コロナ禍のライフログ #3

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⑤Masked rider
 チャリンコ用のマスク。弁が付いているので呼気は抜けやすい設計で交換フィルター付きだが、中にさらに不織布入れて交換するようにすると、ずっとはめてるだけで高地トレーニング効果があるぐらいは負荷がかかる。
 これ使っていて、一番いいのは、普通のマスクと違って、呼気が前面に集中するから、チャリンコ用のグラスの曇り止めが要らなくなること。
 後、マスクの中が複層になるので、一番内側がびしょびしょにはなりにくい。普通の立体マスク填めてチャリンコのヒルクライムすると、内側はびしょびしょに濡れる。
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 こちらは火山灰の粉塵瘴気が漂う日々もありますので、装着していると便利。「少し肺に入った」的気分は腐海遊びごっこもできる。
 そもそもチャリンコとかバイクとか、メーベのようなエアークラフトと共通点があって、それはカーブするときに機体がバンクすること。だからダウンヒルとかの浮遊的気分は、それに通じるところがある。
 新谷かおる氏が、かつてバイクコミック『二人鷹』を書かれていたときに、後書きにそんな話を書いておられた気がする。
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 車のボンネットの上に積もった火山灰。これは極少の方で、こちらではまずないけれど、悲惨な地域とタイミングだとあっという間に道路のセンターラインが消える。1㎡に3kgぐらい積もったりする。この時期は、東風だと火山灰に襲われ、西風だと黄砂に襲われる。
 で、一晩でこれくらいの量と言っってもチャリンコで夜間ライト点灯で走っていると、キラキラとケイ素と酸素の合成粉末がキラキラ落ちてくるわけで、ああ、これ吸い込みたくないなーって坂道で息を切らしている時に思うのである。だからマスク装着が当たり前みたいになったのは、非常によろしいことかもしれない。
 こっちは、火山島の火山灰直撃ルートからは少し外れているのだが、火山活動と風向きなどの状況次第では、そこそこ火山灰が積ったりする。歩いている時には、ハンカチで塞ぐとか、普通のマスクでもいいのだが、自転車の場合は、やはり無理がある。内側はびしょびしょになるし、普通のマスクは確実にそれで潰れるので、洗えないのはかなり不経済だ。フィルター交換できて本体は洗えるとなるとむしろMTB用のフィルター交換マスクになるだろう。これも内側は交換できる。交換部分のフィルターを別の不織布で当てて使うとなると、排気の部分を穴あけしないとここにはめられない。だからこうやって別の不織布を簡単に当てるだけの方がいいと思っている。
 マスクは自分が感染者であった場合、他者への感染を減ずる効果があるが、防衛的な機能は、どうもはっきりしていない。チャリンコで、人もほとんどいない道を(すれ違うのはディフェンスられてる自動車通勤・帰宅者ばかり)走りながら、人はなぜマスクをするのでしょう、みたいな哲学的な悩みに落ち込む必要がないのは、まあ、走ってる場所が花粉攻撃、ラフロードや火山灰が降ってくるか、惑星アラキスのアトレイデ家の人間ぐらいかもしれない。

追記ーこのマスクにもかなり慣れて、気に入っている。普段は目立たぬ抜け道ばかりなのだが、幹線道路ぶっ飛ばしていたら、知り合いの女性にウォッチされてた。
「昨日、変態みたいな格好してチャリンコ飛ばしてませんでした?」ってきかれたので、ちょっと動揺したが、
「早くこの格好に慣れて下さい。ナウシカみたいって言ってもいいです。」と伝えた。
「変態」は、お気に入りのVAUDEのチャリンコザックのスカイブルーとこの赤とのコーディネートが効いていたらしい。ブルーもあるけど、すえっこにあげちゃったしなぁ(そっちじゃない
 グラベルダウンヒルとか火山灰対応でも便利で、全然変態じゃないんだからね(と本人だけがそのつもり。

