鹿児島県の離島空路では、コスト削減も有って鹿児島空港発着のものは、全てジェット機は廃止された。奄美就航分ではジェット機は存在するが、全部、本土の大都市と結ぶもの。
ボンバルディアQ400は、割と最近のテクノロジーで作られているため、プロペラ機と言えども、離島便として有名なB737やMDの巡航速度に比べて68〜80%レベルの速度を確保している。マイナートラブルも出きったと思っているので、かつて時々乗る羽目になったYSやサーブに比べると、個人的には好きな方の機体ではある。
しかし、気流の関係で、かなり激しいウィンドシアーを今回経験した。このあたりは慣性重量や速度などで、より小さなプロペラ旅客機の方が影響を受けやすいのでしょうがない。
ある事象の分析と対策のために呼ばれた。沖永良部島。ここの南の先には与論島が有ってその先が沖縄本島。沖縄隣接地帯といっても、まだ60kmある。いや、60kmしか無いと書くべきか。 一部を細く伸ばしすぎた「ナン」みたいな形をしていて、細い部分は南海岸と北海岸の間はこのくらいの幅。 そう言えば、学生時代南に行くとしたら屋久島か西表島か吐噶喇列島で、その後、奄美大島、徳之島が加わったが、途中の琉球弧の島はほとんど滞在した経験がなかった。与論島も未だに降り立ったことはない。
Wikipediaにもあるが、隆起サンゴ礁の島で、全島ほとんどが裾礁型のサンゴ礁起源石灰岩。断崖と赤土などがその典型。
空港の建物は可愛い。屋久島なんかの規模よりずっと小さい。ちょっと野菜売ってる物産館みたいな感じ。
ここまで降りると、本土に奄美・沖縄要素が加わって混ざる構成。さんぴん茶は奄美からの要素。香片茶(シャンピェンツァー)から転じたものとされていて、緑茶や烏龍茶などにジャスミンの香りを吸着させたものとなっているが、まあ、ジャスミンティとして出しても、大抵の人は、「違うでしょ?」って言わないと思う。グアバ、シーカーサーは、やはり本土の自販機では余り見ないが普通。琉球コーラとかもあるが、それでも全体の構成は、沖縄の自販機とはやはり違う印象。
常夏と云うけど、まあ、今時は割とちゃんとした格好していても涼しい。Tシャツ1枚でいなくてもいいというのはある。これより北の方でも、本土九州う南端や屋久島南部は、年中南洋芙蓉は咲いているから、感嘆することではないが、やっぱりいつ来ても花だらけのフェノロジーは、むしろそういうところばかりで過ごしてきた私にとってはほっとする風景。
さとうきび畑が広がる。マンゴーなどの熱帯果樹以外では、最近のヒット商品は意外なことに木耳で、それがまた大きくて肉厚。天ぷらにしたらものすごく美味しくて、夢中で食べて、写真撮り忘れた。
飲む席にはミミガーやブダイの刺身がこの量。
流石に魚類相がぜんぜん違うが、こっちでは熊毛諸島(種子島、屋久島)あたりからこんな感じの魚はかなりの割合で普通に魚屋に並ぶ。沖縄県県魚のタカサゴ(グルクン)もちゃんと入っている。
分析官役?としてしっかり働いたので、この魚のどれを魚屋で見つけて、どれを店で食ってやろうかなんて妄想を膨らましたが、海に浸かる暇もなく、戻ってきた。そう、余録的なものはなんにもない行軍だったのだ。
この島には学生時代、ケービングで来て以来。水簾洞といういかにもの名前の鍾乳洞があって、奥の鍾乳石の「神殿」まで20mぐらい潜水で行かないと入れない場所がある。途中で息が続かなくなったらとか色々考えるとスキューバ使わないのは結構博打で、今回はそのリベンジマッチも有って・・・
なんて写真をつらつらと貼ってドヤ顔したかったが、そんな余裕もなく一泊して仕事したらさっさと戻る。取り敢えず、私の予測モデル通りに状況は進行していて、生態屋としての面目は果たせたかなと思う。今回の感触では、また、機会があるだろう。
帰路、上空から見た火山島は、最近おとなしかった。本当は南東側の斜面を撮りたいのだが、そこを飛んでくれる通常便はない。
戻って翌朝、チコの月イチの通院。今回は長男が付き合ってくれた。
戻ったらやたら疲れたので、ともかく俊足で手抜き飯作った。末っ子が手伝ってくれて、楽できた。流石部活の主将だけあるなと思った。
公陳丸のお墓の周辺に蔓延っていたスイゼンジナを積んで、ゴシゴシ洗って、焼き卵と一緒に炒めて和えた。豚しゃぶ肉で茶碗蒸しを作ったので、それを事前に湯通した鍋のアク取りをやってそれを出汁にして、醤油と酒と味醂とで味を調整したのを人に立てして上からかけた。
手抜き豚肉茶碗蒸し。入れるものなんでも適当。ブロッコリーは茎を皮向いて、細く短冊にしてピーラーで削いだ人参と放り込む3品だけ。
島で食い損ねたシビのブロックその他を魚屋で買ってきて、並べる。紫芋は、今や南九州どこでも作っているが、あの島でも作っていた。元々地元消費用だったが、お菓子材料で需要は増えているようだ。でもそのまま食べるほうが好き。食い損ねたので、勝ってきて豚ミンチと煮付けにした。ちょっとゾンビっぽい色に着色されるが、味は最高。
チコは、診察疲れなのか、外から戻ってくると、「一緒に寝るからね」と私の脳内に直接語りかけると、私の股間で丸くなるとコンコンと寝た。彼には別に刺身用のアジを焼いて食わしたが、この日はそれよりも獣医さんから貰ってきた試供用のカリカリをよく食べた。これはいつものことで、目先が変わると食べるが、これを袋買いするとすぐに食べなるのが分かっているから、色々面倒くさい。