スマホの機能や性能が進んだだめ、コンパクトデジカメや専用GPS機材の意味が社会では微妙になってきていると感じる。ただし、本気で使おうと思った時の道具性や性能は単能のスペシャリストにはスマホは追いつかない場合がある。こういう話は、専用の道具、レシピ通りの食材がないと何もできないというのと、似たところもあり、使用者としては、常に何が最も最適かというのは問い続けていく必要もある。 スマホのカメラ性能は凄まじく上がっていて、私の古いiPhone6s plusであっても、そんじょそこらのコンデジに負けるような絵にはならない。発色やダイナミックレンジもうまく確保されていて若い世代は、よほどの変わり者でない限りスマホを最初のカメラとして手にしてそれ以降、困ることはないだろう。 画像は、今から8年前の2012年3月に販売されたDSC HX-30vの画像だ。非球面レンズ、光学25-500mmズーム、手ブレ防止、有効画素数1820万画素の裏面照射型CMOS「Exmor R」採用で、SONYの誇る画像合成によるダイナミックレンジ増加撮影機能がついてる。「Wi-Fi機能」、「GPS・コンパス機能」、「GPSログ記録機能」、「エクストラファイン液晶」など、現状のコンデジの標準装備的なものは全て入っていて、当時、SONY製のビデオカメラ製品を売れなくするほどの動画性能が話題になった。現状、使っていても性能や画質で、見劣りすることはあまりない。この後の後継機は、当たり前のように画素数を上げていって、CCDサイズとのバランスが崩れた製品も少なくないので、むしろちょうど良いのだ。オークションでも底値なので、状態の良いものは少なくなっているが、トラブルが生じたら修理をせずに代替中古機を探して使い倒すやり方で、既に3代目。 何よりも撮影ポジションがきちんと取れるカメラのシェイプデザインになっていること自体は、スマホカメラでは越えられない性能といえる。 Macを長々と使っていて、このGraphic Converterが使えることは本当にありがたいなと思うことの一つだ。現在はともかくかつてのPhotoshopレベルのレタッチ機能はもちろん、画像、動画管理やExif情報のチェックやマッピングなど、ストレスなくできる。マップもAppleのMapとGoogle Map、Google Earthと好きなものと連携できている。名前の由来である画像変換機能も、pdfの複数ページをjpg等他の画像フォーマットに自動で切り分けるなど、とても楽だ。 某所で講演を依頼されて講演内容のハードコピー原稿を先方の自治体に送る必要があるときに、Power Pointの原稿内の画像解像度を全てギリギリ下げてpdfにしても、容量が大きくなり、自治体はセキュリティ的にファイル転送サイト使用による送付が基本的に受けられないのが普通で、自治体自前のファイル交換サービスも利用性がないか即時対応レベルが低いとき、解像度を下げない原稿が送りたい場合は、Macのプレビューアプリで複数ページに切り分けても容量がなかなか5MB以下にならないとき、とても重宝する。情報量の多いページだけ、jpgかpngファイルに変換して送ってしまう。 コンデジも8年前と比べてGPSモジュールも衛星捕捉、測地はべらぼうに早くなっているが、この8年ぐらい前のモジュール搭載型の本機もかなり使える。屋外で衛星捕まえていたら、そのまま室内に入ってもGPS衛星捕捉が途切れず、撮影している建物までわかってしまう状況も生まれ得るので、GPS搭載型のコンデジ利用とその画像アップには注意が必要だ。 因みに、'GraphicConverter'とスペースの入る'Graphic Converter'は別物、別製品であり、'GraphicConverter' 'Windows'で検索すると後者のWindows版、及びMac版ソフトのサイトに連れて行かれる。両者は全く別物である。良いソフトなのでWindows版もないかなと探していて、このトラップに捕まってダウンロードして確認した。アプリ画面のサムネが似ても似つかないので、そうだろうなと思ったが、やっぱりそうだった。 Photoshopは今や異次元の画像編集ソフトになってしまったが、私にとっては、Graphic Converterレベルの機能があれば十分だったりする。Macから離れられない理由の一つであり、個人的には隠れたキラーソフトだと思っている。
