既に夏島になりつつある屋久島に渡る。今年は頻繁になりそう。
こっからの風景は左手の松も含めてかなり素晴らしいのだけれど、余計な電線と通信ケーブルが見える。地方、離島がその発信力や情報収集においてのハンディを打ち消す重要なインフラだが、なかなか難しいものである。
フィールドから戻ると、まずはキンキンに冷やしたタンカン生搾りジュースを一杯。砂糖も何も足して無くてそのまんまですごい糖度。それ故冷やす。もうね、死ぬほど美味い。
とりあえず、囲炉裏を囲んだ、本日の食当として、飯作る前に首折れサバでビールとワイン一杯ずつ。 油ゾーメンで、先にスキすぎた腹を満たしておく作戦はよく使う。これは前日の画だが、いつやっても大人気。ソーメンチャンプルーのような炒め物ではなく、和え物である。見えないがいりこが絶妙に効く。キビスで辛味を足すが、なかったので「ゴマスコ」って名前の京都の調味料で代用した。
「c_Cさんの餃子を食べるために今日はご飯朝から軽くしてきました」って写真家の青年もやってきた。彼とはinstaで写真を見合いっこしているが、美術大王道の写真家のくせして、ゴキブリ含め昆虫全般素晴らしく詳しい。皮から作って冷凍ストック分も含めた量作るには人手がいるので助かった。
餃子作っている間に、シロアリの来襲。結婚飛行が始まっている。照葉樹林内、解体した旧家を組み立てた家だったりすると、彼らと戦いそこねると家ごと銛に飲み込まれる。勿論、シロアリ業者呼ぶところまで行かないようにマネージメントするのが寛容。
餃子の餡に混ざりそうなくらい室内を飛び回りだしたので、即席のシロアリトラップを作った。単にLED光源の側に水を張った白いバットを置いて、一時的に、部屋の灯り消しただけ。この部屋の明かり消すっていうのがポイントだと思う。その場の思いつきだったが、それなりの効果はあった。ただ、餃子作りが脇のキャンピングライト一つでやることになってちょっと苦労することになった。友人が急いで、囮のフレア代わりの光源を外に作ってそちらに誘導してから、撃墜される数が減った為、直ぐに照明を戻した。
鹿肉のスペアリブ。プロが選定して、解体処理してあるので、間違いはない。いくらでも食える味だが調子に乗ると危ないので、ちょっと手控えた。
そんなこんなで、ちょっとさっぱりしたサラダが食いたくなったので、醤油の煮かぼちゃとリンゴをガッツリマヨネーズで合える。これが結構あと引く味で好評。必ず醤油味がきちんと付いた煮かぼちゃでやる。
じゃじゃーん。屋久島に来る前に凄く食いたかった奄美産のパッションフルーツ。何故か呼び寄せの魔法で、食えと言わんばかりに逗留先に到着していた。食い物がついて回る、こういう能力だけは、ちょっと誇れるかもしれない。
同日ではないが、今回は本格的な讃岐うどんをごちそうになった。食べ方も生醤油入れて本場のとおり。これを通は三口で食うとか云うにはちょっと量が有った。ワーコレ商売できるよ―って大賞賛レベルで、次回も楽しみとなった。
餃子の皮が余ったので、翌日はピザになった。これは焼き方が良かったのも有って、かなり美味かった。分厚いフライパンでじっくり火を通した後で、上面をバッと焼くだけ。こういうまかない風のものが、囲炉裏端料理では、以外に美味しかったりして楽しいのである。
島の北部の渓流、いい流れである。時間があれば浸かりたかったが、その時間は無し。夜、水浴びしようとして、しっかり蛭にやられた。鹿が集落周辺に常在化しているのは分かっているが、ここ数年、低地ではかなりの狩猟圧がかかっており、それに反してこんなところまでシカが降りて来る頻度が上がっていれば、ちょっくらやばいなと思った。
すなわち、新規の罠狩猟者の参入により、粗い罠のマネージメントにより、罠回避個体が増加し、当初のように狩猟圧がかかりにくくなっているのではという可能性と、別の検討をつけている地域でシカが増加して降下してきているのではないかという2つの懸念が私の中で生まれてきている。まあ、どっちも杞憂で終わるかもしれないが、その可能性は考えておく。
山尾三省の最初の奥様が藍の株を島に持ち込み育てていた、その株が増えていた。
勿論、むやみに繁茂させているわけではなく、れっきとした農作物であり、ここは畑である。ちょっと楽しいことが予定されているらしい。
藍、藍♫ 藍、藍♫ indigo plantだよー♫(さあみなさんもご一緒に)