5年近く使ったiPhone6S plusを更新することにした。 画面サイズや電池容量含め仕様に悩んで、iPhone11の廉価版とされる来年販売予定のSE2 plus が出るまで待った方が良いかなとも思ったが、iPhone6S plusが、まともなうちにもう一台の iPhoneを手に入れておいた方が良いのではと思う場面も多く、また私の使い方だと、容量に限界を感じたので、このコロナ禍の社会の中でさっさと注文して手に入れておくという判断に至った。 iPhone6s plusからの比較になってしまうが、思った以上に、この5年近く前のモデルはよくできていた。コアの持つ速度の体感など、それほど普段使いでは差を感じない。iOS版のRもあるが、まさかiPhoneで計算させるなんてことはやらないし。 電池容量はより省エネになったというあたりで、バッテリーがヘタってきた iPhone6S plusと同じくらいかそれ以上は持つかなというような印象。 自分の同期は皆、老眼が始まって苦労しているが、確かにiPad mini miniと言えそうな大きさの歴代のiPhone* plusの眷属は有難い大きさではある。とりあえず、二日間使ってみて、標準サイズでしかないSE2には慣れた気はする。むしろキーの余裕のなさの方が慣れない。 iPhoneSEのモデル名におけるSEの意味はなんだろうって思って、検索してみると'Subscription Expander'、'Smaller Edition'などをあげている記事があったが、'Smaller Edition'は、確かに初代は大きくなってしまったiPhoneだけではないスマホへのアンチテーゼ的なダウンサイジングのモデルではあったけれど、このSE2はiPhone8と同じ大きさ、さらにplus版も予定されていて、より小さいという意味はサイズ的にはあまり意味がなくなってきている気がした。 海外サイトを見てみると、初代SEが発売された時に、'Still Expensive '(まだまだ高いw)というジョークもあったようだが、Quoraのコミュニティの中にも、これについての質問はでていて、回答者の書き込みは、まあ妥当かなって思った。基本、Apple社には公式の答えはないのだ。 曰く、 Appleは、文字を何の略語とは説明せずに修飾子として製品モデル名に出すことでは「悪名」高い。 で、どのような解釈をされようが、否定したり、公式に確認作業をしたりもしない。 SEには以下の意味があるかもしれないと考えられる。 Special Edition(特別版) Smaller, with Extras(より小さく、エクストラ付き) Simply Elegant(シンプルでエレガント) Something Extra(付加的な何か) Spring Edition(春のiPhone) Super Enhanced (iPhone 6SなどのSuper Enhancedと同様) Appleは公式には何も言っていなくて、好きに解釈していいっすよ、としている。 ちなみに、かつて、愛機としてMachintoshSE/30を使っていたことがあったが、元々、Apple製品で最初にこの'SE'を名前につけられたMacは、「拡張スロットを搭載した最初のコンパクトMacintosh(SEは「システム拡張(System Expansion)」の略)」の意味だった。 だから平賀源内の時代からアップル製品を使っている人間にとっては、とてもこのSEという名称はノスタルジックであり、その辺りの効果も含んでいるのかもしれない。
各種アプリのインストールと引越しが終わり、とりあえず写真機能だけ、簡単なテスト、試写を行った。
今時、デジタルカメラなどと比べればちっぽけな造影素子でしかないカメラモジュールから吐き出される画像は、とんでもなく、高画質で、そういうスペシャリストと比べればiPhoneSE2のカメラのスペックは至って平凡かもしれない。
あまりマクロ域に強いわけでもなく、光学ズームがないところで、マクロや望遠域はしんどい。かと言って、シングルレンズでは馬鹿みたいな広角撮影しようというわけにもいかない。でも、私の場合、スマホをメインカメラにすることなく、装備として組み入れている人間としては、撮影においてiPhoneに万能カメラとして働いてもらえなくても良いのである。
それでもメモ撮り、記録としては、十分。デフォルトで、5年間近く使ったiPhone6Splusよりもやや暖色傾向が強いかなと思ったが、フィルター、レタッチが当たり前の今時だと、気にする話でもないかも。
遠景の風景写真の比較と違って、同時に撮影を終わらせる撮り方は、位置が微妙に違うことによる視差が出たため、フォーマットも違うしちょっとしたカメラ位置や構図の違いで、露光が微妙に違って色の出方が変わるので、あまり良い比較ではなかった(iPhone6S plus(上)とiPhone SE2(下))。
不満な点は、フォーマット(スクウェア、4:3、16:9)の切り替えが、一段メニューの下にあるので、カメラアプリを立ち上げてから、切り替えがちょっとまだるっこしいことか。 iPhone6s plus(上)とiPhone SE2(下)。両者は焦点距離が違うので、大体同じ構図に収まるように撮影。ナッチの毛並みの色、下の敷布の緑色の部分は、より下の方が近いかな。上(iPhone6s plus)の発色の雰囲気も悪くないので好みと言えるレベルなのだけれど、確かに進化しているのかも。
さて、画像のExif情報見てみると、レンズについてのスペックは
'iPhone SE back camera 3.99mm f/1.8' と、解説記事などで言われているように開放F値は1.8を頑張っている。まあ、iPhoneレベルの小型CCDでもパンフォーカスにならずにそれなりに、開放のボケを使った作画を頑張れるようにしているようあ。今は、むしろスマホのカメラなら、ピント面、非ピント面の絵作りは、ソフト的にやる時代ではあるだろうけど。
画角は、135フィルムカメラフォーマットで28mm相当となっていて、まあ、α7IIに24mm/f2.8をつけて覗いてみて比較した時の画角からもそんな印象だった。ちなみにiPhone6s plusでは、撮影ファイルのExifから読み取れるレンズのスペックは
