Flea, flea, set them free

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 長らく耳の尖った家族と暮らし、近所にも猫の飼育方法が散漫なお宅があってコロコロとメンバーが入れ替わり、子猫が溢れ出す状況にあって、ノミの実害を受けることは20年以上に渡ってなかった。これまで、ああ、その季節だなって思ったら、スポット薬を彼らの首筋後ろに垂らすだけだった。

追記1ータイトルうっかりしていて、最初こうしたかったというのに修正しました。”set them flea”だと意味がわからないので、すいません。
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 この大きさの昆虫になると、APSサイズデジイチにベローズ+マクロプラナー60mmでも結構きつい。
 効果覿面のスポット薬が存在しない時代を知っていて、近所にノミを沸かしたお宅があって凄まじい被害を受けた少年期の体験から、スポット薬のありがたみは痛感している。ノミの挿し痕は1年以上消えないし、瘡蓋ができて、それを剥がすとまた痒みも含めて刺された最初からやり直し、みたいなので、本当にうんざりした。祖父も父母もバルサンを焚いたり掃除したりいろいろやっていたが、あとで知ったことには当時の古い長屋風の借家のお隣の家が発生源で、本当に悲惨な状況で、当時の私にはかなりのトラウマとなった。
 当時、気のおけない友人たちはそのことで私を揶揄うようなことは一切なかったが、プールの授業時など、無数に点在する手足のノミの痕に憂鬱になったりしたものだった。今、どんな森林でブヨでもヌカかでも攻撃を受けて無数に刺されてても、あちゃー、ぐらいにしか思わないのだが、挿し痕も痒みも長く残り、睡眠時の防衛がしにくいというのも、ノミが仮に家で発生した時の大きなネガだと思う。後、南京虫(トコジラミ)やケジラミは海外では今でも普通に食らったりするが、日本ではノミほど発生は一般的ではないから常に頭にある衛生害虫ではない。まあ、ケジラミの方は、日本でも小学生の子供がいる家庭では、時々プールで発生したりしてたまに騒ぎになっている。我が家でも一度、末っ子が、その発生騒ぎに巻き込まれた。
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 昆虫生理学的な作用機序は、とりあえずおいておくが、そのパイオニア薬品である『フロントライン プラス』は、「従来のフロントライン同様に、ペットに寄生した成ノミやマダニを速やかに駆除。加えて、2つ目の有効成分(S)-メトプレンがノミの卵の孵化・発育まで阻止するダブルの効果で、寄生中のノミだけでなく、その繁殖・再寄生を予防します。」ということで、その効果は絶大だった。
 ところが今回に限って、かなりの量のノミが家に発生してスポット薬だけではしのげない状況が生じた。改善されない状況から、チコたちの主治医の旦那先生と相談して、最近はフロントラインへの耐性が疑われる事例も少なくないとのことで、バイエルの『アドボケート』、共立製薬の『フィプロスポット』といった別のスポット薬も処方していただいたのだが、日々の三匹のノミチェックでも、なかなか減少傾向を示さないのでかなり慌てた。想定外だった。

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 現在、チコは外に出る機会も場所も限定されていて、必ず家族が随行して帰宅したら色々チェックしている。ナッチは自由に出かける方法を知っているけど、外は怖いので自主的に部屋にとどまることを選んだ猫。問題はユッチなのだが、彼女も、庭の周辺ぐらいですぐに戻ってくる。もともと避妊手術を受けても周辺の雄猫からのラブコールが凄まじく、猫ドアから侵入したレンポウにマウント仕掛けられるとか、彼女の猫嫌いを加速させた。これについては、チコが、避妊手術を受けた後もあまりにも強力なテリトリーディフェンスを敷ける猫だったため、こういう状況は有象無象の猫が家の周辺に近づけなかったのが、彼の引退とともに、そのテリトリーシールドが消滅したことにも起因するのだと思う。いずれにしてもどこかで供給源となっているかなりノミ を発生させてしまった場所があるのだろうと想像している。長雨が続いたりすると、どうも屋外での生存率は上がるような気がしている。そう言えば、最近の彼女のホームレンジはチェックしてなかったなって思って、古いGPSロガーを取り出したが、どうも作動よりもデータ読み込みが上手く行かない。XP時代だったけど、当時もかなり苦労した覚えが有って、これはどうもダメっぽいなと思っている。HoluxのそれはともかくUSBでマックでもなんでも接続できて直接読み出せるところが良かったのだが、別にロガーを買い直そうかなとも考えた。
 残念ながらGPS内臓のスマホが一般化した今、機種は限られている。当時台湾を中心に数十社が出していたカテゴリーの製品だが、当時も浮気調査やストーキングなどのあまり良い用いられ方ではない需要が伸びてしまっていて、今どきは自動車にマグネットでワンタッチ接続できて携帯端末の電波も使えてリアルタイムで位置がわかるなど、バッテリーも大きくなり、フィールドワークや小型哺乳類に使うには中途半端な仕様の大きさのものばかり。
 とりあえずゆっちにつけるとしたらこのあたりか。

