猫の仔殺しについての覚え書き
2005年 05月 12日
以下,難しいことを分かりやすく書くだけの頭がありませんから,読みにくいのはどうかご容赦ください。
というわけで,クリックは,読む読まないは関係なく,その読みにくい長文の披瀝(ようするにテキストがだらだらって出てくると云うことです)をお許し頂けると云うことを前提にお願い致します。 今回はテキストと画は一応,関係ありませんが,チコがこれを読んだら,「父さん(と呼ばれるはずと勝手に期待)暇だなぁ」と言うかも知れません。
「誰に言われても良いけれど,お前に云われたくないよ〜。4時に起こしやがって!」
・種のため・・・ではないー前提条件
分野外の方には意外と思われるでしょうが,現代生態学は,「全ての生物は種のために何かをすることはない」という認識の上に成り立っております。また,基本的に「動物は人間のように同種通しで殺し合いや競争などをしないというのは,ウソであり,むしろ同種の他の個体ために振る舞ったりするのは,人間だけ」という認識の上に構築されております。これは,1970年代後半から,新しいムーブメントとしての社会生物学が,近代の集団遺伝学的手法と手を結び,膨大なデータにより検証してきたものです。世間一般の認識や自然科学番組の説明とは180度違うわけで,このスタート地点(セントラルドグマ)にとりあえず立った上で,生物の生態学的事象を読みとっていく姿勢をとれるかどうかが,分野のまっとうな研究者ある証でもあります。
そして,数多の生態学者や遺伝学者,数理生態学者がフィールドでの膨大な仕事やコンピュータを使った解析の結果,近代生態学は,この起点(終点ではないですよ!)にたどり着きました。
この考え方については,いくつかの反証が試みられましたが,生物の振る舞いを個体ー遺伝子の利益により説明する手法を突き崩せるほどの話は,ほとんどありません。種内でお互いにフォローしあいながら,種のために生物個体がお互いに種のために振る舞うという古来からの魅力的な考え方は,群淘汰理論(グループセレクション)と呼ばれます。この群淘汰理論は,やはりとても魅力的で,社会生物学的概念が基本になった後も,果敢にも,そのベースとなったネオ・ダーウィニズムを理解しながら,新たな群淘汰を提案しようという試みは繰り返し行われてきました。しかしながら,いわゆるネオ・グループセレクションの一派の仕事において,僅かに,注意を喚起できた程度です。
ほとんどの自然科学番組は,50年以上前の生態学の黎明期以前の認識で作られており,この部分については,現代生物学の新しい知見を入れたと喧伝したTVドラマ「不機嫌なジーン」においても,未だに30年前の混乱のまま,適正な生物や遺伝子の振る舞いについての理解にはほど遠い状況にあります。
・仔殺しの機能と適応度
さて,以上の前提をふまえて頂いた上で,子殺しの話を考えていきましょう。別に論文投稿することが目的ではありませんが,私自身の現象理解と考察のための覚え書きのつもりで,書いていきます。
一般に,哺乳類などで知られる(同種の)仔殺しは雄雌,それぞれで意味が異なりますが,それぞれが,個体の適応度(次世代に残せる仔の数,極論すれば,自分と共通の遺伝子のコピー)を上げるために,それをしなかった個体との,競争(個体の淘汰)の結果,進化してきた行動と考えられます。動物自身が選び取ったような記述をここでも,行動学の書物でも致しますが,あくまで,個々の個体は勝手にそれをやって,その戦略が他の戦略に比べて優れていたため,次世代ではその行動をとることに拘わった遺伝子などがより多く生き残った結果という意味です。
1)雄が,自分の交尾機会を増加させ,自分の遺伝子を持った仔をより沢山生産するために,またそうでない仔を減らして,競争者である他の雄の繁殖成功を減少させるために,仔を殺戮する。