この機種の状態の良いのが入らなくなってきたら、同じ系列HX-xxVの二桁製品にはなると思うが、値段と実際の画質(高画素数を意味しない)との兼ね合いで考えるしかないが、微妙である。30vの状態の良いものがあれば、それを廉価で購入した方がマシだと思っている。どうせ私のことだから、フィールドで使い回すのだから、耐衝撃も防水機能もないこの系列のカメラに大枚は投資できないのだ。
現地で「アカメ」と呼ばれるチカメキントキ
Cookeolus japonicus。「アカメ」っていうと河口に現れる、どうやったら釣り人に諦めさせるか、多分無理だろねって言われている保護上重要なRDBレベルの巨魚の方がヒットするのだが、そちらではない。
チカメキントキも検索すると、水揚げは稀であり、美味な高級魚となっているが、熊毛地域の魚屋では普通に入荷する。意外と日持ちが良くて足は早くない。塩焼きにすると絶品。宿のオーナーが「私が一番好きな魚」っていうだけのことはあった。
普段はやっぱり他のエビに比べて大味だから刺身が一番かなぐらいに思っているが、ここの伊勢海老は、鮮度の良さもあって、吸い物がすこぶる美味しかった。新鮮でも生簀で長く飼われている個体とは違い、中からプリプリの実が溢れ出す。魚介の美味い地で食べるとき、結婚式の生暖かいコキールを食わされすぎて、火を通したものへの期待の薄さがよく裏切られる。刺身よりも上だと思えるものが多い。
種子島の安納芋は、鉄砲伝来の時に、ポルトガル人に「この芋はなんと呼ぶのか?」と農民が訊かれて、何を訊かれているかわからなかったので、よくわからないと言ったら、"Unknown"という風に伝わったなんてことはなくて、第一なんで英語、みたいな面白くない話はやめておく。
サイト検索によると、「第二次世界大戦後にスマトラ島北部のセルダンという地域から兵隊さんが持ち帰った1個の芋を島内で栽培しはじめたのが安納いもの始まりだと言われています。」みたいな話はヒットする。これが一応唯一の話のようだが、私には検証はできていない。どちらにしても土地と土着菌依存が強い作物なので、島外での栽培が全くオリジナルに勝てないというのが、今のところ生産地としての島の強みでもある。
以上、本機による食べ物のブツ撮りにおいては、私は満足している。8年前の機種なので、Bluetoothには対応していないが、Wi-Fi転送も楽なので、SNS利用も簡単ではある。
モニター画面は固定なので、ローアングルは得意ではないが、135フィルムカメラ/フルサイズデジ一換算で、望遠側は光学500mm換算なので、猫撮りには重宝する。宿の居候のようだったが、この子も警戒心の強い個体だった。
実は、最近はコンシューマ型デジカメには、ビューファインダー付きでフルサイズデジ一換算2000〜3000mmクラスの望遠ズームが使える機種が、フィールド屋に重宝されることが多い。デジ一で2000mmクラスの望遠を持ち歩くとか苦行にしかならないが、GPSまで入ってそのクラスの望遠効果が得られるのなら、代替できないツールとして意味がある。鳥の足輪確認など、それがないと記録を残すのもきついという話になっている。ビノキュラやスポッティングスコープで倍率X倍かに換算するなら、標準レンズ焦点距離50mmで割れば良いので、2000mmクラスで40倍ということになる。