小型トラベルロガー USB i-gotU GT-120 日本語対応 日本語パッケージ版

Mobile Action

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 しょうがないのでバルサン的な噴霧型の薬剤を使おうか、とりあえず個体群を減らさないとねと家族で話し合って、ワイフが数種類購入してきてくれたのだが、初めて気がついたことには、明確に対象害虫にノミを明記しているのは一社の製品だけだった。陸上節足動物の代謝生理に関するブロックか何かが作用機序なのだろうから、体の大きさなどから考えてもノミだけ外される理由が、むしろ不思議だなと思ったのだが、こういう文言は、いまどき、まともなメーカーなら、いい加減にできるわけもないので、なにか理由があるのだろう。
 
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 ワイフが、どうせ無駄だろうと思いつつも、バルサン、アースレッドとともに興味から買ってきたものに、この謎装置がある。メーカーは『アース・ペット』。いかにもアース製薬に寄せたマイナー会社かと思えば、ロゴも同じで、本当にアース製薬の子会社だと知る。ならば、まともな昆虫学を学んだ研究員もいる上で、開発費もかかっていて、そんなに良い加減なこともしないだろうという気もしてくる。まあ、今時は大企業でも売れればなんでも掴んでしまう罠にハマるので、大企業の微妙な偽科学商品みたいなのも、決して存在しないわけではない世の中になってしまったけれど。
 Amazonでは辛辣な評が出ていて百均みたいな作りという言い方もされている。値段を考えれば、その気持ちはよくわかる。私は、ワイフがこれを買ってくる前日にAmazonでたまたまこれをチェックしていて、「ないわー」って思っていたところだった。
 装置は鏡面的な仕上げの粘着マットと、青いLEDがピカピカ点灯、点滅させるモードがついていて、それでノミを寄せるみたいな仕組みである。うーん、また謎水装置かなと思ったわけだが、実は話はそんなに単純ではなかった。


(セット品)アース・バイオケミカル 電子ノミとりホイホイ取り替え用粘着シート 3枚【3個セット】

アース・バイオケミカル

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 私が吸血性の無脊椎動物の行動シーケンスを考えれば、彼らのホストの感知は、ロングレンジで振動、ショートレンジ二酸化炭素濃度か脂肪酸の匂い、温熱といったところで、捕獲装置についていえば、光に対する走性がなんでノミに関係あるのだっていう疑問が普通に湧いてくる。
 で、折角ワイフが買ってきてくれたのと、メーカー馬鹿にできんよねって感じつつ、やはりねーだろーと思いつつも、Google Scholarで'flea' 'phototaxis(光走性)'と検索したら、意外なことにかなりヒットした。おそらくこれの開発者の人達もこの論文は参考にされているのだと思うのが出てきた。古いけど、Journal of Medical Entomologyだよ(Crum et.al, 1974 )。でかなりこれに関連した特許なども一緒にヒットする。気になるのは現在のようなLEDの冷光がなかった時代なので、誘引効果が光源から生まれる熱なのか光なのか、ちゃんと判別できてるのかって思ったわけだが、先の論文だと、630 nmよりも短い波長で走光性であることがわかり、ピークの光陽性領域は330〜500nmの波長だっていう、詰めた結果が示されている。これ紫外線領域からブルーの領域で、青色LEDでちょうど良いことになる。

