いつものスポーツバイクショップに行ったら、子猫が二頭増えてた。確か一週間しか経ってないと思う。バイクマスターから道路向こうの雄猫が自分の血縁らしき子猫を車から保護しながらここに何度か連れてきて、最終的にはここに落ち着いたのを見極めて又、次の子猫を連れてきたと、まるで『差配さん』みたいな話を聞かされた。子猫は確かにここで餌を食べやっていこうとしていた。一頭は大変人に慣れ、愛嬌の良さではMr. キナコの副官に収まりそうな感じ。
この子がくつろいでいるのは、ベストセラーGiant Escapeの今年のモデルの横。カラーリングとともにとてもおしゃれな前後のホワイトフェンダーが付いていて、アーバンに振ったデザインとしてかなり力を入れている印象。売れた分、結構あちこちどこでも走ってるみたいな感じになってはいるが、CPが良いクロスバイクとしての地位は揺るがない。 でもあまり売れたものだから、それなりの結果としてGiant Escapeの販売ルートは、通販や量販店でも広がっていった。で、そのあたりの比較的安価で売られているモデルだが、Escapeの名を冠していてもパーツは、8sのEscapeのメーカーカタログモデルよりかなり落としたものが混ざっている。変速が7sになっているだけではなく、当然7s以下のスプロケットタイプはないからボスフリーになっていたり、前後のディレーラーもShimanoのAltusどころじゃないものが使われている。でもそれで走っていて不具合が生じるかって話になれば、まあそんなことはないわけで。似たような路線のコストダウンモデルはTREKのローエンドクロスバイクでも見たことがあるが、ローギアが結構でかいのがハマっていて、ちょっと面白いなって思った。 この子に名前はない。良縁の里親をマスターは求める予定。あくまで予定。
もう一匹のサバネコは、神経質で、人が見たら走って逃げる。ようやく店舗に入ってきてご飯をかっ喰らうぐらいのことをやるようになったが、ほぼ野生状態。かなりひどい目にあったのではないかなと思ったりしているが、慣れてくれないと獣医さんにも連れていけないし里親探しどころではない。
私に対してもちら見で、このあと走ってボードウォークの下に逃げ込んでいった。この二頭は、サバイバルをかけ餌資源を求めて、オス猫が足をこちらに伸ばしたときに彼の後をトレースしてきただけではないかと思ったりするのだが、彼が子猫たちに対して庇護者的に動いていたという観察の印象というのが面白い。 我が家で保護したコチコ(仮名)やわさび(仮名)もたまたまテリトリーパトロールで遠出していたチコの跡をトレースして我が家にたどり着いたのだと考えている。チコは彼らにとって恐ろしい脅威になりえる可能性として見られてもおかしくないわけだが、同じ資源(餌、ねぐら)のありかを指し示している道標でもあるわけで、彼らはその博打に結果敵に勝ったのだ、と思う。
キナコ氏は、もうお店の主になったような印象である。こういう店番猫は必要なので、彼は良いところにはまり込んだ。彼も近くのハンバーガーショップ周辺をうろついていたのだが、ここをテニュアの就職先としてマスターを庇護者に選ぶことができた福猫でもある。気になっているのは、やはり周辺の猫の多さ。広い敷地を持った複数の商業施設や事務所の隅で餌やりをしたり、繁殖したり、更に猫を捨てに来る人がいるという状況なのではないかなと思ったりしている。
パナソニックのE-Bikeはスリックに近いアーバンチューニングの29erクラスMTBだが、ものすごく良くできている。日本は、自転車専用道はほとんど未整備で、歩道を徐行しつつ歩行者と共有する状況が生じるという実情であるため、パワーアシストは24km/hrまでとなっている。でも、よくできているので、パワーアシストが切れていきなりガツンと落ちるようなチューニングにはなっていなくて、アシストが切れても自分の足で速度を伸ばしていける絶妙な味付けになっている模様。
バッテリーなどもすごく良くできていて、BOSCHやShimano、アメリカだとMTB専用でPARADOXなどがパワーアシストモジュールととしてしのぎを削る状況になっているが、これにYAMAHAなども参入している。本モデルは本来ならYAMAHA製らしいのだがどうも諸事情があってちょっと微妙ではあるらしい。
最初の差配さんの話だが、チコの存在が
コチコ(仮名)と
わさび(仮名)、二匹の子猫が保護される方向に働いたのなら、彼も十分結果として『差配さん』なのかもしれない。