スマホもズームを望遠側に伸ばしたり、高画素を生かしてデジタルズームやアタッチメントレンズ付けて望遠撮影に対応させているものもあるが、光学的な望遠撮影の性能と画質の確保には流石に限界があるし、そこを突破したら今のスマホでは無くなってしまう気がする。トレードオフが大きすぎるので、この辺りは何かブレークスルーするところまでスマホのカメラ機能を上げるなんてことは無い気がしている。
こういう姿をロングで撮ると、とても修復不能の怪我をしたようには見えないチコ。家族で支えることで彼のQOLはそれなりに確保しているつもりだが、もちろん限界もある。でも、日々これまでのように好き勝手に生きていると思っている。少し太った。すごい子だ。最近は、商品チェック総なめにした挙句、猫缶よりも人用の鯖缶に目がなくなってしまうという状況。なんでも良いから気に入って食べてくれるものがないと、平気でハンガー・ストライキをされるので、実際に栄養をきっちり取らせねばならないとなると非常に困るのだ。
フィールドでの記録用にはNikonのウォータープルーフコンデジの系譜も使い出したが、デジカメのダイナミックレンジの狭さを補完するSONYやスマホの多くに標準化したオートHDR機能はついてないから、むしろ撮影には気を使うようになってしまった。AW130にも実際HDR機能はついているのだが、逆光モードにした時にしか使えないようになっている。割ともったいないなと思うが、手ブレ被写体ブレの起きやすい被写体を選んだ時には邪魔になるという判断なのだろう。時間を食えば、遭難リスクもかかるフィールドで一々そのモード設定をするなんてことは、実際無理なので諦めている。
このカメラにはD-lighting機能という、撮影後の画像補正機能までもあるので、機能的にはしょぼいわけではない。むしろjpg保存だが、撮影した素の性能の画像データがわからなくなるのを避けるようなエンジニアリングという気もする。
これなども中央部の花弁の白さが無理かなと思ったが、露光を下げずそのまま撮影。やっぱりギリギリ飛んでいた。シリコンジャケットをかぶせて手袋をして撮影すると、細かな設定を変えずに打率の高い方がいいので、どうもあまり具合が良くない。こういう標本写真的日の丸構図で撮ることが多いのは、フィールド向けのデジカメでは多いのだけれど。 水中ハウジングなしでもある程度の対水圧仕様になっているので、シャッターレリーズは水圧対応で割と硬い。重いというより硬いのだ。だから手ブレを引き起こしたくない、ポン焚きのストロボも使いたくない場合は、首にかけたストラップを両手を思いっきり伸ばして緊張させるように張る。手と首の両側から伸びるストラップの三点でカメラを固定化して手振れを最小化するテクニックだ。手振れ低減機能がついていようが必ず使うに越したことはない。ちなみにデジカメのポン焚きは、近距離では、発光時の光量を落とすためにストロボの色温度が上がる以前に発光を停止するのが理由なのかわからないが、ともかく画像が赤色っぽく転ぶことが多い。私が一番嫌いな絵になる。だから自然光でHDRを多用したくなるというのが私のスタイルで、残念ながらSONYの仕様の方が合っている。 GPSについては、私のGarmin eterc 20のラバー部分のボタンの最後の部分が破損した。以前このトラブルについては修理方法も修理機材も確立していたので、島に渡る直前に、3分で修理した。何も問題はない。 ほとんどのスマホにはみちびき対応GPSモジュールが入っているのがかなり前から当たり前になっているので、どんなもんだろうといくつかのGPSアプリを使ってみた。Geographicaは、登山用GPSアプリを標榜するだけ合って、まあ使えるかなという気がした。精度も出るし、980円で製品購入しておけば、事前に画像を取り込んでいなかった!みたいなトラブルもなくなる。良心的なソフトだと思った。 ただ、スマホをGPSに代用する場合、いくつかの問題はある。①雨天時、手袋装着で、タッチパネルは使いにくい。
