難易度高いツバメ作戦

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 こちらに居を構えて、最初の頃はツバメの育雛と巣立ちを何度も確認した。ブログエントリでも15年前の『若燕たち』、9年前の『つばめ作戦』と来て、その後、ご近所でのツバメの巣立ちはかなり苦戦している。というかほぼ難しくなってきている。
 原因はカラスによる雛の捕食で、ツバメの成長を支援する「大家さん」の方もここにあるようなシールドで、カラス対策をして防戦したりしたわけだが、防げた期間はごく僅かだった。そもそも、禁煙にカラスが集まってくる理由は、人為餌資源の不始末が大きい。幹線道路沿いにロードキルのタヌキや猫などの死体を効率よく採餌できている場所がここから数キロ先にあるが、そこから探査範囲を広げて、網掛け適当なゴミやマナー違反のゴミ袋が出現するディフェンスの弱いゴミステーションやポツポツ残る畑への生ゴミ投棄(もちろん地主さんが生肥料にすべく巻いたりしているのの不始末)などをうまく利用してきた個体が、営巣中の燕の子を食べるのに味をしめたのだ。雛が孵って親鳥が餌をやり始めれば、かなりの声が聞こえるので隠すのは不可能だ。遠因からずっと考えていくと、野生生物保護管理問題や有害鳥獣問題は、動物側に原因があるのではなく、むしろ人災の側面が強い。

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 ここのお宅も、毎年ツバメのヒナがカラスにやられるのをなんとかしてあげようと、今年はかなりきっちりしたビームを張られていた。件の幹線道路周辺のコンビニの軒に営巣していた巣も、お店の人たちが、こういったビームを貼ることで、なんとか巣立ち直前までは守ることができていたのを確認している。
 しかし、巣立ち直前にそのツバメの巣を確認に来て、コンビニの周辺を眺めて声が出た。雛の巣立ちを待ち構えて周辺にカラスが集まってウォッチしている。巣は襲えなくても、巣立ち直後の飛行練習中の雛は、比較的簡単に捕食できることを多分学んでしまったのだ。そのコンビニの向かい側にあるガソリンスタンドでは、朝夕、修理ガレージのシャッターを開け締めすることで完全に囲い込んで営巣を成功させていたが、カラスに雛の巣立ち直後を狙うというこの作戦を取られてしまうと、巣立ちまで守っても意味がなくなる。

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 とりあえず、なんとか途中までは行けそうだけど、最後にどう守るかみたいな話をそのお宅のご主人としながら、営巣状態を機会があれば撮影させてもらうことにした。かんげてみると、今は既に、6月も中旬で、今までの記録から見たら間違いなく1ヶ月近くは遅れている。そのことも、そのお宅のご主人と話して確認した。多分、他の場所で営巣失敗してやり直してこちらに来たのかもしれない。この場所は、最近は何年にも渡って何度も失敗してあまり評価は高くない物件だと思うから、やむを得ずここにやってきた可能性もある。

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 撮影は、あまりディスターブになるとまずいので、様子を見ながらすることにして、とりあえず、1脚につけてあまり重くないカメラと思ってNEX-6に50mmマクロをつけてセット。リモコン撮影は、正常に作動することを地面においてチコでチェック。
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 これがNEX-6のスマホ画面。光景の6000系やα7系も似たようなものだが、シャッターボタンを押すまでフォーカスが働かなくてそこから合焦してシャッターが切れる。


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 出先でアルコール噴霧をちょろっとしたいとき用に購入した安いアトマイザー二本。リングに写り込んでいる周辺の風景にフォーカスが行ってしまった。輝度がそちらのほうが高かったからか。スマホのボタンを押す、フォーカスが作動してからシャッターが切れるみたいなの映る瞬間までどこにフォーカスがいくのかかくにんできないので、まあ、遠景や平面的な画でしかない記念撮影ぐらいなら失敗しないだろうけど、ちょっとイマイチ。

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 思ったより、巣までの高さがあって、一脚を思いっきり伸ばして手をのばす必要があって、結構フラフラ安定しない。そういえば、前回は、もっと軽いコンデジで、セルフタイマーで撮ったのを思い出した。シャッタータイムラグが大きいのも問題で、一瞬、撮りたい領域を捉えればいいと思っていたのだが、上手くいかない。2回トライして、巣にぶつけてはと思って諦めた。

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 ならばアクションカメラなら軽いしいいだろうと思って、そちらに換えた。立派な三脚用のマウントホルダーもあるのだが、引っ張り出すのが面倒なので、テープでぐるぐる巻いた。照度が足りないかなと思ったのでLEDリングライトも貼り付けた。ははは、見栄え最悪。


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 再度トライしたが、上のクリアランスが確保できないので伏角にならず、巣は覗き込めなかった。親鳥がさっささと戻ってくるとまずいと思ったので、今日はここで我慢。
 出没するカラスにここまでテストして、周辺で状況を見ている個体に対して、私がエアガン肩付けする動作を開始しただけで、さっと回避行動を取る個体ばかりなのがわかっている。ひょっとしてと思って、スマホで狙い撮りしようとしたら、数個帯は同様に回避した。流石に人為環境だけでなく、様々な環境に入り込んで振る舞っている個体は、状況に違和感を感じるとさっさと回避行動に移るrisk sensitivityが高いのかもしれない。どこかで有害鳥獣捕獲により射撃される経験を持ったか、そういう個体と交わったことがあるのかもしれない。その退避行動は迅速で徹底していたので、私が驚いたほどだ。
 巣立ちを狙ってくるカラスを追い払うのは何らかの方法で可能かもしれない。でも四六時中、人が監視、追い払いするわけにもいかない。そもそもこのお宅はチコがよく遊びに行っていて、彼もたまにツバメの巣をウォッチしていた。全盛期の彼は流石にカラス側も驚異になると考えていたようだが、公陳丸、チコ、ユッチといった我が家のファームランドキャットの精鋭が、この付近うろついているときには、カラスは襲っていない。猫たちとて、ずっとその周辺にいるわけでもなく、そういった間隙はしょっちゅうあるので、自分たちに直接アプローチできない猫が何匹いようが、問題にはならないだろう。
 鳥獣被害対策のゾーンディフェンスみたいなことをやるのは、鳥類についてはかなり難しい。はっきり言ってかなり広域に普段から利用人為資源利用からの完全なる遮断を達成できていないとツバメの安住の地としては永遠に無理となるだろう。

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Commented by umi_bari at 2020-06-14 22:03
つばめのカラス対策と撮影の機材作製に、チコちゃんのモデルにバグースです。カラスは憎たらしいほど頭が良いですし、集団行動をしますよね。本当に大変ですが、頑張って、子供たちが負けないで独立するのを助けてあげてくださいね。アラック、ただの言葉だけですいません。
Commented by complex_cat at 2020-06-16 17:03
アラックさん、
カラスが襲い方をきっちり学習してしまった地域では、育雛のハードルはとても高くなってしまいました。ここも難しいかなって思っています。何とかしてみたいとは思いました。
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by complex_cat | 2020-06-14 21:44 | Wonderful Life | Trackback | Comments(2)

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