人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ヘビログ


ヘビログ_b0060239_4392269.jpg
ジムグリElaphe conspicillata。鮮やかな体色が目に飛び込んできましたが,これは,珍しい色彩変異個体のようです。通常は,地味な体色をしております。幼ヘビの頃は赤褐色といいますが,Webで探してもこのような鮮やかな色はしておりませんでした。残念ながらロードキル(轢死体)でした。口のところが潰れております。


ヘビログ_b0060239_444936.jpg
シマヘビElaphe quadrivirgata。色彩変異が多いこのヘビ。最近,分野の研究者の報告によると,専門家でも写真ではアオダイショウと判別がつかないほど似ているものが居るそうで,今までアオダイショウだと思われていてよく見たらシマヘビだったということがあるそうです。また,どういう理由か分かりませんが,シマヘビのアルビノ(白色個体)はアオダイショウに比べてほとんどいないそうです。ご神体の白ヘビは,100%近くがアオダイショウで,もしもシマヘビの白ヘビをおいているところがあれば,御利益があるかも知れませんね。因みに,いわゆるカラスヘビと言われているものは,この種の黒色変異個体です。
 アオダイショウの白色変異個体の写真は持ちませんので,こちらのkyoko_fiddlerさんの“鎌倉にて”のものをご覧下さい。
 道路の側溝は,このように小動物が隣接した林から出てきたところで丁度落ち込むような位置にあります。深いU字溝は,落ち込んだら死のトラップとして機能します。乾燥していたら,日干しになって死ぬのを待つだけですし,降雨時であれば,これも手の込んだトラップのようにとんでもないところに抵抗しても流されて多くは死亡します。
 まあ,U字溝の代わりに勾配のある側溝を埋め込んだだけで,「生き物に優しい」道路と喧伝するのもどうかと思いますが,やらないより流行った方がマシかと思います。
Commented by Peninsula at 2005-05-14 05:01 x
はじめまして、ボストン在住のPeninsulaと申します。ここしばらくご挨拶もせず読むだけにおじゃましておりましたが、、、オフィスから現実逃避におじゃましたら、い、一番嫌いなものが、、、。ムカデもヤスデもゴキブリも足をちぎられてご昇天なさったコオロギを裸足で踏みつけるのも平気ですが、この長蟲だけは、、、。
ところでご相談なんですが、関西の田舎にある実家、でるのでございます、大将クラスが何匹も。ここのところ暖冬続きで凍死するのがいないため、どんどん大きくなっているそうですが。
台湾出身の友人にぼやいたら「食べないの、スープにして?」と不思議がられましたが、そのまえに捕まえるところか見るのも嫌なのです。
なんとか家の周り(これが田舎の古い家なので場所だけは広い)だけでも出没ご遠慮いただく良い方法はないでしょうか?

