デジカメをもっと写ルンですにしますマン

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 2年以上前の拙ブログの記事、『全てのカメラを写ルンですにしますマン』は、マニアックな内容を、速度優先で推敲もなしに書きなぐっただけだったのですが、お楽しみいただいた方も少なくなくて、その後も、一定のアクセスがあります。
 趣旨は、カメラ付きフィルム「写ルンです」をデジイチにてシミュレートして、実際にどのくらいのヒット率があり、その設定の妙を確認するという実験でした。
 カメラ付きフィルム「写ルンです」は、本体にISO400の35mmフィルムをインストールして、30mmの画角、シャッター速度1/140sec.、絞りf11、撮影距離2mに固定という割り切ったスペックの製品で、自動露出でシャッター速度どころか、絞りも変化させることもなく、それでありとあらゆる事物をユーザーに撮影させて、それなりの歩留まりで写真として写っているという、大変よく考えられたエポックなのですが、それをデジカメでばかすか撮ってシミュレートしてどんな発見があるだろうかという話です。
 で、その時の実験では、私がフルサイズデジイチを所有していなかったこともあり、同一画角、同一被写界深度でのシミュレートができておりませんでした。30mmというSchahatのTravegonなんぞという、32mm焦点距離に近いものもあったわけですが、どちらにしても使用したデジイチNEX-6がAPSデジイチということもあり、その辺り限界と割り切っておりました。また、撮影距離も長々とかつて存在した、ゾーンマーク方式のフィルムカメラの理屈を説明して、目測でちょっと変えたりしておりました。その方が画として使えるもののヒット率が上がるとは思ったのです。
 で、今回、フルサイズデジイチが手元に来たため、極めてアナログながら、近似値ながら、撮影のパラーメータをなるべく合わせるセッティングで撮影してみたのが以下の結果です。
 機材は、フルサイズデジタル一眼である、SONY α7IIとレンズの方は、写ルンですの仕様である、f10と焦点距離32mmを中間絞りとズームリングでなるべく近いところが使るレンズと考えたので、Y/CのCarl Zeiss Vario-Sonnar 3.5-4.5/28-70 T* です。
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 今回、シャッター速度1/140sec.というのだけが、前回同様デジイチ(α7II)の仕様としての限界というのもあり、1/160sec.となってしまいましたが、改めて、32mmという画角とf10という絞りという写ルンですのスペックである極めて微妙な値になるべく近づけ、またゾーンマークもやめてしまい、フォーカス距離を2mに固定して、スナップ撮影を行いました。シャッター速度1/140sec.とf10というレンズのf値が、極めて考えられたものか、実際の開発における最適値とは別の工業生産的な制約の結果なのか、実は、ちょっとわからないのですが、ともかくその値になるべく近い値になるようにアナログですが、設定して撮影しました。

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 もうね、スナップしまくると、自動露出の評価測光機種だろうが、適正露出はどうしたらいいべか?ってかなり迷いそうな明暗差も激しいシチュエーションなども、適当に入ってくるわけですよ。
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 写ルンですのレンズの固定撮影距離は、内蔵ストロボのスペックからの逆算ですが、おそらく2mぐらいのところに設定されているはずです。この辺りは、1mから無限遠まで、パンフォーカスになっているといえども、本当の意味で芯を食った撮影がしたかったら、写ルンですでも、撮影距離2mに撮影対象を持ってくるのが最良とは言えると思います。まあ、風景を入れた記念撮影ができないと困るから、とは言え、前景の人物を入れて広角レンズを使った撮影では、フォーカスは基本、人物に合わせる訳なので、撮影の結果としては矛盾したことをやっているというわけではないですね。

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 で前回とは違って、室内のそれも入れましたが、晴天で明るい室内だったので、まあ、屋外とあまり条件はわからなかった印象ですね。
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 これは他のサイトからの情報を参考にした覚書ですが、35mmフィルムカメラの解像度は、フィルムの感光粒子径を6~8μmとすると、理論値としては、1350〜2400万画素ということになり、α7IIの有効画素数約2430万画素と偶然にもかなり近い値になります。まあ、感光粒子はベイヤー配列でもなんでもないので、実際は最小でも1200万画素あたりじゃないのかって、以前どこかの記述で見た覚えがありましたが、失念。
 ということで、画素数についても値が近いというところで、これはすごい『写ルンです』ですね。

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 富士フィルムのデジカメは発色等ポジフィルムシミュレーションが色々できたりするようですが、その辺りは、現像ソフトやPhotoshopに任せられるとしても、やりません。
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 被写界深度から1mぐらいの距離はそこそこ写っていると感じる限界だが、まあ、デジカメでこうやって遊ぶ場合は、フォーカスをきちんと合わせてもいいと思う。今回はそれを痩せ我慢したわけだが、我慢しなければ、もっとヒット率は上がるのは間違いない。間違いないが、超お気楽写ルンですスナップモード遊びは、自分のルールで楽しめばいいです。

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 かなり鬱閉した、河畔林の下を流れる川だが、晴天の夏の真昼の屋外、かなり明るく写っていた。白飛びしている部分もあるのだが、許容範囲内だろう。写ルンですモードだけでなく、本来の評価測光、AFで普通通り撮ったのと比較してたら、それも面白かったかなと、後で思った。
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「写ルンです」シミュレータデジイチ&レンズは、種明かしするとこんな感じ。


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by complex_cat | 2019-08-10 20:11 | My Shot Life | Trackback | Comments(0)

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