今時のスマホは防滴どころか水圧のかかる耐防水の製品も普通なので、豪雨の中で使おうが、本体が壊れることはないのだが、表面に水滴が落ちまくる状況で、たとえスマホ対応手袋であっても濡れた手袋をはめてという状況では、操作はかなりきつい。Garmin製品にもOregonっていうタッチパネルのでかいのがあったけれど(SUM3を入れるので分厚くなって小さな弁道箱みたいになってた)、やはり使う人が一巡して次の製品が出ても、途中から人気がなくなった気がする。Garminプラットフォームだとデカく分厚くなるというのがむしろネガとしては大きかったかもしれないが、小さな画面のタッチパネル機はもっと人気でない気がする。
②製品購入しても4Gで通信成立していないと、やっぱり使いにくい状況は多い。製品購入しておくとDLの画面制限はなくなるので、良いのだが、落としてなければ、現地に行っていきなり使うという場合、圏外だったらどちらにしても終わり。こういうマネージメントの必要性はフィールドでは罠になったりする。
③電池消耗は激しい。 当たり前だが、想像以上。コースを外れたら声で警告してくれるとか機能などもあるのだけれど、スマホの中に頓挫して使うアプリである以上、GPSのようなバッテリーマネージメントという概念は、むしろない。ずっと地図と地形を眺めながら判断しなければならない、みたいな使い方だと、尚更専用GPSのありがたみがわかる。こういう使い方は特にフィールドでリスクに陥った時に頻繁になるので、そういう使い方で特にバッテリー食いというのは、困るのだ。 スマホの問題として、フィールド向きGPSが充電式ではなく何故にSUM3を使えるようになっているかといえば、わかると思う。専用GPS機はバッテリー消費を抑えるために反射カラー液晶などが採用されている。予備電源として内部にインストールできるSUM3も結線ブラブラで使うスマホ充電器を持ち歩くのも変わらないと思える人だけが、それに耐えられるが、私には難しいと思う。でも私のちっぽけなGarminは上級機と画面サイズは変わらないし、単三電池二本で、電池の持ちという性能は上。丸一日の活動中バッテリーを気にする必要はない。交換もフィールドでは活動のリスクだし、1日の活動期間レベルですら省略させてくれないのは、ユーザーフレンドリーではないのだ。 そして、リスクマネージメントとしては、いざとなった時にはスマホは通信という本来の目的のために間違いなく作動できるという状況は作っておく必要がある。バッテリーを使う同一機種で機能は合わせない方がいいと思う。まあ、気楽なハイキングで使うか2台持ちなら楽しいかもしれない。後、逆に、専用機側のトラブルにスマホをGPSとして使えるようにしておくのは間違っていないと思う。
自分のあっぱれなeTrek20の修理法を自慢しまくりでこの機種に妙な形で愛着が湧いてしまったけれど、Garminの上級機も一応、リスクを考えて持っていってはいる。これくらいの機種になると、カーナビ機能なども入っていて、その分、CPUを動かせる仕様になっているから、電池消耗は上がる。 eTrek20は小さいので、適当にザックにぶら下げてGPSロガーがわりに使っていても困らない。上記のGPS機能内蔵コンデジにもそう言ったトラッキング機能はあるが、もちろん撮影機能が全てだから、当たり前だが、余計なバッテリー負荷はかけたくないのだ。 宿に戻って、エネループが充電できるなら、二台持ちも負担ではない。こうやってみると、どちらもスマホに比べればちっぽけな画面サイズであることには変わりない。そのことはiPhone6s plusにGeographicaをインストールして使って、同じ国土地理院の地図がなんて見やすいんだって、思い知ったところでもある。 国土地理院の地図では、施設などの名称は入っていないから、Geographicaは、その辺、別の地図ソフトからの情報を国土地理院の地図に乗っけてくれているのでとても分かりやすくて便利ではある。ハイキングやレジャー登山レベルなら、持っていると、便利かもしれないなと思う機能もいくつかある。ということで、実質仕事をする時にはGPS三台持ちになった状況。