 実際、半世紀前の研究だから、当時のテクノロジーでノミを寄せて捕獲する装置のパテントもかなりヒットする。バット型の方形の平たい容器に水を張って、余計なものが落ちにくいようにメッシュを張り、その上に光源をつけるみたいなのが基本デザインだ。 光源がミニ電球みたいなのになってるのは、電気代や火災などのトラブルなどの放熱を抑えるためだろう。件の製品のAmazonでの批判レビュアーのそれにも、こんな値段なら、LEDライトと洗面器でそのような装置を作れば良いという意見が出ている。ちなみに、水には界面活性剤を入れておくとノミは沈んでくれる。これで簡単には溺死しないから、動かないノミを死んだと思って引き上げて放置しておくと蘇生するからきちんと処分することが必要だ。その場合も、爪で潰すみたいなことをやるとメスから卵が飛び散ったりして良くないので、潰さず、処理は万全に。猫などがいる家庭では、そこから水を飲むリスクがあるから、メッシュは必須だろう。そういう意味では粘着テープの方が管理は楽だろう。
 とりあえず、その成虫の光走性の究極要因については、それについてはよく分からない。ノミの幼虫は、光に対して負の走性があるということで、暗いところに潜り込んでホコリなどを食べて成長し、晴れてホストに喰らいつけられる状態になったら、ホストを求めて幼虫時代とは逆の方向に移動するみたいなのかどうなのか。わからない。ネコノミは吸血被害だけではなく、ノミの幼虫がサナダムシの卵(非常に小さい)を飲み込んでいて、そのまま大きくなったノミを誤飲した猫の腹の中でサナダムシが成長することになる。ノミは寄生虫リスクでもあるのだ。
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 とりあえず、噴霧型の薬剤を発生している部屋で焚いて、しばらくそこから3匹の利用を締め出し、彼らに間隔を開けながらスポット処置を行い、これも薬剤を変えて対応することにした(同じであれば1ヶ月は開ける必要がある)。この捕獲装置では室内のノミの殲滅などは無理とは思っているので、生息密度モニターがわりに使うことにした。今回、2〜10頭未満のノミ が一晩で捕獲されている。あまり考えたくはないけど、室内で増殖した個体数が多ければ、誘引されなくても部屋を移動する際に、一定頻度で捕獲されてしまうだろう。だから獲れたからといって、それなりに価格に反映しているLEDの誘引効果も含め、効果的な捕獲装置なのかどうかは、結論は急ぎたくないのだ。

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 ついでに、そもそも誘引に光が効いているのか半信半疑ではあったので、別製品の粘着シートだけを、いくつか置いて見ている。一番の運び屋と思われるユッチについているノミも、死骸が目立つようになってきた。新型コロナ問題と違って、収束しそうな状況になって、このエントリを上げている。おそらく、ご近所に別にある発生場所からの移入や分散は止まっていないから、継続的な努力は夏を越えるまで、という覚悟はしているけれど。下に貼り付けてある製品だけど、これなど、いくつかの特許で見た装置そっくりな感じ。専用の粘着トラップはかなり面積が大きいので、そのまま置いて見たり、大きめのブックケースの中に入れて、LEDライトを点滅させたりして、自作装置を作って様子を見ている。青木先生の名著のブックケースを使ったらちょっとは、入らないかな。

