チコにお昼寝時流して良いと許可をもらった曲シリーズ #4

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このシリーズも回を重ねてしまった。元々、音楽ファンを自称していたのだが、私のfavoriteは、多くが古いものばかりで古典化してしまっているものが多いが、下の世代には一周回って発見もあるかも知れないし、古典大いに結構みたいな開き直りもある。あまりそのカテゴリーのエントリを上げてなかったので、いきなり続くのもバランスが悪いかも知れないけど、気にしない。
 私のチャリ&オーディオの師匠に、ミニスピーカーで安くて音のいいやつないっすかねぇ?って相談したらONKYOのD-N7XXを勧められた。
 ミニコンポのセットスピーカーだが、最終モデルはMDがついているCDレシーバーとセットモデルで、サイズと値段を凌駕する音という製品として、マニアでは割と知られている様だ。バックロードホーン型のバスレフ式で、スリットの様な孔も、当たり前だが、かなり計算されて設計されている。トヨタカローラの様に数が出て、モデルもずっと更新されていて、その分、コストもそれなりに掛けられているという気がしている。
 私の手に入れたスピーカーは、最終モデルのユニットに付属しているものではなかったが、ミニスピーカーでの低音としては、先に手に入れた吸音材も入っていないYAMAHA 10MMと違って、最低限ちゃんとしたオーディオスピーカーとして作られている。安いワインの評価みたいなのは実はかなり難しい分野だと思うので、あまりドヤ顔みたいな話はできないのでけれど、低音の出方など、小音量再生を視聴の基本を前提としていても、これで十分と感じるものであった。
 チコがひょいと登っていたラックの上部に置いたが、神経質にならなければ直の床置きに比べれば、ブーミーな音が出たりもしないので、これで十分。天井吊りユニット付きのBOSEの中古も割と安いので真面目に考えたが、気に入らなければすぐに移動できる小型ブックシェルフのお気楽さは確かにある。YAMAHAがNSシリーズではじめたホワイトコーンは、その後、各社、伊達ではない様にオーディオ技術と一体化した売りの一つになったが、この製品も同様だ。パッと目でも普通のウーハーユニットと違う様に見えるのは、コーン全体が一体化してドライブするという特殊な構造になっていて、そこも売りの一つだ。ローコストモデルだが、日本のオーディオメーカーが、まだまだ開発の余禄が残っていた時代の遺産の様な製品だ。ハイレゾ仕様前だがDCアンプの波を通り抜けた後だから、これをドライブすることを想定したレシーバー本体の周波数特性は、低域から幅広いものに対応していることも確かなのでそんなに卑下するものではないと思ってる。

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 このシリーズの冒頭で書いたが、かつてお金のないひねたオーディオ中学生垂涎だったモデルが、相当オークション市場に出回っている。オーディオショップの専用ルームで、うわ、人の声が生々しいって思ったYAMAHAの1000Mとか大した値段ではなくなっている。無論、この世界、天井はないけど、それでもTANNOY Super Red Monitorとか終活価格か?みたいな値段を見ると、置く場所を考えなければ、この際にリベンジしたろか?みたいなことを考えたけど、場所を取らない方向で考えるという前提を崩すのは我慢した。スピーカーは、きちんと音を出してメンテしていれば、楽器みたいなものだから、他の電子機器であるオーティオ製品とは違って、中古も悪くないのだけれど。今時は、「禁煙」仕様は前提になってそうだが。
 

 で、そういう話をしていていきなり今のポップになるのもなんだけれど嵌ったもの、良いものは新しかろうが古かろうが良いと思う。Auroraを観ていて、Kate Bushが彗星の様にデビューした時を思い出す。早い段階で凄まじい才能が開花して煌く様を見るのは楽しい。エレクトロポップの流れも入っている。それにEnyaをもっと今の時代に合わせて融合した様なサウンド。彼女自身、ダーク・フォーク・ポップと自分の音楽を説明しているらしい。彼女のボーカルは何かを想起させる。ホーミーが入っている不思議な歌声。