'iPhone 6s Plus back camera 4.15mm f/2.2' となっている。画質や画素子、画像エンジンのスペックなどの総合的なもので画質は決まるので、画角についてもf値についても、それがより高性能ということには単純にはならないのだけれど、まあ、同じ眷属としてはやはり進化していて、より標準的な広角28mmに近づけてシャッター速度的にも少し余裕が出るf値を上げたということになるだろうか。
iPhone6s plus(上)とiPhone SE2(下)。モニター画面上の発色など見事に違うのだけれど、実際に得られている画像の雰囲気も少し違う。SEの方がマーケティングによるより現代的な好みになっているのかなと何となく思う。
iPhone6s plus(上)とiPhone SE2(下)。近景であることと、最初ステレオ写真を二台のiPhoneで作れないかとやっていた実験撮影画像なので、フレーミングが違うことはご愛嬌。
追記1-iPhoneSE2については、いつも楽しませてもらいながら、まだ手元にはないハードなど参考にさせていただいている、吉田製作所の人が、取り上げておられる。物凄い早口なのだがすっきり情報が入ってくるのはいつも見事で、ネガはきちんと整理される方で、最初、割と好意的に使ってみようかみたいな感じだったが、その後すぐに怒りのランボーに豹変される。
どれも正論なので、購入される方、特にAndroidから移行を考えらえる方は参考にされたらと思う。
私の場合、kindleでの読書はかなりするのだが、購入はブラウザー立ち上げて他の買い物と一緒にしないとなんとなく安心できない人間なので、kindleから本が買えなくても全く問題はない。
操作のカスタマイズやマルチウインドウができないなどのiOSの瑕疵なども、全く気にならない。SE/30時代以降、製品のカスタマイズで遊びすぎてきたので、寧ろ疲れちゃったところもある。寧ろ画面が濡れた状態でも操作がトラブルしにくいという本機の性能が参考になった。降雨時、ポケットから取り出しての操作など一番ありがたい性能だ。
USB-Cは、寧ろ移行は進んでいて、端境期にある商品という気もする。ユーザーを長年泣かしてきたケーブルの壊れやすさはUSB-Cにしたら、かなりなくなるだろうから、ユーザーも受け入れるし流れもそっちだろう。
後はWindowsとの連携問題だが、Windows機もMacもどちらも使っているので、必要な方を使うだけだし、連携メインだとMacになるだけで、これも気にならない。余計なソフトはあまり入れないので、iPhone入ったら劇的に変わるソフトもあるとしても、知らないという部分での幸せかも。そもそもスマホで何とかしようとする作業というのが少ない。
カメラ性能はiPhone11との比較で、性能差が顕著だが、もともとカメラで写真や動画をとる人間で、広角側が足らないという使い方にはならないので、これも問題はない。
リストにある他者にどう見られるかということに関わるネガに関するネガからは、開放されている世代なので、これも同様。ということで、万人向けということではないが、ネガとされるもの自体も、万人にとってのネガではない場合があるのでその人の判断だろう。
ということで、動画指南からの情報を私的にまとめ直すと、
●4万円台でiPhone11に近い数字を叩き出す高速性能。ブラウザーもめちゃサクサク動く。
●バッテリーの残量数値がiPhone11と違ってちゃんと表示される。
●バッテリー容量小さくてCPUも速くなってるが、バッテリー密度の化け物iPhone11には遠く及ばないものの、結構検討。古い機種に比べたらかなり良い。
●有機液晶でなく、小さな液晶サイズ、フレームギリギリ設計ではないが、画面の見た目でネガと呼べるものはない。
●コロナ禍で、マスク無理の顔認証でなくて指紋認証リターン! 認証速度も早いし、11と違って余計な操作要らずいきなりホーム画面だ。
●ホームボタンは吉田さんも褒めた凄まじくよくできている非物理ボタン。機械トラブル、水没トラブルフリーだ。
●周辺に、iPhoneだAndroidだって叩く人間も居ない世界の住人なので、やっぱり何も困らん。
●カメラはExif情報で見た通り35mmフルサイズカメラで28mmの万能性の高い広角レンズ。
・室内などで、それ以上の広角での撮影が必要な人は重くて高くて3eyesのアレなどを。
・吉田さんの動画では標準レンズとされているiPhone11の真ん中の焦点距離は25mm。確かに使いやすいかも。
・iPhone11の広角は実際には超広角13mmで、望遠は標準レンズ52mm。
●日本仕様のシャッター音は、無音への対策Androidの方がアドバンテイジがあるが、Phoneでも無音シャッターカメラアプリをダウンロードして使える
・海外ではこの仕様ではないというのと犯罪者レベルの人間はどうせそれを使うからというのが、盗撮抑止効果がないだろうという話になる。
・使えたらやってしまうみたいな層がどれくらいいるかということになるかも。
・今のところ無音カメラが必要だったことがないので使わなくなったのでこれで良い。
・今時は、撮影しててもよほどの状況での無許可の行為でなければ、誰も他人が撮影しようが気にしない。そもそもデジイチで撮ってることの方が多い。
・私にとっては無音カメラが必要なシーンは、野生動物用のカメラトラップ(センサーカメラ)による自動撮影時だけ。
・夜間センサス時もその方が良いのかもしれないと思うことはあまりないけど、必要に応じて動画を回す場合も。照度でスマホの使える世界ではない。
・吉田製作所のチェックで分かったけれど、ガラス製のプロテクトシールがなぜ、微妙にサイズの小さいのが専用なのだろうと思ったら、画面の端が曲面になっててガラスシールドだと浮いてしまうからなのだと理解した。プラスティック製シールドでもギリギリの大きさだと、そのうち周辺が剥がれてくるかもね。
ものは考えようだ、ということではあるのだが。以下が吉田製作所の動画。
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