電子ノミとり ノミトラップ ノミ取り器具 微小害虫 ノミ駆除 電球付き 粘着シート付き 屋内 ペット

nanaki

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以上のデバイスについては、ノミの光走性に関する直結した論文が存在するものの、確実に高い誘引効果があって捕獲ができているかどうかについては、個人的には納得するレベルでは検証できていない。確かに粘着マットには捕獲されているのだけれど、LED光をつけない場合との有意さなど、場所による分布の不均衡もあるだろうから、部屋に適当に置いて比較するなんて方法で示すのも難しい。対象区は実験装置の光の影響のないところに置かないと、これも意味がなくなるし、だからと言って話せば良いかというだけの問題ではない。
 とりあえずアドセンスもやってないので、メーカーの回し者かみたいな痛くない腹も探られることもないだろうけど、これを読まれた方は、各自自己判断でお願いしたい。少なくとも捕獲装置の捕獲実績はそれなりにあるので、何も置かないよりはマシだろうということも確かだろう。
 で、Amazonなどで、めちゃ獲れました、みたいな写真があって、佃煮みたいに写っている画像を見て、その状態は、少なくとも、そこまで放置してしまったということは、相当まずい状況だと思う。何度も書いているが、吸血性昆虫にとって、血液が固まりやすいということは吸血する管の管理上とても面倒なことになるので、対凝固作用を促す因子を、組織破壊して毛細血管を壊して吸血しやすいようにする成分とともに、吸血前にホストに送り込む。それに対する抗体がホストの体にできれば、効果がスポイルされて、吸血しにくくなるが、家族に子供がいれば、そちらの方がやられやすいということになる。大人より子供の方が悲惨なことになるのだ。ノミに対してトラウマを持った少年期の私が、そう言っている。

追記ーWindows10でうまくつながらない問題は、一つには私が、GT-730FL-Sの管理キーの書類等の保管場所を失念してしまった結果でもある。このGPSロガーはUSB接続されるのだけど、ポート管理でデータを吸い出すため、ドライバーと専用アプリが必要になる。
手順として、【PL23XX-M_LogoDriver_Setup_v202_20200527】をダウンロードして、ドライバーをセットアップする。その後、管理キーを失った私は【CanWay_1.1.12】をダウンロードして、COMポートを合わせてデータを吸い出す。これで問題なくかつてのユッチのデータをプロットできた。ただ、CanWayの引っ張ってくる地図は使い勝手が悪い。Google Earthで示すことができる機能もあって便利は便利なのだけれど、一旦csvファイルに書き出して、QGISに読み込めば、Google Earthのマップでもなんでも使えるので、その方が私にとっても利用性は高い。テレメデータは、shapefileにしてあれば、QGISでマッピングしたものを見ながらRでもいじれるので、その方が私的には良いのである。

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というわけで新たな出費は抑えられたが、やはりリチャージブル電池がかなり弱っているので、書い直すかもしれない。いや、電池交換をされる方もおられる。現在500円ぐらいで購入できるドローン用が使えるようで、もともと安いので、ダメ元研究的トライで、それも良いかもしれない。GPSロガーは、かつてのHolux m-231なども消滅してしまったが、新品での値段の圧倒的な安さがこの製品とOEMが未だに市場で売られている結果かもしれない。今のロットが無くなったら、この時代遅れのモジュールが作られる可能性は低いから、消える可能性はありそうだけど。
 実際にユッチに装着して新たにデータを取ってわかったことは、手元の製品はクロックがめちゃくちゃで、これはむしろGPSデータをロギングするときにクロックは勝手に補正されるはずでありえないと思っているのだが2000年12月30日の日付になっているという不思議な状態なので、買い直すべきなのかなって思ったりしていた。
 で、ちょっと調べたらファームウェア問題のようなので、入れ直すことができれば問題は解決しそう。
 ところが、ファームウェア更新のためのダウンロード関連の検索をたどっていくとCANMORE社のファームウェアダウンロードリンク含め、サイトが消滅している。TSKY社がどうやらOEM生産をしているものが、現在アマゾンなどで出回っているようだが、どうも古いCANMORE社製品サポートなんぞはないようだ。CANMORE社は、現在も様々なプロダクツを生産している会社として存続しているようだが、手元にある製品をまともに使い続けようと思ったが、なんとなく詰んだっぽい。書い直した方がいいのかもしれない。

GPSデーターロガー 小型ハンディGPS  携帯式GPSロガー  バッテリ内蔵 自分の軌跡が記録 ドライブ アウトドア 釣り 登山 CANMORE イエロー GT-730FL-YL

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★★★☆☆



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by complex_cat | 2020-08-15 13:23 | Cat Family | Trackback | Comments(0)

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