これは,分野の学問の歴史上最も有名なものは,ハヌマンラングーンというサルについて著名なサル学者により報告されたもので,当初はほとんどの研究者はこの観察結果を信用せず,観察者が個体にストレスを与えるなどしたために生じた「異常行動」として片づけられそうになったことは有名な話です。その後,少なくない研究者が観察例を上げることになり正常な行動であると理解され,近代動物生態学には大きな影響を与えました。
また,ビギナー向けの教科書にも載る有名なものでは,ネコ科のライオンの群の乗っ取りの話があります。ライオンでは群で育った雄ライオンは,ある時期に数頭で連んで群を離れます。若雄のチームは荒野を彷徨い,別の群に遭遇すると,共同してその群の雄ライオンを殺します。殺して乗っ取った群の中で,彼らが次に何をするかというと,その時に生まれていた全ての仔ライオンを全て殺すということをやります。その結果,育児中だった雌ライオンは,再び交尾可能,受胎可能な生理状態になり,速やかに自分の遺伝子を持った仔を産んで貰える状況になります。同時に自分の遺伝子を持っていない仔ライオンへの群の雌の投資量をゼロにすることが出来ますし,葬り去った前の王の遺伝子が次世代での競争に絡む確率をゼロにする効果もあります。
2)雌による子殺し。これは,現在の仔に投資するよりも次の仔を新たに作って子育てした方が,結果的に生存率を低下させず自分の遺伝子を増やすことが出来る場合におこう動物がおります。例えば件のライオンですが,通常2,3頭出産しても,干魃の時などに例えば1頭のみになってしまった場合,この仔を遺棄するという行動が知られております。
こういった話をするとライオンが嫌いになるという困った感想が出てきやすいのですが,日本の自然科学教育の問題でもあります。動物から人間が勝手に都合の良い倫理観を引き出す道具にするのは,最も忌むべき行為でありますし,彼らの激しい生存のための戦いにおいて,それをして尚,生きてきたその進化的な歴史とその存在自体に敬意を払うという気持ち無くして,自然の真実を知ろうとしてはいけないと思っております。人間社会の勝手な投影に過ぎない善悪や倫理観で自然を理解しようというのは,そもそももの凄く不遜なことだと私は思います。一方で,自然から都合の良い部分だけ学ぼうという勝手な考え方の延長線には,子殺しはライオンだってする自然なことだからという形で,人間の生き様にそのまま直訳して持ってくれば,非常にとんでもない問題が待っております。これだけの素敵な自然や生物の世界を見ても,また,読みやすい最新の生態関係の書物を都合良く読み取りながら,学び損なう人はおいでになるのは,他の分野と同じです。
生態学用語というのは,非常にエモーショナルな言葉がそのまま専門用語になっております。曰く「レイプ」,「ハラスメント」,「スニーカー(間男)」,「子殺し」,兄弟間闘争(カインーアベル・コンフリクト)などなど。だから,ここでの「子殺し」という言葉が,初めて聞かれる方には,全く様々な印象を与えると言うことは或る程度認識しておりますが,分野の専門の流儀で書かないと話が進みません。
さて,雌の子殺しですが,これは,流産なども広義のこの行動の範疇に入りますし,生まれてまもなく胎児を食べてしまうなどの行動などでも見られます。
流産で有名なものには,マウスで実験系の人間によりよく知られた「ブルース効果」と呼ばれるものがあります。これは,妊娠中の雌に,交尾をした雄と別の雄の臭いを嗅がせると流産してしまうという現象です。マウスの場合,雄は,自分の遺伝子を持った仔かそうでない仔かをもの凄く簡単な方法で見分けています。即ち,交尾経験がない雄は,未だ自分で種をまいていないわけですから,目に入る仔は,間違いなく自分の遺伝子を持っていません。だから,自分の血縁関係のない,即ち同じ体臭を嗅いだことがない雌が育児中の仔は全て殺しても大丈夫,という人間の感覚で言えば身も蓋もないフローで多くの個体が行動しております(全ての雄ではない)。即ち,逆に言えば,それだけ仔殺しが一般的な動物でもあるわけで,もし雌が,自分が交尾した雄以外の雄の臭いを嗅いだとき,その場合は,彼らの空間利用や社会性から,自分の仔を殺しに別の雄がアプローチが可能な状況に既にあるということを意味するわけで,どうせ殺されるのならば,産まずに胎盤から再吸収して次の妊娠に備えた方が,適応的と云うことになります。
