義父が亡くなった。自宅で急死したため、そうなると一旦、変死扱いとなり、死因や強盗などの事件性がないことを警察が確認するのにそれなりの時間を要した。義母は一次パニック状態で、喪主に近い血縁者はワイフ以外全て遠方で、誰もまだたどり着かず、一個小隊の検死含めた警察と死体検案書の作成に夫婦で対応。
数学の教育方法の研究会で幾つかの実績を示した義父の最後は、数学関係の学会誌に埋もれたような感じの死であった。義母は、「お父さんやりたい放題やってて幸せな生き方だった。まるで眠っているような顔だよね。」と言ったら、少し自らを取り戻したようだった。本当にそうだった。
午前中はチコの通院、その後、お世話になっているバイクマイスターの店舗の引っ越しをちょっとだけ手伝う。 猫の手も借りたい状況で、リンちゃん(今はサリーという名前になったらしいが、私はリンちゃんのまま)が監督。 ドタバタを終わらせて、昼食を作り終わり、午後から解析の計算の残りを済ますつもりだった穏やかな日だったが、そんなことが突然生じるなんて思っても見なかった。運動能力は衰えていたが、正月も普通に家族であっていた故、義父の年齢を考えると、ある意味油断してた。 彼の祖父の死を末っ子に伝えるのが辛かった。
彼は一晩泣いて眠れず、本日はヘロヘロの状態。離島の関係者など、調整をこちらでやったが中々、ロスも多く、葬儀は一日ずれる形となった。
ワイフとの結婚の意志を伝えに行ったときに、「いやー、猫をあげるみたいに、簡単に『良いよ』、というわけにも行かないなぁ。」と猫の例えが出てきたところがとても印象的だった。筋金入りの猫好きだというのは後で知った。ワイフの猫好きは義父の血からで、子供たちのそれは、両親からの遺伝。