チコと一緒にお昼寝できる曲シリーズ #2

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 たまに、私の使っているクロークに入りたがって眠るチコ。ワイフが中を整理してくれたので、彼のハンディキャップのある身体能力でも、入りやすくは、なった。こうやって気持ちよさそうに眠っているのだが、でもそこは、今は少し冷えるので、一度肺炎で、クリニックに急行した状況もあったので、今はぐっすり寝ていても、少し長時間になると、心配になってそっと引っ張り出して、炬燵布団の上に戻す。そうすると、普段は炬燵の中に入りたがらない彼が素直に入っていくので、やっぱり冷えてしまっているのだろうって思う。



UTAU / 大貫妙子 & 坂本龍一
 さて、このシリーズ、そういえば、とチコと一緒に眠るにふさわしい曲を忘れていた。日本の誇る歌姫の一人。活動は長い故に、70年代のジャパニーズ・シティ・ポップが現在まで進化を続けたらどうなったかという生きた証明かもしれない。そういうニッチと重なるソンガーは若い世代からは出にくいだろう(それでも、前シリーズでは紹介した)。J-Pop隆盛以降の今となってはなおさら。

 大貫妙子さんのこの一枚は、宝物のように感じている。1970年代から一緒に活動したりしている二人の究極の共作。もう半世紀。彼女の持つハイトーンのボーカルは、無色透明なのだが、「透き通った」みたいに書くと嘘っぽくなる。そうじゃない。大貫妙子色なんだよなって思う。
 猫の眠りを妨げない。彼女の歌に、『ピーターラビットとわたし』なんてのもあって、NHKみんなの歌、で歌われてもおかしくない曲だが、ああいう世界観も矛盾なく表現できる声だ。彼女のオケを引き連れてのライブでは、バックの映像に野うさぎが出てくると思いきや、動物写真家のあの岩合さんの、アフリカの動物映像が出てきたりする。なんとなく、どこか浮世離れしていると言うよりは、ああ、これ、やはり私のリーグにあるものに近いのかな、と思うのはジェネレーションもあるのだろう。でも、純粋に世界の音楽ファンが、彼女の音楽を求めるという事例も少なくないと聞く
 彼女の歌が好きな人間としてはとてもうれしい。日本産80年代シティポップの海外での再評価なども含め、この令和にチューニングされたヒットして食べて行くための成功法則を見出したぞ的なJ-Popとは、少し異なる世界かもしれない。しかし、現行アーティストの音楽は、時代的にも精神的にも連続している部分もあり、あまりそういう縁引きは意味がないのかもしれないが、それに関わる沢山の人が生きていくために、売るとなるとなかなか単純な話ではないかも。
 とりあえず、最小限の編成によるユニットの音楽として、今は、チコと一緒に夢の中に入っていくのに、最適解の一つ、そんな音楽。
 

UTAU(2枚組)

大貫妙子 & 坂本龍一

😸😸😸😸😸



スティルライフⅠ, II / haruka nakamura
 この記事(『言葉を忘れるほどの孤独が生んだ、haruka nakamuraの音楽』)が印象に残っていてき、聴いてみた。誤解を恐れずにいうならば、21世紀の日本版、Mike Oldfieldって感じの世界。私はどちらかというと日本の環境音楽的な作品をあまり好きだった試しがない。初めてかもしれない。潮が満ちる。大気が流れる。でも立ち位置は小さな二本の足でそこに立っている人間だ。ニューエイジ的宇宙のファンタジーを奏でたりしない。あ、そうだ、自分が好ましく感じるのは、ニューエイジ的な香りを感じないからだ。もはや世界はその段階ではないのだろう。チコにとってその成分が、良いか悪いかは不明。客人がやってきて、なんと無く音楽を奏でている、っていう状況は、多分、彼は昼寝には好きなシチュエーションだろう。

ティルライフ

haruka nakamura/灯台

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MoveysSlow / Slow Pulp
 インディーズロックには好きなバンドが多くて、紹介し始めると、大変なことになるが、アメリカ発のドリームポップ、エレクトロポップ的なロックバンド。浮遊感とともに、気分がめいらない作りの曲は、猫と一緒に心地よく睡眠するには向いていると思う。様々なユニットがあるので、Spottifyなどで連関して出てくるのを聞いているとお気に入りの曲が見つかるかもしれない。安直だが、そうやって見つけたバンドはそこそこある。あるが、やはりいろいろな曲を縦断的に聞いていかないと、本当に、自分向きの曲にはぶつからない気がする。カレーランスのバリエーションだけでは、別の美味しい料理にたどり着けない。効かず嫌いにならないことっていうのが自分の行動原理。Slow Pulpは、ダニ媒介のライム病、今回のCovid-19と病原体により、運命を翻弄されてきたグループだけれど、今はそういうアーティストは、特に決定的な評価と名声を掴む前の段階の人達には沢山いるだろうなって思う(関連記事『USインディーロック・バンド Slow Pulp、デビューアルバム『Moveys』をリリース!』)。
 ドリーム・ポップ、エレクトロポップで女性をボーカルに据えてのユニットはいくつかご紹介してきたが、エミリー・マッシーの声も、ララバイ向きだと思う。男性ボーカルで、私の大好きなMoody BluesのRay ThomasやJustin Hayward的なボーカルなら、あるいはDavid Sylvian風のバンドを探しているが、現在まで見つけられずにいる。
 Girl next door的なボーカルの曲は、自然に入ってくる感じ。チコ的には、快眠においては、女性ボーカルも男性ボーカルもあまり差がないという気はする。

