島のDistagon 25mm

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 Distagon 1:2.8/25 T*は絶妙な焦点距離で、24mmよりもやや画角が狭くて、場合によっては標準レンズみたいに使える。不思議な言い方だが人の目が標準レンズ50mmの画角だとして、実際には目玉は2つついているので、ちょうどそんな感じがしている。
 で、APS-Cサイズだとこれが準標準レンズみたいに使える。てもとにあるNEX-6とα7IIのどちらと組み合わせても、持っていて困らないレンズだ。
 この甑島の丸っこい礫浜は特殊な作りになっていて、潮流の流れが分子篩のように北西から南東に伸びる礫浜の石は南東の方ほど小さくなり、最終的に里の平地を作り上げたトンボロにぶつかる。更に、見えているウバメガシの林分は、洋上の石の浮島の上に形成されている。なんとなれば、かなり石はしまって隙間も埋まってはきているがこの下を海水が流れているのだ。
 今回はこの海岸の消失点までかなりきれいに撮ることができた。流石、代落ちしたとは言えα7IIの能力の高さは、それまで使っていたデジイチの比ではないなと思った。
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 なまこ池、貝池、鍬崎池、須口池の4つの海水湖が礫浜に隔てられて形成している。これは一番南東の端にある須口池。

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 そしてぶつかって砂州が形成されたところが里の集落、トンボロ(陸繋島)。ちょうど雨が降ってきたが、思ったよりも霞んだりせずに遠景が写っている。

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 Geographic的に貴重な地形が多い。中央環境審議会のメンバーと一緒に島を回ったのは、国定公園に指定される前だった。この島に上陸したのはそれ以来だ。良い意味であまり変わっていなかったのでホッとした。
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 島の野生の花、カノコユリ。南九州~長崎県沿岸、四国、台湾北部、中国・江西省に自生するが、九州でもっとも自生密度が高いのがこの島だ。有名な品種、カサブランカ品種を生み出した原種の一つとされる。フルサイズデジイチだとこのレンズのマクロ撮影画は、これがいっぱいいっぱいだ。そういう意味では、生物系画像や準標準に夜風景画像を撮るならAPS-C、広角表現が使いたいならフルサイズで使い分ける。交換ボディというわけだ。今回はα7IIだけで撮影した。フィールドでのレンズ交換は神経を使うし、ごちゃごちゃやってると、大抵は造影素子の上のゴミが目立つことになる。
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 ゴルフボールよりは二回りほど大きなオオイタビの実。いちじくの仲間でこの雌株は結構人でも食べられる。とうぜん、果実食の野生動物にとってもご馳走で、大翼手(オオコウモリ系)なども好物としている。この島にはいないのだけれど。オオコウモリはかつては小翼手(コウモリ亜目)とは、全く違うヒヨケザルなどの系統から進化したもので、コウモリというグループは単系統群ではないなどと言われていたけど、最新の分子進化的な解析では、実は単系統群であり、小翼手こそ側系統群であり、コウモリ亜目の一部であるキクガシラコウモリ科はオオコウモリに近縁だという結果となり、長きに渡り言われてきたコウモリ多系統群説はまちがいだというところで決着がついた。
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 林縁では月桃が自生している場所が多かった。庭の園芸種みたいに育ってるものと違って花は比較的小ぶりだった。
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 トベラが実をつけていた。これが熟して割れると真っ赤な粘液が付着した種子がなかなかフォトジェニック。ちょっとタイミングが悪かった。
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 森林の空いている方向があまり良くなくて、星を撮ろうとしたがイマイチ(それでもクリックしてみてください。今のフルサイズデジイチのraw現像の威力はわかります)。常緑樹は、常時感露光中(と言っても30秒足らずだが)LEDライトをペンみたいにごしごし使って、浮き出させたもの。こういうのはrawデータからの現像画像でないと、jpg画像では、カメラ内でのプレビュー画像再生では見えている星が、ほとんど消えてしまったりする。このカメラをセットする直前に結構大きな火球ともいうべき流れ星が流れていった。



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Commented by umi_bari at 2020-07-05 11:07
レンズ選びも楽しみですね。やっぱり単焦点でないと上手くならないのですね。アラック、マクロレンズとフッシュアイ以外はズームになり、進歩がありません。単焦点レンジでの撮影にバグースです。
Commented by complex_cat at 2020-07-05 20:20
> アラックさん
今のズームはよくできていますね。
望遠系は単焦点より望遠ズームが便利ですし。
自分に足かせをした方が、楽しい場合があるので、単焦点一本で頑張ったりします。
もちろんサブカメラは持っていくことも多いのですが。
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by complex_cat | 2020-07-04 21:34 | Nature Islands | Trackback | Comments(2)

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