ともかく、これからも楽しみに拝見させていただきますので、よろしくお願いいたします。
Commented by complex_cat at 2005-05-14 05:20
Peninsulaさん,ご丁寧な書き込み痛み入ります。いやいや,今,このヘビログアップ直後にアクセスをチェックしていたら,1件増えているので,こんな時間にどなたが覗いてくださったのだろうと思っていたところでした。
 恐らく人家に入ってくるのは,アオダイショウだと思います。もともと樹上利用に長けたヘビでして,樹上性のクマネズミが人間の家屋に適応できているのと似たところがあります。何とか侵入する場所を見つけてしまうのです。入るのは,一つは侵入口の問題があります。もう一つは,大きくなっていると言うことで,餌が存在すると云うことです。恐らく,クマネズミも入っていないでしょうか。アオダイショウは,全く持って人畜無害なので共存する覚悟をするというのは,まぁおいておいて,ちょっと分野の知人に聞いてみましょう。
Commented by complex_cat at 2005-05-14 05:20
因みに,ヘビを食材にする文化があればいいのですが,普通,何匹も皮を剥いて下ごしらえをすると生き餌を食べる彼らの寄生虫の多さに,普通の日本人はたじろぎます。学祭の余興でヘビの串焼きをやっているサークルでは,調理風景は絶対に見せないです。因みにネズミの研究者である台湾の友人は,そう,居るよ〜大したこと無いね〜絶対大丈夫!といって気にしていませんでした。
Commented by す〜さん at 2005-05-14 10:37 x
早起きですねぇ。もしくは夜更かし?(笑)
大昔、ものすごく派手な蛇を見たという記憶があるのですが、当時は蛇の名前もそんな蛇がいることも知らないので、なんだこの毒蛇は!と思ってました。日本にも派手な蛇がいるもんですね。
しかし、成蛇になると地味になってしまうとはもったいない。
http://www.pref.ishikawa.jp/ringyo/hebi/jimu.htm
(石川県林業試験場のページで各ページへのリンクが自由な珍しいページです。)
ここの写真に近くないですか?(拡大できます)
しかし、成蛇の地味さときたら。(T^T)
Commented by complex_cat at 2005-05-14 11:32
す〜さんどうも。疲れていたので,9時前に眠って,そうしたら猫に起こされて,目が覚めてしまいました。ご紹介のページは私も見に行ったのです。Webのイメージ検索で,幼ヘビにしてもここまで赤の見事な画像がないものですから,不思議なのです。赤色個体変異は九州では話がないのかちょっと確認します。成ヘビ,見ていると思いますが,印象がありませんでした。地味ですよね〜。。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-05-15 08:50
鎌倉で あのヘビを見て以来、ヘビ全般について あまり怖くなくなったです。でも、ドレが毒いりかわからないので、ちょっと勉強せな。
Commented by complex_cat at 2005-05-15 09:34
日本では,注意すべきは,マムシ,ハブ(4種),ウミヘビ(調べてませんが数種)と,大人しいけれど毒だけは,最強のヤマカガシだけです。それらが判別できれば,無理して彼らの居るところに行かなければならないヒト以外は何も怖いことはありません。
Commented by complex_cat at 2005-05-15 13:11
http://homepage3.nifty.com/japrep/poizon/jappoizon.htm
にリストがあります。ヒバァやハイなど,西表など南西諸島,ウミヘビもはっきり言って,本土の海岸では限られているはずです。遭遇する方が難しいです。カマカガシ,大人しいヘビで,少年時代,私の友人などみんな飼っておりました。思いっきり口を開けてしっかり咬ませないとリスクはありませんが,毒が入れば,命のやりとりということでは,マムシ以上です。特殊なニュースになるくらいなので,ヘビ好きで捕獲したりしない普通の方には,無害な存在です。
Commented by nezumineko at 2005-05-15 23:52 x
私も蛇が嫌いです。
でも、いや、そのせいか第六感で蛇を感じてしまい、けっこう見事に発見してしまいます。今日も嫌な予感がしつつも画面をスクロールしていたら・・・。
北海道に住んでいた時、道北のほうをドライブしていたら、道路一杯に蛇の大群、でも、多くが車に轢かれていて傷ついていました。悪夢のような光景です。でも、道もあまりない場所で、Uターンすると次の日会社に行くのが不可能になるため、恐怖と罪の意識と戦いながら車を進めてしまいました。他の生き物だったら車を降りて、どかすとかできたかもしれませんが。でも、嫌いな生き物でも傷つけたりするのはもっと嫌なので、二重に嫌な思い出です。
ただ、今となっては蛇が団体行動するとは思えないし、不思議な体験です。
Commented by complex_cat at 2005-05-16 06:17
nezuminekoさん,苦手でしたか。集団道路横断は,興味深い話ですね。どんな種類で,何が目的だったのか,知りたくなります。
Commented by Peninsula at 2005-05-17 00:37 x
complex_cat 様、
詳細な回答ありがとうございます。
お察しいただいたとうり、実家にはネズミもでます。少々通り道をふさいでも昔の家ですのでどこからでも入ってくるようです。幸い蛇には進入されていないようですが。しかし、昨年の春に、竹薮の掃除をしていたら御対面してしまいました。あれだけがさがさやっていたのに、直径3センチはありそうな真っ黒の奴がのんびりと日向ぼっこを。私、数秒硬直した後、頭のてっぺんから悲鳴あげてにげました、全力疾走で。本当にショックな時は声が出せないものだと納得しました。以後、竹薮や茂みの方に行く時は、火箸持ってそれをがちゃがちゃいわせながら行くことにしています。
普通のがさがさ音で逃げないのなら鉄の音ならどうだ?というところなのですが、蛇の嫌う音って何でしょう?ちなみに夏場は蚊取り線香も持っていきます、こちらは蚊、ブト対策。
確かにネズミを食べてくれるので恩恵にも預かってはいるのですが、なぜかあの容姿には恐怖を駆り立てられてしまうのです。
ちなみに2枚目の写真と同じような蛇も同時期に見ました。
嫌いなだけに蛇ネタは尽きないのでした。
Commented by complex_cat at 2005-05-17 07:23
蛇は理屈ではなく苦手な方がおられるので,興味深いです。
夏のブユ(ブト)対策が必要なら,渓流(流水)も近くにあって,良い自然環境の中にお住まいでしょうか。因みに,これから島嶼では,ヌカカにもやられる時期です。ブユよりも何倍も痛がゆいです。
 奄美ではやばそうなところでは,ハブ棒を思いっきり草むらの中に打ち下ろしながら移動します。空気中を伝わるような音だけで逃げるヘビはあまり居ません。心理的なデフェンスにもなりますが,長靴を愛用されたらいかがでしょうか。奄美では膝まである長靴を履かずに森に入ることはありません。蚊取り線香は,携帯型のモノを数人がぶら下げて移動しますが,フィラリアのアーティクルで書きましたが,場所によっては,まぁ気休めのようなモノです。忌避剤は,汗を大量に書く状況では無意味です。猫はボディーガードに有効ですよ。シマヘビは公陳丸の姿を見ると,笑ってしまうほどもの凄い勢いで逃げていきます。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by complex_cat | 2005-05-14 04:48 | Wonderful Life | Trackback | Comments(12)

Necology(=猫+Ecology) and Nature Photo Essay, Camera classic, Martial arts & etc. 本サイトはhttp://complexcat.exblog.jp/です。画像はクリックすると大きくなります


by complex_cat
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31