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⑥FM source and Audio
 コロナ禍が始まる直前だったのだが、なんとなくまた、オーディオで音楽を聴いておきたいなと思うようになった。子供たち中心の生活が20年ぐらい続くうちに、オーディオ、音楽の楽しみは、手軽なデジタルオーディオやカーオーディオで済ませるようになっていたのだが、古いCDコレクションをそれなりに聴きたくなったのもある。無論、遥か以前にiTunesを介してiPhoneやiPadに持ち込んだものもあるが、音源としてCDを家で聴くというのをしたくなったのだ。スピーカーは吸音材も入ってない格好だけのミニスピーカーYAMAHA NS-10MMを最初に入れたが、流石に上も下も全く出ないので、小型の評判の良い安価なスピーカーを、師匠に尋ねたところ、ONKYOのX-N7XXというMD付きのレシーバーコンポ用のスピーカD-N7Xを教えてもらった。自宅で大音量で音楽を聴くという文化は、消滅しているような気がするし、実際、家族、チコたちと共有スペースで鳴らすので、小音量で楽しめればなんら問題ないので、そういうことになった。しかし、終活などもあってか、かつてのオーディオの名機などはかなり放出されている。同じYAMAHAなら1000モニターでしょみたいなのを考えても中古価格はとても下がっている。オーディオは基本電子機器なので、壊れたらメーカー修理もできない名機を抱え込むのはコストの問題もあるが(かつてのオーディオメーカーエンジニアが修理を引き受けるショップもあるけど)、スピーカーは電子部品最低限で、楽器に近いと言っても良いので、かなり食指が動いたが、そんなのどこに置くののワイフの一言で却下、ともかくミニマルなシステムを組んだ(つもり)。
 2組みのスピーカーを適当に選んだかなり前(と言ってもHDMI端子が一般的になってからの製品)のYAMAHAのAVアンプにCDプレーヤ代わりのDVDプレーヤと古いMacBookAir、mp3プレーヤを繋いだ。
 で、ここからが本題で、AVアンプはTuner内蔵なのでFMも本来なら聴けるはずなのだが、今の家の位置は数十m移動すれば問題なくなるのだが、電波が入りにくい妙なスポットになっていて、外部アンテナを設置する必要が生じていた。
 しょうがないので、余っていた同軸ケーブルとアナログTV放送時の廃棄アンテナを繋ぎ、同軸ケーブルはエアコンのパイプ通し口のパテをいじりなおして、チューナーに繋いだ。アナログTVアンテナはパーツに分かれるほど巨大だったが、半分のユニットだけ使って、余分なところは金属鋸で切り落とした。
 こうして設置した外部アンテナの威力は絶大で、以下の放送局の放送を音源として手に入れることができた。なんと7曲。もちろん同じ局の別周波数のものを入れればさらに増えるが、いかに重複はない。

1) 鹿児島シティエフエム FriendsFM762
 JOZZ0AF-FM 76.2MHz 20w
送信場所: μ-FM:鹿児島市紫原1丁目58(市営紫原住宅)
 ※ 自社制作時間帯以外はJ-WAVEの番組などを放送。ニュースはローカル。割とありがたい。出力は小さいので、市内でもカーステレオにおける受信地域は限定。フレンズFMの愛称は藤井フミヤにより、ジングルともなっている彼がこの局のイメージキャラでもある。

2) FMかのや
 JOZZ0AY-FM 77.2MHz 20w
送信場所: 鹿屋市有武町字大都1399(御岳山)
 ※ 大隅半島側の局だったので、外部アンテナ立てようとも我が家での受信を全く想定してなかった。海を超えて届いている。
 ここの放送は、各家庭の防災無線のチャンネルでも視聴が可能。特定非営利活動法人による防災への取り組みとしてのFM放送インフラへのテコ入れの結果だが、なかなか良くできている。上記の通り、鹿屋市市民アマチュアオーケストラである『かのやオーケストラ』の定期公演なども流す。NPOによる放送局なのでプロと呼べるようなDJ、パーソナリティばかりではない時間帯もある。曲名・アーティスト紹介だけで曲を流してくれるプログラムになっていたりする。J-POP、1980〜2000年代から最近の洋楽など、選曲も個人的にはよろしいと感じている。今回、FM受信にテコ入れした結果、音楽ソース的には何も考えず流してながらするにもいいし、一番掘り当てたって思ったFM局。