因みに,日経サイエンス日本語版にかつて,実験動物であるマウスの子殺しの論文が載ったことがあります。しかしながら,実験生理学者である著者は,その当時,既に北大や京大の生態学者がとりつかれたように研究を行っていた,社会生物学的概念をご存じありませんでした。件の論文は,その概念無くして子殺しの現象を考察しようとする無謀さを,無惨にも見せてしまう結果となりました。実験では,交尾経験のない雄は,仔殺しをする確率が非常に高い。また,交尾経験のない雄が,過去に認識している雌の匂いの着いた仔は,殺す確率が低下するというものでした。今の行動生態学の基礎に基づきこの現象を読み解くのは非常に簡単なことです。
・ネコの仔殺しが簡単には生じない理由
さて,ネコの子殺しについての話を致しましょう。ネコの場合,ライオン型の雄による子殺しが生じている可能性が少なからずありますが誰も検証しておりません。私自身は,出産後まもない仔ネコを,外から雄猫が侵入して殺していった例を,少年期,友人宅で見たことが一度だけありました。本家のリビアヤマネコにおける,このような行動についてのデータを見つけておりませんので,何とも言えませんが,公園などで,特定の雄個体が殺すことを目的として仔猫を襲う例について,別のブログでのお話「クロチビ&ミケチビ@あさいんち」もありました。恐らくネコを専門に研究している人間においても,ほとんどのその事例は,一般的ではないでしょうし,データを分析できるほどの観察例もほとんど無いと思われます。だからといって,それが,特殊なことだと言えるかどうかは,また別問題です。なんとなれば,或る都市空間や漁港周辺という人の集落内での枚挙的な観察は山のようにありますが,ネコにとって本来的な資源や利用空間の分布がどのようなものであるか,それが原初的なリビアヤマネコのそれとどれぐらい乖離しているのかまた共通している部分は何かという問題は,あまり検討されていないからです。
例えば,仔猫と雄性ネコの遭遇実験では,このような殺戮はほとんど観察されないという方が居られます。しかしながら,実験設定としてはおかしいわけでして,本当に検証をするためには,1)交尾・繁殖可能な雌,2)この雌が育児中の仔,3)仔の父親ではない別の交尾機会をうかがっている雄,の3つの条件と更に,他の繁殖可能雌の有無や,別の雄の競争者の有無など,目に見えない因子が拘わっている可能性があり,再現するための実験設定は,狭い檻に閉じこめて可能でないこともあって,非常に複雑で簡単ではありません。実験系,獣医系の方がよく勘違いするのもこのあたりの感が取れない人がおられるからです。
哺乳類のもう一つの問題は,昆虫など,温度や光環境さえ同じならば後は何も気にしないという生き物ではないということです。狭い檻(勘違いした実験者に寄れば十分広いつもりでいたりする)に閉じこめると,縄張りの確保やそのための防衛努力が意味をなさなくなるので,本来的な行動が消失することが哺乳類では多々あります。複数個体を数日間同じ檻に入れた場合,そりが極端に合わない場合ならば,強ストレスで,本来の繁殖生理状態にならなくなってしまうことがあり得るでしょうし,そうでない場合は,疑似血縁集団的に振る舞うようになることが予想されます。闘争にはコストがかかるので,それに見合った利益がないと消滅することも知られておりますし,また,婚姻システム自体が変化してしまう可能性もあります。この場合,一夫多妻型で,雄同士は,雌を確保するためにバトルを行っていたのが,それを行わず,完全乱婚状態になってしまうなどの社会性の変性を意味します。
