by complex_cat | 2016-08-14 12:47 | Wonderful Life | Trackback | Comments(0)

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