3) FMぎんが
 JOZZ3BQ-FM 78.6MHz 20w
送信場所: 鹿児島市吉野町字七社8350-2(磯山公園)
中継局: 鹿児島市坂之上1丁目
 ※空港の無線設備などの施工・保守業者さんが特定地上基幹放送事業者。中継局が南の方にあるので、割と都市の広域で綺麗に入る。こっちの地方都市の企業体、ショップなどの情報、宣伝が多いから、そちらの情報は結構入る。この曲については、視聴期間が短いので、また何か思いついたら書こう。

4) エフエム鹿児島 μ-FM
 JOOV-FM 79.8MHz 1kw
送信場所: Friends:鹿児島市紫原6丁目15-8(鹿児島テレビ本社内)
 ※民放FM曲が長らく1,2曲だった期間、NHK以外のオルタナティブなFM放送文化を支えてきた。完全に老舗で、いわゆる今の手堅いFM放送プログラムと内容。出力も十分あるので、我が家でも安定して、高音質で入る。市内でも1)よりも安定して入る領域が広いので、FM放送としての視聴者は多いと思う。JFN系列でFMQリーグなので、まあ、全国どこでも聴けてるパーソナリティによる洋楽好き向きのプログラムを視聴するならここになる。

5) FMみやざき JOYFM
JOMU-FM 83.2 1kw
送信場所: 宮崎郡田野町字田野国有林68林班
 ※山頂にアンテナが立ってるので、送信場所は国有林。よく飛ぶぞ。JFN系列の38局の1、FMラジオ局。ここも受信想定外だった。アナログTVアンテナ、トラブルになるので外して倉庫に放り込んでいたが、本当に捨てなくて良かったとしみじみ。

6) NHK FM
JOHG-FM 85.6MHz 1kw
送信場所: NHK:鹿児島市新照院町40(城山観光ホテル東)
 ※はい、NHKのFMですね。この沈殿の時期は、しょこたんがアニキたちと頑張って、アニメ放送やってる。このエントリ書くのに送信場所を調べ直していて、自分で、へーって驚いてる。

7) MBCラジオワイドFM: MBC AM1107kHz JOCFの補完中継局
コールサインなし
  姶良霧島 86.7MHz
 ※TV局も持つ南日本放送MBCのAMの補完中継局。NHK AM放送と比較しても強力な県内全域に完璧なラジオ放送ネットワークインフラを持つAMラジオのFM補完放送。かつての一次産業依存の高かった県民にとってのまさに市民放送局みたいな局なので、ここがFMで入ってくれたのは、県内情報収集においてはかなりありがたい。実はAMラジオ用のアンテナも屋外に出さないとダメな状況であったので、それをせずに済んだ。
 AM放送は今後、老朽化した放送設備更新の負担(AM送信設備は、広い敷地に高さ100m規模のアンテナが必要となるなど大規模で高コスト)から、FM放送に移行することになると考えられる。総務省関連有識者会議で、AM放送廃止からFM転換容認が認められた形になったため、そのための準備局の放送がすでに始まっているわけだ。
 内容は地域密着型。ベタな地域情報や事業所サービス内容や販売商品の紹介、地元の人のパーソナリティによるプログラムも、練れていて、まあ、街角ラジオですね。県内を自動車で広域移動するとなると、切れずに流しっぱなしにできるのは実はこの曲だけだから、広告媒体としては、昭和の時代、平成とかけて、ずっとアドバンテージがあったと思う。昼間、移動したり手を動かしている人やお年寄りはよく聴いているのじゃないかな。
 FMで広域に受信可能な発信基地を作るのは無理で、自動車移動で似たような状況を作るのは、周波数が変わるところは、マニュアルで合わせ直さねばならない。