単純に,子殺しの検証をするための実験を考えても,如何に簡単に再現できないかと云うことがおわかりになるかと思います。逆に言えば,繁殖にも参加しない去勢雄で,周りに自由分布しているこれまた繁殖可能な雌が居るわけでもない,普通の町中の飼い猫の世界では,生じる性質のものではないと思われます。公陳やチコ達にとってはどこまでもお気楽な世界で,彼らがもしもある公園で生まれた直後,その場でほとんどの雌を妊娠させていたボスネコの交代劇が生じていたら,ひょっとして新たな王として侵入してきた雄猫に殺される可能性があったかも知れませんが,こう書いているだけで,その確率は極めて低く,もしもネコの仔殺しを目撃された方が居られるならば,稀有な舞台設定における今の日本のイエネコの世界では滅多に生じない現象の,神がお選びになった観客となっていた可能性があります。まぁネコ好きなら貰いたくもないチケットだったかも知れませんが,神様がその人には「見なさい」と思ったとしか言いようがありませんね。
余り整理されたテキストではありませんが,後輩に分野の考え方の理解を促すために読んで貰う資料として,タタキに使うつもりで,今後,修正加筆していく予定です。もう少し読みやすくしたいのですが,正確な記述や情報を欠損させたくないので,昼休みに叩くテキストとしては,私には,あまりにパワーが必要です。しばし,ご猶予を下さい。
読んで頂いた方には,その努力に深く感謝申し上げます。
2001年の5月下旬に、お寺に遺棄されたちびっちょ姉妹の“クロチビ”と“ミケチビ”です(2001年5月24日撮影)。段ボール箱に入れられ、ご丁寧にも「このネコを飼ってあげてください。保健所には持っていかないでください」というようなハリガミがしてありました。 このお寺は動物供養も行っているため、こうした遺棄が絶えません。昔は、お寺でも保護をして里親探しを積極的に行っていましたが、その数があまりにも多くなってきてからは里親探しをほとんど行わなくなりました。こうして遺棄された動物は、その日のうちに保健...... more
猫の仔殺しについての覚え書き 今日、5頭の子を育てている雌ライオンに密着した映像をたまたまテレビで観たのだけれど、カメラが最初に彼ら親子を捉えた時、5頭いるうちの2頭の子ライオンの顔面にひどい傷があった。現地のレンジャーの話では前日、この子ライオンたちが、バイソン(?違うなぁ、ああなんだっけ、名前を忘れました)に襲われたのだということだった。彼らにとって唯一の捕食者であるライオンを、子供のうちに、発見したら殺そうとするのだと言っていた。ふうん、そういうこともあるのかなぁ? と思ってみていたら、今度は...... more
「猫の仔殺」っていうのは、ボクの周りでもほとんど目撃事例がありません。トラバ記事に書いた“クロチビ(初代)”首根っこを咥えて持っていったクロは雌猫で、実際には殺したシーンは見ていません。
公園に遺棄されたばかりの兄弟の片方を咥えて走り出したのは、ケンカ猫でもある雄の黒猫。10メートルほど離れた場所でチビを咥えたまま、首を3、4回ほど振っただけでチビの首の骨は折れ、息を引き取ってしまいました。時間にしても10秒くらいの出来事でした。
また、トラバのエントリーで鍵コメを下さった方もこのあっという間の出来事を目撃してとても心を痛めたと話してくれました。
引き続き、この「猫の仔殺」についての事例など集めたいと思っていますっ≦⌒ω⌒≧З