 個人的に彼女を知ったのは、このMassive Attackのヒット曲 'Teardrop'を聴いた時。すごく感銘を受けた。日本のタグ付けで何かわかった様な気になって終わらせる文化だとおそらく、「不思議ちゃん」タグを貼られたりするのかなって思ったりしたけど。
 Billie Eilish にしても、日本空は絶対出てこない分野を謳っている才能は、海外のアーティストでないと出会えない。声高に社会の矛盾を批判するのではなく、これこそlyricsの力だなと思う。逆に闇を取り上げることで、光が差し込むみたいな。闇のないところでは光も見えない。邦楽には、興味のない人間からは、乱暴に日本型AKB型商売タグつけられてしまう可能性があっても、進歩していく中で違うものが生まれてくるって思ってる。Baby Metal、Perfume、ともかく若い才能は良い、そう思えるのも年齢が進んだ人間の特権でもある。
 コロナウイルス禍の嵐がいつまで吹き荒れるか分からないこの世界で、全分野大変だが、芸能、音楽人も、大変な日々を過ごされてると思う。
 スマッシュヒット"Run with the Wolves"は、ニューエイジ的な「月下で狼と疾走」みたいなイメージではなく、かなりリアルな人間関係の歌。フワフワしている人ではないのだ。
 彼女自体が猫みたいな女性だが、猫好きは有名で、よく愛猫とのツーショットをInstagramにも上げている様だ。彼女は彼女の猫に自分の歌で歌いかけたりしているかどうかは分からないが、そういうシチュエーションでも違和感がない曲も多い。ノルウェー語ができない私と違って、チコの場合、彼女ともコミュニケーションは普通に可能だと思う。

THE BEST -RED-(regular) by Kalafina (2014-07-16)

Kalafina/Sony Japan

😸😸😸😸

 アニメの歌姫という、実は日本では最もオルタナティブな才能が集中する所から現れ出たボーカルユニットだったわけだが、分野に集う人たちの実力の一片を見た気がした。いつどの辺で本当に実行できるのか行先不透明な東京オリンピックでは、彼女らの歌声で開会式やってくれたら、私は、めちゃくちゃ評価したと思う。どちらにしても解散ということで、むしろ、それはアーティストとしては、普通にあり得る流れなのだろう。
 Beatlesの青盤、赤盤のオマージュの様なベスト盤Blue, Redの片方の一枚で、彼女たちのファンの幅広さが分かる一枚。
 男性、女性ボーカルを選ばないのがチコのありがたいところで、以前書いた様にエンヤ系、ニューエージ系をも取り込んだアニメーションポップユニットに死角はないのである。
 チコに聞かせた場合、あ、毎週TVでやってる人たちね、みたいなことは言わないと思うが、そのまま眠りを妨げられないのは確かだと思う。

エンド・オブ・エイシア

坂本龍一+ダンスリー,坂本龍一,Danceries/日本コロムビア

😸😸😸😸😸

 ダンスリールネサンス合奏団が1982年に坂本龍一とのコラボで発表したアルバム。これで中生古楽器とその作品群が世に知れ渡り、クラシックファンからの評価もあって、商業的にも成功して、CMなどに使われたりする状況になった。この中世の作者不詳の楽曲群の女性ボーカルが気に入ったら、彼らがクレジットの真ん中に入っている『中世トルバドゥール、トルヴェールの愛の歌 暁の歌』なども良いと思う。
 基本的に、木陰で吟遊詩人がリュートを爪弾く横で気持ちよーく眠れる様な猫だったら問題ないだろう。チコがそうなのか分からないが、こういう方向の音源は、間違いなく彼の昼寝を妨げないのは確かだ。ここには、そういうのばかり集めるわけにはいかないが最も無難な選択。



怪奇と幻想の物語~エドガー・アラン・ポーの世界

アラン・パーソンズ・プロジェクト/ユニバーサル ミュージック

😸😸😸😸

 BeatlesやPaul McCartney & Wings、Pink Floydなど世界的アーティストのレコーディング・エンジニア、アレンジャー、プロデューサーをやってきていて、まあ、特にプログレに限らないその経歴は、そのままロック界のレジェンドの一人なのだが、自らがアーティストとして立ち上げたユニット、アランパーソンズ・プロジェクトでいきなりプログレの殿堂となったアルバム。
 エドガー・アラン・ポーの世界を描くというコンセプトアルバムが最初のデビュー作。トータルなアルバム作りをやってきているので丸ごと1枚が1つの作品みたいなもの。でお、リリカルな佳曲も数多くて個別の楽曲も切り売りできるので、そういう曲ばかり集めたバラード集が出されたりしている。昔からのトータルアルバム丸ごと聞くべしファンには、評判があまり良くなかった様だが、私はありがたいと思った。
 TVプロデューサーの中には彼のファンがいるのか、時々しらっと挿入曲に使ったりしているけど、ともかく完成度の高いコンセプトアルバムだらけ。まあ、俗物的なポップ路線にどんどん落ちていったっていうプログレ的な評価もあるのだけれど、そういう意味でも誰も文句が出ないのは、この一作目。クラシックオケの演奏部分も長かったり。ちょっと心拍数上がるけど。



