チコにお昼寝時流して良いと許可をもらった曲シリーズ

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 実家にオーディオを置いたまま、妻とここに移り住み、子供達が生まれて、家でオーディオ装置の前にどっかり座って視聴なんてのは、遠ざかって久しく、その間、音楽はCDラジカセやパソコン、iPod、iPadなど気楽なデジタルオーディオで済ませてきた。それで十分だった。車の中もまあデジタルデバイスからBluetoothで飛ばして同じものが聴ける故、まともにどっぷり音楽を聴くという習慣は消え去っていた。デジタルデバイスとそれを使った出張移動時などの視聴は十分で、特にそれで不満を感じたこともなかった。ネットには渾然とした膨大な音楽ソースがあり、こんなんあったぜ、みたいなワクワク感と共に別の音楽の楽しみ方を見いだせた時代だったかもしれない。そう言った状況で長く時を過ごして久しい。
 子供たちは、私の趣味そのものには乗らなかったが、彼らに幅広く色々な音楽を視聴することになった経験が影響はしている気はしている。私の聴く趣味のある程度の領域は一緒に楽しんでくれることも分かっている。長男は直訳クイーンなども、カラオケで歌っているようだし、次男は、OK! Go!の目覚ましで目を覚まし、末っ子はCold playなど洋楽をよく歌うようだし、私も、特撮ソングやアニソンなど趣味の領域を増やした。

 本格的なオーディオ装置を手に入れる余裕はないが、なんとなくかつて自分が憧れを抱いたモニタースピーカーの名機、YAMAHA NS-1000Mのミニチュア版みたいなNS-10MMをなんかの拍子に安く手に入れてしまったので、ならばと中古のアンプを物色した(以上、クラシックオーディオハードウェアについて、リンク先は、このサイト「オーディオの足跡」がとてもありがたかったのでご紹介)。

 ともかく大音量で視聴するなんてのは、一人自動車の中だけという状況が、家族にも感覚的に普通になっているので(しかもチャリダーになってから、さらにその機会も減った)、小さく音場を形成できればいいかなと考えるようになった。その辺り鉄板となりそうなBOSEシステムもいくつかみたが、そういう流れも、気楽なデジタルオーディオ自体を経て、かなり様相が変わっている気がする。
 もちろん、海外や国産の正統オーディオの中古なども魅力的だったけれど、まあ、金かけて凝る訳でもないしと、ビジュアル機器と連携が当たり前のHDMI接続端子を持ったビギナー用の数年前のAVアンプを数千円で入れて、満足した。画像でお見せしている通り、見事にチープさ、統一感の無さそのもの、半端で非合理的なハードの山ができている。でも視聴ができている。

 この辺りの機器も、マルチスピーカー対応にしかなっていなくて、5〜7スピーカーに対して音場を自動的設定するマイクが付属しているのが当たり前の状況に、昭和からタイムスリップしたみたいに、最初は、あれ?スピーカーバランス調整はどうすんだ、などとマニュアルを読んだりする状況だった。

 かつての日本、海外オーディオメーカー全盛期の時代の名機が、ちょっとばかり無理をすれば、手に入る状況というのもわかった。終活などで、手塩にかけて作り上げたシステムを売りに出している方々も少なくないのかもしれない。特に楽器に近いのか、高級スピーカー部門で、それを感じる。

 秋葉のオーディオ店が軒並み消滅していき、PC店に変わり、STEPの音楽が流れ、オウムが事件を起こす前のヘンテコリンな舞を横で見て、さらにフィギュア店に変わっていったのを見てきた。タンホイザーゲートは知らんけど。
 その後、デジタル時代に日本の電機メーカーのオーディオの蓄積は、無になったとは思わないけれど、エレクトロニクスの総合的な戦いには、絶対強者となった韓国メーカーは、JBL、Astel&Kern、Harman/Kardon、Bowers & Wilkins、 AKG、dbx、 Mark Levinsonなど子会社としてブランドを歴史、製品、ノウハウごと手に入れてしまった。
 デジタルオーディオは、月契約の配信サービスでLP、CDを所有するような形態とは全く異なる形で、音楽を手に入れる時代になった。むしろ、中古CDはタダみたいな値段でも高いと感じる人はおられるだろう。有料配信サービスは、なんか、金出してるから、なんか聴かないともったいないなっていう感覚に陥ること自体が、どうも自分が好きな音楽を聴くという好意から外れていくプレッシャーを感じるので、見たいドラマがあるその手の動画配信サービスとは違って、音楽については、どことも契約していない。

 音楽を聴く儀式はいろいろあって、久しぶりに手にとったCDを、最近聴いてないなってトレイに入れて、プレイボタンを押す、聴き終わったら、射出するみたいなのがなんとなくしっくり場合もある。それでいいかなと思う。
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 とりあえず、部屋をチコとシェアしているので、ほとんど家の中で寝ている彼のことを考えると、なるべく彼が耳障りだと思うような音楽はかけられない。結果、手元にある既に発表年度から言えば、かなり古いCDに手を出すことになる。どう見てもナツメロ扱いという年代だが、2020年代に類似の物を探すのは、私には意外と難しいと思っているのだが、私の不見識なのかもしれない。