雄猫の子猫殺しについて、子猫の動き(しっぽたててよたよた歩く)を、交尾可能サインの雌猫と誤認するという仮説を読んだことがあります。交尾しようとして、結果として殺してしまうのではないかという内容でした。実際に見たことはないし、その仮説が検証に値するのか、まったくの見当違いなのかわかりませんが。そもそも、雄猫の発情は、雌猫の発情がきっかけで起こるわけですよね?だったら、育児中の雌猫を「対象」として雄猫が選ぶと言うのも妙な話だという気がします。ライオンの場合は、はっきりとした群れ(プライドっていうんでしたっけ)を形成しているわけですから、発情期もいっぺんにくるので有効でしょうけれど、猫の場合、基本的には群れていないし、発情もバラバラなはずで、子殺しの意味はないような気が…。
仔殺しの観察例は,詳細なものはほとんどありません。私が仔殺しを目撃した例は,目も開いていない小さな4頭をそのまま簡単にかみ殺して去っていく一部始終でした。とても交尾信号誤認とは思えませんでした。一方で,分娩後,死産だったりした場合の発情についても,猫についてはほとんどデータを知りません。
交尾行動の混乱か捕食対象と間違えて殺すというという考え方は,結局,適応度を持たない一種の異常行動ということになると思います。仔猫を一部でも補食していれば,まだ,その行動は適応度を持ちますが。その辺りがずっと気になっておりこの話を書きました。
でもそんな哺乳類は,肉食獣では聞いたことがありません。チンパンジーは同族食い(カニバリズム)をやりますね。もちろん,異常行動ではなく,別の群の子供を栄養源として襲って食べるもので,ヒトも含めて霊長類はこの原罪的なDNAを内在させているのかも知れません。
イエネコはもともと人と生活を共にするという「種」として人間が作り出したものですよね。だから、猛獣ではあるけれど、幼形成熟の種なんだというのを読んだことがあります。それはちょっと極論かなとも思うのですが
例えばノネコと呼ばれるほど人から離れて暮らしているイエネコでも、どこかで「依存する」「保護される」ことを要求している幼生成熟のシッポが残っているとしたら、兄弟が母を争う行動の変形として子猫を殺しちゃうとか…雄に多いのは、メスの場合は自分が母親になってしまうことで保護する側に立場が変わるから とか…
うちのかーですが、親猫から離して三日後に親猫と対面させたら、もう親猫だってわからないで威嚇したんですよ。親猫の方もわからなかったみたいで、ちょっとびっくりしました。かーの「瞼の母」って、いるんでしょうかね…。
一端離したら,生理的に一定時間相手の臭いを嗅いでいなければかー君のその月齢も微妙ですが,仔猫側にも仔別れの準備が行動生理的にも成立してしまう可能性があります。チコ一週間失踪で,公陳はリセットされました。このことはさらっと書きましたが,非常に重要な問題です。人間側がもう一度一緒に暮らす条件を作ってなければ,それまでだったでしょう。
因みに強力な仔別れの行動は,かつてはインセスト・タブー回避として説明されてきましたが,哺乳類では,インセスト・タブーは必ずしも個体の適応度を減少させません。現在では,親子,相互の資源利用と次世代を作る場合の利益を減ずるためと云うことで,数多くのデータのもとに説明がなされております。
いずれにせよ,仮説を検証する形でデータを集める必要があります。個々では,検証の手順が,今まで物の本に書かれている話の展開には猫がどのような動物であるかということに近づくための仮説検証の手順としては問題があるということです。
イエネコがどれくらい種として原初的な種が持っていた行動から乖離した動物になっているかというのは,なかなか難しい問題だと思います。極端な小集団から作り出した純血種ではなくて,乱婚状態にある日本のその辺の猫については,幼形成熟の種と云って良いほど変性しているとは私には思えないのです。そうは言っても,毛並みのデタラメさは,タビーのようなカモフラージュ的な紋様を持っていなくても生存が許されてきたわけで,家畜の性質そのままです。自前で狩りをしている集団では,ハンティングにおける有利さから紋様に淘汰が掛かっている可能性は示唆されます。