Moveys [ボーナストラック2曲のダウンロードコードつき]

Slow Pulp/winspear

😺😺😺😺



 思ったほど、カーペンターズサウンドは感じはしなかったが彼女のボーカルの歌の終端などにカレンを感じたりする人もいるかもしれない。勿論、悪いということではない。
 やはり今のポップだし、おそらくこの手の女性ボーカル曲はカーペンターズが一番有名だから、そういう、表現になったのかもしれない。これはこの方向は方向で、先に進んでいくのだなということが理解できた。
 降霊術みたいなレベルでそっくりのボーカリストであった峠恵子さんが、本国のカーペンター家にまで訪れて、結構話題にもなったという話をどこかで呼んだが、カーペンターズの曲は、音楽オタクの兄の方、リチャード・カーペンターがこりに凝って生み出したスタイルだが、やはり、それは彼らだけのものだなと思った。ただ、バロックポップというジャンルがあるのだなという意味では勉強になった(バロックポップの基準を変える、新世代アーティスト5選)。
 当然ながら、聴きやすいアコースティックポップなので、チコの横で流れていても、彼の眠りを妨げることはない。

Waltz for Debby / Bill Evans
 言わずと知れたジャズの名盤、Bill Evansの半世紀前の歴史的なライブ録音。私が、LPプレーヤーのリファレンスとして使っているLPの重要な一枚。
チコも何度も聞いて眠ってきた。Amazonのレビューに行けば、ジャズファンが、今は、媒体ごとの評価をやってくれているので、自分に合うと思ったものを選んだらいいと思う。CDの完全版ならば一番ライブ感が味わえて良いとかで終われば良い。こういうエンスー(オタクとは言わない)の話は、うざいとか言わずに、ふむふむと聴いて参考にすればいい場合も分野によっては少なくないのだが、なんというか先行する趣味人のありがたみみたいなのは、今は落ちてしまったのは、なぜだろう。変にパターナリズムを感じさせず、同好の志を導いてくれるのありがたい人たちがおられるというのが、自分の今までの経験だけれど、相手がそうでないとしたら、それは幼すぎるわけで、離れればいいと思う。
 ライブ音が極少のLP版ではチコと二人、ジャズクラブに少人数で入り込んで眠るのも良いかなって思うような、そんな優しいサウンド。「当時まだ2歳で幼かったビルの姪デビイに捧げられた」だけのことはある。優しいだけではなくとても未来を感じさせる明るい曲と演奏だ。

 ちなみに、この偉大な演奏のホールとなったジャズクラブ、Village Vanguardは、1935年に開店した後、様々な伝説のジャズプレーヤーを生み、その名演奏の現場となってきたが、数々の苦闘の中、戦争、洪水、火災、景気後退、9月11日の同時多発テロなどのサバイバーでもある。それが今、新型コロナ禍による現在の音楽会場の強制閉鎖は、「最後のわら一本がラクダの背中を折る」という感じで、本当に息の根を止められるかという危機感にあるという。ビリー・ジョエルなどが、関係基金に大金を投じたりしているが、本当に状況はギリギリという感じ(去年の9月の時点の話だが、参考記事:"The Greenwich Village jazz scene is scrambling to stay alive")。

ワルツ・フォー・デビイ(完全版)(SHM-CD)

ビル・エヴァンス/Universal Music

😺😸😸😺😺


 音楽ソースに対応して、とりあえず必要なものが揃ったので、これ以上オーディオは増えないはず、と考えていたが、低音の増強用ウーハーだけは電源なしのものを入れた。このセットのスピーカー、ウーハーだけだと、中古で3000円ぐらいで来るので、ドンキのプラスティッキーなサブウーハーものを買ってくるのと似たようなものだと思うが、ピアノブラックの塗装など、仕上げはこちらの方が遥かに高級感があるので、インテリア的にはプラスティッキーな感じがなく、いいかもしれない。
 電源が必要なものをこれ以上コンセントに差し込む気がしなかったので、アクティブスピーカーを選ばなかった。その分、低音の出力は上げられないが、そこはかとない響きでは悪くなくて、問題はない。
 このスーパーウーハーは、AVアンプでは独自にウーハー出力端子があるのでそちらに繋げば、かなり鳴ってくれるはずだが、同時に複数のスピーカーが鳴らせるスピーカーセレクターをつないで、インピーダンスも問題ないなって思って、ボタンを全押ししているだけだからということもある。しかし簡単である。
 この繋ぎ方だと、素で音を入れた場合、小音視聴だと、3000円もしないDC電源駆動している中華製デジタルアンプが、1990年代小型ピュアオーディオアンプや2000年代AVアンプに負けず劣らず、気持ちよく鳴らせているというのも面白いところだ。



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Commented by umi_bari at 2021-02-06 22:15
またまた、チコちゃんをありがとうございます。
お父さんとお母さんは良い場所を造ってくれるんね。
安心して眠れるね、バグースだね。
可愛いね、バグースだよ。
元気でいっぱいお父さんに撮ってもらうんだよ。
いっぱい食べるんだよ。
オーディオは奥が深いですよね、写真も同じですね。
難しいから楽しいと思います。
アラック、今日は1000円近くのマスクを駅で買って、
東京都へ撮影に行ってきました。
母校の横で撮影しました。
Commented by complex_cat at 2021-02-09 10:14
アラックさん、
まあ、こっちの趣味と実践的利用で、動けているうちは、大丈夫ですね。
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by complex_cat | 2021-02-06 14:04 | Incoherent Music Box | Trackback | Comments(2)

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