 プログレ系でもアコースティック、環境音楽系が無難なのだろうけど、それでは面白くない。ヒーリング系のためのヒーリング系って、ツールであって音楽としては、定食食いたいけど、栄養は多分含まれてるだろうってサプリ口にするようなものだと感じることもある。確かに、ちゃんとした音楽として素晴らしく、それ以上のものもあるのだけど。
 手元にあってチコが、これが流れているときには、そばで眠っていてもいいと選んでくれたのは、自分にとって、手に入れたかった喜びの音楽の中のメンタル調整系の古典化した布陣なのかもしれない。もちろん私の中で、色あせたものは、手元にあるのも忘れていってもはや視聴することもない。


NIEVE ~ 雪の扉

瀬木貴将/ポリスター

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 サンポーニャとケイナの奏者として現地ボリビアでも高く評価されている瀬木貴将氏はこのCDにあるメンバー、谷川賢作氏(谷川俊太郎氏の御子息)らとユニットを組んで地方へもライブ活動をされたりしているので、実際にリサイタルを聴くことができた。それ以来のファンである。オリジナル曲はどれも完成度が高く、エキサイティングなのだが、アコースティックなことである以上に、風や自然の流れを感じて、視聴した後の疲労感は見事なほど皆無だ。軽い曲ばかりではないのだが、聴き疲れしない。


Thursday Afternoon-remast

Brian Eno/Eg

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 ブライアン・イーノは90年代にはヒーリングミュージックや環境音楽カテに入れられ、特に環境音楽の先駆者という扱いの人だが、ロキシーミュージックでの活動やキング・クリムゾンのギタリストとのユニット「フリップ&イーノ」での時代もあって、自分の中ではプログレッシブ・ロックのレジェンドの一人だ。
 手元には、「フリップ&イーノ」時代のEvenig starもあったが、こっちはロバート・フリップ色が出るあたりが、チコには苦手なようで、香箱を外して席を立とうとしたので、流すのをやめた。
 

マーラー:交響曲 第4番(エルヴィン・シュタインによる室内楽版) 他

クリスティアーネ・カルク,ルノー・カピュソン,カーティア・レンメルマン,アントワン・タメスティ,クレメンス・ハーゲン,アロイス・ポッシュ,マガリ・モニエ,セバスティアン・マンツ,アルブレヒト・マイヤー,ヘルベルト・シュフ,ゲレオン・クライナー,レオンハルト・シュミデインガー,マルティン・グルビンガー/ORFEO

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 シンフォニーは響かせたくなるので、小音量で流して楽しめるというとロマン派直球という感じではなくなるのだが、こういう構成の変化球みたいなのならいいかもしれない。元曲知っている人の方が楽しめるかもしれない。チコは、オーケストラ版でも大丈夫だったが、多分、こっちの方が煩くなくて好きかも。


ライヴ・ファンタジア+7

キャメル/ユニバーサル インターナショナル

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 プログレッシブ・ロックでも特異な位置にある。Wikipediaにある「1970年代のプログレ五大バンドに次ぐ一角として活動。」という評価はその通りかもしれない。プログレバンドは、コンセプトアルバム主義で、むしろ映画音楽、サウンドトラックとの親和性が高かった作品も多い。「エクソシスト」のテーマに使われてしまってヒットした故に、その後の活動の邪魔にすら感じたMike OldfieldのTubelar belsやディズニーの映画音楽も意識したとされたMoody BluesのNight in Wihte Satin(邦題「サテンの夜」)など、意外と最初のヒットがそういうマーケティングや人々の嗜好に合致したものは少なくない。
 キャメルは、このライブアルバムに丸ごと入っているSnow Gooseのヒットで、絶対的な評価を得た。リメイクまでされた完全転覆した豪華客船からの脱出劇『ポセイドン・アドベンチャー (The Poseidon Adventure)』の原作者と知られるPaul Gallicoの処女作、『北雁 (The Snow Goose)』からインスパイアーされた叙事詩のような長編曲で、クラシックオーケストラと共演して生み出された、まあ、プログレ・ロックらしい曲。
 ちなみに、演奏されたロイヤル・アルバート・ホールで、 ロンドン交響楽団ライブが、このCD。この後、小野田さんの美談の部分だけ伝わった結果、それにインスパイアされたアルバムとか、作品作りにはわりと迷走してるなって思ったりしたバンド。
 なお、Paul Gallicoは作風は猫になった主人公の少年が憧憬をもった雌の猫と繰り広げる『ジェニイ』(この話は、Camelとは全く関係なく、妙な猫つながり?というレベルですらないか)とか『北雁』などの叙情詩的な作品が有名なので、『ポセイドン・アドベンチャー』の原作者だと知ったとき、うっそー!!って思ったものだ。2006年のリメイクは、なんとなく最近見たのだけれど、あの有名なゴールデン・ラズベリー賞受賞作というのは、今、知った。確かに、人は見た目で判断してはいけないしその人ができることをしなければならない、危機に陥ったときの信仰や神との対話がサブテーマとしてのオリジナル作品だったけれど、しっかり外してあったのも確か。
 ということで、ドライブの効いた演奏も混ざるけど、チコも大丈夫だった。