 ラジオ放送は、ネット社会の中で、その意味を問われ、更に同じ放送内容をスマホのラジオアプリでノイズレスで試聴できる世の中である。消えても良い存在みたいにけちょんけちょんに言われたりしているが、ネットインフラがダウンした時の災害時の情報伝達手段として生き残るべき以上の価値はあると思う。
 以下が、現在、エアチェック可能な、FM局のが概要。まあ、私自身の忘備録で、思いっきりローカルネタなので、こっちの県民以外はあまり意味のある情報ではない。とりあえず、我が家で拾えるようになった空気中を電波に乗せて飛んでくる情報や音楽は、こんな辺境の地方都市でも割とあるというのもちょっとびっくりした。いまだにアナログの世界だが、それゆえのファジーさによる限界距離の延長みたいなものもある。ネットワークダウンの時には、小さなラジオを外部アンテナ端子につければなんとかなる。外部アンテナ万歳、みたいな話。

 ラジオは手を動かして仕事していても、情報入手ができるので、ある意味それに特化した情報の流し方については長いノウハウの蓄積があって、割と悪くないのである。まあ、そういう話と矛盾するようだが、特に曲名とアーティストだけ紹介して延々と放送してくれるプログラムも、ありがたかったりする。特に、あまりちゃんと情報を整理していないパーソナリティの人が適当にコロナ関連の話なんぞするより、ニュースで事実だけ伝えて、後は、それ以外の情報を出してもらえる方がありがたいが、なかなかそういう人は少ない。
 面白かったのは、あっち側(大隅半島側)の放送局がこちらで拾えることで、あそこは体育大学のある都市の市民オケがあって、なんの解説もないのだけれど、いかにも市民オケが地域のクラシック音楽文化に貢献しようと頑張って演奏したその定期公演ソースなどを毎日流してくれるところ。番組ソースに悩みつつ、地元貢献しようという小さなFM曲の真面目な取り組みは、ありがたいなと思った。おお、まさかのチャイコの6番、歌うべき所頑張って、綺麗に鳴らしている、おお、きたぞ山場だ、ああ、くそ、がんばれ、みたいな試聴ができてとても楽しい。こっち側の半島の都市のFM曲に爪の垢飲ませたいほどである。
 この中には受信状態がランクとして80点台のものもあるので、その場合は、下の音域がカットされているに近いYAMAHA NS-10MM(何度も書くが吸音材すら入ってないし、今時のミニスピーカー独自の奥行きのあるエンクロージャー設計やバスレフ設計でもない密閉型)の方が聴き疲れせずにずっと聴いていられるというのも発見であった。鳴らし方としては悪くないと思っているし、一応オーディオスピーカーなのだが、その辺のラジカセがなっているのに近い部分もあるからかも。
 まあ、ネットならクラシックに限っても聴きたい演奏かそれに近いものは、かなりの頻度で見つかってしまうし(それゆえパソコンもAVアンプに繋がっている)、Radikoならクラシック番組が得意なFM愛知なども視聴できたりするのであるが、そういう話とはまた別だ。FM放送がこれだけ選べて聴けるだけで、引き籠り生活においては何もないよりはかなりありがたいというのも、とても個人的なことではあるのだけれど。

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Commented by umi_bari at 2020-05-09 17:56
自転車用のマスクもあるんですね、弁があるのは良いですね。
オーディオもやらなくなって33年でしょうか、結婚後止めました。
そう言えばスキーも止めました。
最近FMを聴くようになりました、独身時代はエアチェックでしたが、
今は、ただ聞くだけです。(CDラジカセでね)
FM・NACK5(FM埼玉)がバグースです。
Commented by complex_cat at 2020-05-10 03:56
>アラックさん

趣味の縮小は生じますね。
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by complex_cat | 2020-05-09 16:36 | My Shot Life | Trackback | Comments(2)

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