NHKの「MTKスーパーライブ(天才てれびくん)」で邦文歌詞をつけて歌われた、この曲をリアルタイムに聴いた人もいたかも知れない。
これも彼の作品だ。



 多分、一番商業的なポップスとしてヒットした曲は、アニメ映画「くもりときどきミートボール」にも使われた、'Eye in the Sky'じゃないかと思う。プログレ的なドラマティックな展開から、美しいボーカルを前面に打ち出した楽曲の構成になっている。
 イスラエルの歌手であるNoaがしっとり歌ったカバーが存在して彼女の代表的ヒットソングになったが、元はと言えばプログレのレジェンドの一人の楽曲というわけだ。YMOより前に時計の様に正確に刻まれるドラムアレンジを多用する楽曲の数々が、サンプリングの黎明期以前に、彼の手によって生み出された。
 音量を少し絞る必要があるが、静と動の動の部分もチコは気にしていない様だ。



 ラナちゃーんといえば、『コナン』だが、こっちのラナは、ナンシー・シナトラ・ギャングバージョン、サッドコアなどのキーワードで表されるアメリカンドリームポップスアーティスト。映画『マレフィセント』のタイトル曲を謳って、闇を感じさせる様な女性ボーカルが、マッチングしていたけど、アメリカンポップの退廃部門みたいな人。理想的な恋愛や恋人ではなく、クズの彼氏との日々を想起させることにかけては、彼女の右に出るものはないって思ってる。傷から血が噴き出すのをしらっと袖で隠す様な恋歌だなと思う曲が多い気がする。

 BBCスタジオライブのパフォーマンスで、私もファンになった。日本には来ていないので、その分、他のメジャーどころほど知られてないけど、間違いなく、アメリカの女性ポップアーティストの一潮流だと思う。流れるものにはカントリー的な現地の演歌世界に通じるものがあるけど、洗練されている。テイラー・スイフトも今やアメリカンポップアイドルの正道だが、本来彼女のテリトリーは、カントリーポップ部門だった。彼女の方は弾けた光に向いていったけれど、ラナは今日も街道レースに明け暮れる馬鹿男を玄関のポーチの前で酒飲みながら待つ、ブルース・スプリングスティーンのRacing in the Streetの女性側の設定みたいな雰囲気を感じる。悲恋やすれ違いを明るく笑い飛ばす様なものではなく、内部に押し隠したものが滲み出る様な感じ。あ、昔の中島みゆきさんだ。

 ライブパフォーマンスごとにメイクのせいか、この人の素顔は割と隠されている。その辺りも彼女の歌のリリックに何か通じるところがある。カートコヴァーンの影響を受けた哲学専攻ということで、表現者としては、現在のスタイルは彼女の人生そのものかもと思う。彼女のデビューまでの苦闘は、そのまま業界の性的搾取構造の被害者そのもので、作品のリアリティに引き付けられるファンが多いのも確かなのだが、いろいろ辛い。
 影を引きずる様な美女キャラを勝手に投影されやすいのか、2年前に一般男性ストーカーから誘拐されそうになったり、多難な人生を送られている。アルバム出せば、トップチャート入りというヒットメーカーだが、彼女の音楽が変わる時が来るのか、少し気になっている。
 チコにとって人の悲しみ苦しみからの表現が、どんな風に聞こえているのか分からないが、でも、彼女の歌はララバイ的にとても優れているという彼の評価だと思う。






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Commented by umi_bari at 2020-03-21 13:40
良い機材で音楽を聴きたかったんですが、断捨離になってしまいました。
楽しみですね、バグースです。
アランパーソンズプロジェクト、良いですね。
アラック、箱根近くの入生田に一本桜を見て来ました。
Commented by complex_cat at 2020-03-21 13:44
アラックさん、
まあ、全く逆のことをやってますね。
変な話ですが、人それぞれでと勝手に思っております。
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by complex_cat | 2020-03-21 13:22 | Incoherent Music Box | Trackback | Comments(2)

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