Book of Secrets

Loreena Mckennitt/Verve

🐱🐱🐱🐱

 ケルティック、ヒーリング、アコースティック、みたいなところが、波風立たずに無難なのかなと思ったが、多くのメロディアスな構成の名曲を作っていて、1990年代、日本にも割とファンがいたロリーナ・マッケニット。エンヤと共に、この頃、のびやかで哀愁のあるフェミニンな女性ボーカルとその作品は一定の影響を持ったと思う。攻殻機動隊の挿入曲のボーカルとして、日本のアニソン界への影響大のOrigaのスラブ系、ブルガリアンボイスや日本のKalafinaなど、癒し系成分のあるボーカルは、人類にとっても必要(!)なのだと思う。猫にもいいのかも。

 アイルランド生まれのカナダ人。カナダ勲章を持つ国民的アーティスト。婚約者を水難事故で失って、9年ほど活動を休止されていたが、最近では2018年にアルバムが出ている。もう還暦を過ぎているけれど、活動歴は長い。このアルバムは、私もとても気に入っているのだが、実際にビルボード19位と彼女の最もヒットしたアルバムだった。
 気に入る人については、チコは男性、女性隔てない猫だから別に女性ボーカルの方がストレスレスってことはないし、ロリーナ・マッケニットが異常に猫好きで、猫を意識して曲作ってるみたいなネタも特にないので悪しからず。彼女のプロモなどを見ていると、彼女は犬派かなと勝手に思ったりするが、真偽はもちろんわかるはずもない。


Music from the Penguin Cafe

Penguin Cafe Orchestra/Virgin

🐱🐱🐱🐱


 環境音楽というか舞台での不思議な総合芸術みたいな演奏会が、当時、話題だった。上述のブライアンイーノの主宰するレーベルからデビューしたこともあって、当時のレコード店でも環境音楽括りだった気がする。それ以前だったらプログレ扱いだったかも。便利な言葉環境音楽。「ミルク」「君の恋人が去っていく音がするけど大したことじゃないよ(The sound of someone you love who's going away and it doesn't matter; 本当に邦題そのまんまの元タイトル)」と言った初期の彼らを有名にした名曲以降は、あまり知られていない気がする。彼らのライブステージとか、椅子から立ち上がったり座ったり歩き回ったりするパフォーマーが含まれていたりした。猫がいてもおかしくないかもしれない(苦しいこじつけ技ではない。ないと思う。ちょっとそうかな)。
 

ハージェスト・リッジ(紙ジャケット仕様)

マイク・オールドフィールド/EMIミュージック・ジャパン

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 先のロリーナマッケニットもボーカルに参加したことがある、孤高のプログレ界のマルチプレーヤー、Mike Oldfield。かなり最初の方の作品。ケルティックではなく、ブリティシュトラッドフォークがベースにある。お姉さんのSally Oldfieldとユニットを組んでイングランドのトラッドフォークディオをやっていた頃もある。ヴァージン・グループ発展に多大な貢献をした頃は、ヴァージン・アトランティック航空で有名なヴァージン グループの系列会社だった。1stアルバムの冒頭部分が映画『エクソシスト』に用いられたが、彼が本格的にリリースされたアーティストの第一弾であり、ヴァージン・レコードと言えば、「彼」が顔だった時代は結構長かったのだ。
 猫関連だと、ユニットを組んでいたSally Oldfieldもトラッドフォークをベースとしたポップ・シンガーソングライターで私は大好きなアーティストなのだが、彼女は猫好きとしても有名で、彼女のオフィシャルサイトにも、ミトンとギャラクシーという二匹の猫がトップページに登場する。
 彼女が自分の楽曲を猫に聴かせているかは定かではないが、Oldfield家と猫との相性はいいんじゃないかと、チコの反応?を見ていて勝手に思う。
 

 

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Commented by umi_bari at 2020-02-10 06:21
オーディオ、楽しいですよね。チコちゃんも一緒に聞くんだね、偉いな。お見事バグースです。アラック、断捨離で何も買えません。
Commented by complex_cat at 2020-02-10 18:22
アラックさん、
断捨離は、ぎりぎりまで。
私の父も全くそんな気がありません。
多分その言葉は本人の辞書にないと思います。
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by complex_cat | 2020-02-09 23:59 | Incoherent Music Box | Trackback | Comments(2)

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