フタモンアシナガバチ巣と少年の悪戯
2005年 06月 24日
反対側から見るとかなり大きくなっているのがよく分かります。この間,人間に対するトラブルは皆無です。一生懸命,青虫などを食べてくれているのだと思います。
Canon EOS Kiss Digital N, EF Macro 2.5/50
この系譜の標準マクロレンズ,CANONさんからは,既に改良型というか全く生まれ変わったような新型レンズが出てますが,デジタルとの相性が余り良くないのではと思っております。
逆に近所のお子さんのところにスケボー持って遊びに来た悪ガキ少年がこのCDの上から叩いたそうで,1,2匹がCDとフェンスの隙間で夾まれて死にました。まあ幸いCDの取り付け方もあって,巣は落ちなかったのですが,考えるより先に手が出る子が時々いますね。いきなりこの巣をもぎ取ろうとしたしたり,ダンゴムシ踏みつぶしたりするAkiraなどは完全に予備軍なので,よく分かります。
別に粗暴性格でもなんでもなく,マクロ生物系の友人などの少年時代はそうとうな「虐殺ごっこ」をして遊んでいたなんて者が何人もおります。男の子なんて,そんなもんなので,折角だから刺されたりする経験も楽しいと思うのです。愛着が出てきたので,どうかこの巣だけは大目に見て貰いたいと思ったりしております。むしろ上の二人の息子達がそっと見ているのが不思議に思えてきます。でも,昨今の事件を思うに一体何が違ってきているのか,これは,動物行動に関わってきた人間として,そして現役の父親としては,考えないわけにはいきません。
機会があれば,少しエネルギーをかけて,駄文を書き綴ってみたいと思います。
時間があれば,こんなことも出来そうです。
1) ワーカーに顔料系のペイントでも塗って個体識別をすることで,ワーカーの平均寿命などのデータを取る。
2) 一つの巣の起承転結を個体数の面からシミュレーションする。
3) 同時にハニカムの増加の変化を押さえる。
4) ワーカーが一日に獲物を持って戻ってくる延べ回数をカウントする
5) いくつかの環境でこれを行い,比較を行う。
6) 近縁種で同様に比較を行う。
人為環境に適応したアシナガバチの生活史の比較によってちょっとした論文が出来そうです。
一番気になっているのは,どう云った環境で造巣するのが良いのかということと,造巣場所選択の関係ですが,餌場環境をハチとは関係なく評価する方法が大変なので,まぁこれくらいでしょう。これで,データを取り始めると,台風で全部落ちたり,ガキんちょが潰してくれたり,ご近所の猫の飼い主が全部落としたりする(私はそんなことしませんが)などにより足を引っ張られる可能性がいろいろあるわけです。あぁ学生時代に少し戻った気分。
男の子は対動物への攻撃性を持つのは自然と思いますが。
>学生時代に....
良いですね。是非。私もblog始めてから、ほんの少し学生時代に..。
一月になるのは,攻撃行動についての制御のない学習行動です。虐殺を何度も何度も,例えゲームとは言え,かなりリアルな殺し方で練数するのは,閾値を下げると思います。一種の殺人のイメージトレーニングに近いゲームもありそうです。ゲームに全ての責任をおっかぶせるのはナンセンスな部分もあり,「ゲーム脳」の恐怖について書いた本はどちらかというとトンデモ本に近かったと記憶しておりますが,ゲームがゲームの世界だけだと切り替えられる人とそうでない人がいるような気がします。ある人にはなんの影響も与えなくても別の人には,ということはあると思います。また,ある人間を実際に殺したいと思いながら,殺人ゲームをやれば,それは立派な殺人のイメージトレーニングになるだけの出来ではあると思います。そもそも,もの凄く親を殺したいなどという思いを抱かせてしまったこと自体が根本的な原因だとは思いますが。