本日11:24、病院を撤収した。要するに退院。お世話になった先生と、ナース小隊、私を担当してくれたPTの青年にお礼を言って出てきた。
ワイフが、早朝、チコべえどこにいるか分かる?って写メで送ってきた。画像解像度低めだが。天然迷彩。
私が戻ったときには、既に4時間経過していたが、この時までそこで待っていた。私が車から降りると出てきた。
「ただいま、チコ」と声をかける。彼も「お帰り」って言ってるみたいに見える。実際そうかもしれない。
「チコっ」と呼ぶと素直に一直線、一緒に家に入った。肉食獣、プリミティブなヒトの場合もそうだけど、「親の無事な帰還」は食べ物にありつけるということを意味するのかも。
長く漁に出てクジラみたいに大きなカツオが獲れたんだけど、戻って来る途中でサメに食い千切られてこれだけしか残らなかった。ゴメンよ。どっかで聞いた話だって? なんでタタキで泳いでいたって? それでも帰宅途中で、わざわざ君のためにスーパーに寄ったんだから許されよ。
待ってたのがよくわかる。お代わり3杯した。この顔だからしょうがない。
チコ、あのエボリさんにも名前を呼んでもらってるのか。幸せなやつ。
父ちゃん帰還で安心したか鰹のたたきに満足したか、爆睡。

台風が直撃ルートで接近している。どこまで育つか微妙だったが、最大瞬間風速55mと、超大型ではないが、大型巨人級に育ってしまった。帰宅すると、長男とワイフに手伝ってもらって、
チャリンコのシェルターをいつもどおりビニルシートでシールドした。私が入院中に台風が来たらとそれだけが気がかりだったが、ギリギリ計ったように退院が間に合った感じ。
チコは私達のドタバタで眠りから覚めると出かけていった。彼は台風をやり過ごす場所は沢山知っていて動くタイミングも長きに渡る経験があるので、余り心配していない。でも、さっさと帰ってこいよな、とは思う。
PTの青年とは、余りにも彼が普段目にする人間とは異質な私に興味を持ったようで、結果、ストリートファイトからイケメンの彼自身が最近悩んでいる結婚の話まで、いろいろな話ができた。 彼のパンチ力がゲームセンターのパンチ測定ゲーム600kg出た話からストリートファイトの話になったのだが「凄いね〜」って褒めたら「でも、c_Cさんも、パンチ力あるでしょう?」と、私の全身の筋肉をチェックした末の、彼の結論を口にした。「いやーゲームセンターに行っても、私はいつも1stから大抵二番目。トップには君みたいなフィジカルに本当に強い人が入ってるよ。」って返す。彼みたいなフィジカルエリートを見ると、私はひたすら、ああこういう人とはやりたくないなぁと思うだけである。道場に来た日に軽量級だと、帯に色がついていても、本気で対峙しないと受けるだけで練習の相手すると壊されそうになる。達人でもない限り、技もへったくれもない。 実際に、あれは力積がかかるほうが値が大きくなるので、それなりにパンチが撃てる体重のある青年が突進してパンチを放てばかなりのハイスコアが出る仕様になってる。それでもネット見ると500kgぐらいの値がだいたいマックスみたいな話を見るから、600kgってかなりとんでもない数字だ。 もっとも私の場合は、完全に拳を機械に着けた状態で、怪我もしたくないので八分とは言わないが少し加減して寸勁で出してる値。トップの値が出て満足してやめていた。そんなのは派手に見えるようで明打に過ぎず、某老師が恥ずかしそうにチョンと触るみたいに暗打でトップの値を叩き出した現場にいて、以降、自分が『ドラゴンボール』にでてくるミスター・サタンみたいで、とても恥ずかしいなと思うようになった。 最後は、長男がまだ小さかった時に遊園地内ゲームセンター(既に遊園地毎潰れている)に二人で数回行ったことがあって(今は多分この県では小中学生はその手のお店には出入り禁止のはずかも)試してからは行っていない。奇妙な打ち方をしてトップの値が出ているので、横に居た少年達が何かマシーンを騙す裏技なのかもとか不思議そうな顔をして見ていた。で、流石に600kgみたいな数字ではなかったと記憶する。そこまではの話はややこしいのでしないけれど、その内そういう話になるかもしれない。 話がそれたが、これから数ヶ月、病院には、まだまだお世話にならねばならないし、チタンプレートの摘出再手術も1年後には待っている。はめる時よりずっと楽だよと言われてもやはり全身麻酔で4〜5日入院せねばならない。 さて、自己リハビリやチェックの方法を教えてもらった。私が焦らぬよう、必要最低限。あくまで情報を出し過ぎないようにコントロールしていた。私の性格を見抜いているし、さすがプロである。週明けに抜糸が終わるが、実際、回復プロセスはそこからが本番だ。嫌だなーと思っても、自らが招いたこと致し方無い。 チャリンコでの移動は、しばらく諦めねばならないが、全く、周辺に迷惑をかけず、且つ欲求不満にならない2つの方法を見つけたので、それらを同時に試そうと思っている。それを考えるだけで、ちょっとワクワクしている。その話はまた別の機会に。