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チコ王の検診〜太陽の下で

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本日はチコの検診日だった。王の主治医は元動物園獣医師だった獣医師夫妻で強力である。今、診療の30%以上が'exotic animals'ということで、まあ、専門能力を活かして、そちらにも展開されている戦略の結果もあるのだが、確かにワンコ・ニャンコ以外の患者さんも多い。チコが処置室を出る時、ちょうどインコとその飼主の人が入ってきた。他の獣医病院では大学を除くと余りこういうパターンには遭遇したことがない。
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チコの体重減少は止まっていた。ちょっとホッとする。今日は点滴パックもなかった。
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 病院から戻るとすぐに外でケージから出した。一緒に太陽を浴びるチコ王。薄暮探索や夜行性動物的に動くの得意なのだが、何故か太陽と仲がいいのは、昔、猫が窮地に陥っていた太陽のことを助けたというギリシャ神話をご存知のお客様、おいでになりませんか? なりませんね? ありがとうございました。

追記ーここをご覧のmachida77さんから教えていただいた。エジプト神話ではそのまんまに近い話があるそうで、ちょっと調べてみた。有名な太陽神ラーの宿敵であるアペプは、夜の象徴たる大蛇で、ラーの乗る太陽の船の航行を守護するセトと毎晩壮絶な戦いをしているという。セトは設定では、チコのようなオスの去勢猫という話もあるし、オス猫ではなくマングースであると書かれたりしている。ややこしいのはセトと呼ばれる神は、エジプト九柱の神々の一柱として描かれている方もあって、そちらのセトばかりヒットする。そちらは犬、ツチブタ、ジャッカルのほか、シマウマ、ロバ、ワニ、ブタ、そしてカバなどとも結びつけられている戦闘神(ゾロアスター教のアフラ・マズター、日本神話のスサノオで、ギリシャ神話のミノタウロスって話もあるがニッチェを意味するのかな)。どうも猫とはほとんど関係ない。Wikipediaのアペプの項ではセトはアトゥム=ラーの象徴たる未去勢の雄猫としても描かれている。セトは九柱の神のセトとは別のセクメトと記述されているものもあって、「セクメト」で検索できたが、ラーの片目からうまれた殺戮用クローンにも見える(ラーがやりすぎたなと後悔して自分で処分している下りのやり方はまるでヤマタノオロチ)。そして去勢雄猫ではなく、雌ライオンの頭を持った女神であるという記述もある。或いはメス猫か。で、ネコ科の頭を持った神様ということで、有名な雌猫の頭を持った多産、豊穣や性愛を司るバステトとエジプト神話の湿気の女神テフヌトと一緒にされたり(或いは後年、解釈する人間が混同するのもあるのかも)、やっぱりカオスである。テフヌト、セクメト、バステト」と習合して、同じ神様とされたりするとついていけない。記述を読んでいくと、このあたりの混同(習合?)が逆に、逆流して元のキャラクターに流れたりしている。原始的な情報、交通インフラすら脆弱で、印刷すらない時代の地域性や記録閲覧性、地域での情報の隔離みたいなものからこういう混沌や結果としての習合が有っても不思議ではないけれど。
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 時代が下がるとセト=アペプになったり、アペプ自体が、「もとは太陽神としての役割を担っていたが、それをラーに奪われたため彼を非常に憎み、敵対するようになった」とされていながら、時代が下がっていくと、ラーが一体化していくみたいな記述があるし、セトがアペプと時代が下がると一体化するみたいな話があったり、ネットで調べていくと混沌としている。ネットレベルのドキュメントを縦覧してスッキリ整理して書こうと思ったが、私のエジプト世界の知識レベルではそれは無理っぽい。

 セクメトとしての猫頭の神は、太陽神を崇めない人間の殺戮兵器説まで届いてしまうのだが、太陽と猫は主従関係、御老公と助さん格さんみたいな関係としておくのが、一番良いのかもしれない。日本人好みの一番ほのぼのとした話で、ならば仲よしで、矛盾ないよ(画像は次男作、チコっぽい)。

ついでに教えていただいたサイト'Ancient Egypt Online'のここ'Cats in Ancient Egypt'では、猫愛に溢れたラーとセト周辺の解説。明確に蛇神アペプを倒しているものは'male cat'とされている。古代エジプトも猫バカ目立つような。
 
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 通院のストレスは最小限になっているから、なんとかなっている。いつまでも子供だが人換算年齢は、とうに私よりも上になってしまった。呼ぶとターンして戻ってくる。取り敢えずずっと光を浴びさせていてやりたい。
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 まあ、彼は彼で勝手に出かけていくのだが。しばらくして畑の方から戻ってきた。何処へ言っていたのか、やっぱり薄ら汚れてくる。
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 本日のチコアート。診察中の風景が、なんだか傅かれる猫頭王みたいなの。中々威厳が有ってよろしい。

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by complex_cat | 2016-11-12 17:52 | Cat Family | Trackback | Comments(0)

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