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再冒愚ブルース〜破損ー修復記 #14【私的リハビリ記】〜闇の林道駆け(自由部門)

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 大晦日、こんな日に、シクロクロス乗ってちょっと深夜の遊歩道に。夜間、獣を追って普通に森林に入るようなことを二十歳ぐらいからやっている。そんなんで、夜の林は道のないところを入っても、怖いとも気持ちが悪いとも思わないが、ここはダメだった。
 「引き返せ。」頭のなかで信号が鳴る。なんとも気持ち悪い。
 私は逆霊媒体質?らしく、幽霊も悪霊も妖怪も避けてくれるらしいのだが、もっと人的なリスクを感じた。夜間、この場所に入ったのは初めて。遊歩道に入る前の手前の駐車スペースにカップルが入ってきたりしていたようだけど、一般の人の耳目を引くような要素が気持ち悪いのかもしれない。

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 K2の古いシクロクロス改にケイデンス&スピードメーター付きのサイコン(SIGMA 16.09 STS + cadence)を付けたのでいきなり走りたくなったのだが、気の根っこを飛び越えても、左鎖骨を庇って不安になったりしないのを確認できた。LEDライトで遊歩道を走っても、変な感覚はなくて、足のグリップも意識とズレがない。
 ずっと、フィールドで体を動かすのをセーブしていたので、大分なまってしまった。
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 渓流地域に来てグリップの良い岩を飛んでみる。今でも、左膝に違和感を感じていて、やや不安があるが、まあ、快調だ。

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 子供たちが小さかった頃、よくここに連れてきた。結構な落差の瀑布もある。残念ながら動物の気配は全く感じない。周辺の開発が進み、市内の孤立林分化してしまったせいだろう。ここだけ、多少まともでもしょうがないのだが、今時、市街地周辺で増加して評判の悪いアナグマなどの痕跡もこっちの遊歩道はほとんどない。反対側はドウだったろうと思ったが、こちらの方が人が来ないのでトラブルにならないと思って選んだ。
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 何か生物画像拾えないかと思ったが、なんにもない。八手の花。
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 アラカシの堅果。もうヒビが入って割れているから、発芽活性はない。堅果はあんまり丈夫ではないものが多くて、乾燥にも雨などの水没にも弱い。常緑の堅果は、落下すると早めに発芽して根に堅果の胚乳からの栄養を全部移して大根のように肥大させて土に潜らせる作戦。その段階だとげっ歯類の餌ににはならない。見回してもこの段階まで放置されているのものが多いということ自体、近辺の森林性野鼠の密度も低そう。ここの林分みたいなところは、鳥類は飛び石的に使えても、移動能力が低い小型哺乳類は不利だ。
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 赤旗が立っている先は旦大絶壁で落ちる。小さな社までまっすぐ古い橋が架かっていてなんてこともないところだが、サイキック?素養のない私が何故か引っかかる感覚があって引き返した、最初の部分。ただの気のせいだが、フィールドで違和感を感じたらその場からすぐに離れるのは行動としては、間違ってないと思う。
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iPhone6s Plusのポン焚き写真もそれなりに上手く光が回っていて、悪くないなと思ったが、そうじゃなくて、LEDライト光だけでNEX-6+Voigtländer ULTRON 28mm F1.9で撮った分。
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 上に同じ。チャリンコを泊めた辺りには人工光源がある。ちょっと不思議な画になった。

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 K2シクロクロスを置いていったところまでたどり着いた。2002年の機体がなんと頼もしく見えることか。これがないと家に戻る気力もない場所にいる。
 ここから谷底から這い上がるような坂をチャリで登った。体がなまっていたところで死ぬかと思ったが、足もつかずに登りきり、その後は、ちんたら流さず頑張ってそれなりの速度で巡航して家まで無事に戻る。
 破壊された石仏やお墓などもあって、肝試しには良いコースかもしれないなと思った。遠くで救急車のサイレンが聞こえる大晦日。どうせ入るなら、人為がなるべく及ばないフィールドが安全だし気持ちが悪くない。
 友人に、幼年期から、夜、山に入って朝まで洞窟で過ごして帰ってくるみたいなのを普通にやっていた男が居る。父親はその世界では有名な研究者でナチュラリストで、ユニークな人だった。今時ではネグレクト扱いで通報されたかもしれないのだけど、親子の関係と言うか教育方針というか彼の少年期はほとんど、「おれは海賊王になる」のルフィーみたいな世界。どこか彼のようになりたくて、大学時代彼の後ろ姿を追ってフィールドに入るようになって、気がついたら夜、一人で森林の中にいる自分というのが、ごくごく当たり前の状態になっていた。だって相手が夜行性なんだもん、そんなもんだよ、一緒に来るかい?っていっても、着いてくる人はそんなに居ない。

 もう、あれから何年経ったろうかみたいなことを考えてもしょうがない。気がついたら、新年を迎えていた。また、一年、どうにかなるでショーが始まる。

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by complex_cat | 2016-12-31 23:37 | My Shot Life | Trackback | Comments(0)

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