ライフログ検索が効かないので、直接サイトの部分をコピペしている。
チコについてはGPSなどつけたりして彼のセキュリティのためにホームレンジ解析などやってきたが、基本、この電波タグをつけている。もともとワイヤレスLAN技術を使っているので、総務省の許可商品でもあって、日本での使用においても問題はないものに仕上がっている。
残念なことは、チコが使っている旧タイプのものは縦長で、首輪につけるシリコンジャケットとともにうまくなじんでくれるけど、改良型は丸いので、下側のエッジが体躯の小さな猫にはちょっと邪魔っぽいデザインになってしまったこと。これはたぶん、バッテリーを丸形のリチウムにしたためだと思う。
尚、扱っているところによっては売りっぱなし日本語マニュアルなしだったりするのでご注意を(アマゾンあるある)。
改良されて結構な期間作り続けられている結果でもあり、実績が評価されているからだと思う。この改良後の製品の使用レポートを書ける身では本来はないのだが、旧製品でも電池寿命は結構ある。2032系の丸いリチウムを使っているならかなり持つのではないかと思っている。
とりあえず旧製品のチコ装着と運用についての過去記事はここにあります(
『あなた私の前から突然消えたりしないでね』)。ほかの製品と区別すべきは、これは追撃型の位置特定製品なので、GPS座標を入手できるタイプではないということ。しかし方位が先鋭に出るので、昔のFM波を利用したアニマルトラッキングのように三角測量の要領で、ざっくり位置をさがす必要もない。入力があったら親機のインディケーターを眺めて最も電波が強くなる方向を探してそちらにまっしぐらに向かえばいい。チコがご近所の物置にうっかり閉じ込められてしまったときには、ものの数分で見つけることができた。まさかと思ってもそこから彼の位置を示す電波がそこから出ていることについて、迷う必要がなかったのも、この利用電波帯の指向性が高いことによる。方向が読めたら間違いなくそちらに歩いて行ったら探索対象は見つかる。かつて野生動物にたくさんつけられた144MHzのFM電波だと方向探知が、残念ながら慣れた人間でないとかなり怪しくなる。むしろアンテナの指向性を利用して、
最も電波が弱い方向を探すというテクニックがあったりするのを思い出すと、時代は進んだなと思ったりした。
注意すべきなのは、Loc8torでAmazonなど検索すると、一見類似商品として、Bluetoothを使った失せもの探しみたいな電波タグが出回っているが、そのタグの位置座標を知らせてくれるわけではない。タグの場所を方位で知らせてくれるわけでもないし、そもそもその製品にGPSが載っているわけでもない。
ただ、通信が成立していると音を鳴らしたりできる製品があって、そういうのは、猫探しに助かるかもしれない。また、仮に探し回ってたまたま通信が成立したということになれば、電波到達距離内にタグを装着した猫がいるというわけで、その意味では歩き回って探すという方法の手助けとして、全く役に立たないわけではない。また、この範囲にはいないという見切りができることは重要だ。ただ音が鳴るにしてもそんなに大音量ではないし、周波数的に広域のものが普通で、わかりにくいかもしれないので、屋外だと、静かな室内で探すのとはかなり勝手が違うと思う。
↓このタイプの商品。長所としては安価であるということだ。GPSも何も載ってないから当然ではある。電池もまあまあ持つ。
その手の先行商品(Tile)が販売されるときに、もうスーパーリアルタイム超小型GPSタグみたいなSFの世界みたいな過大な広告動画(何しろ高層ビルでも何階にあるかわかるみたいなの。酷かった)が出されたので、勘違いした人も少なくないと思う。何度も書くが、実際にはスマホと通信成立すると、スマホ自体が持っているGPS座標位置を、スマホにその場で落とすだけなので、タグ本体の位置がわかるわけではない。今、Bluetooth電波到達範囲内にそのタグがありますよ、というだけの話。タグにはGPSのユニットなど何も載ってない。Bluetoothモジュールだけ。だからとても安く上がっている製品。鍵や財布などに片っ端からつけるのはありだし、室内にいる猫の位置の絞り込みには使えると思う。利用方法のポイントは後述する。
チコにはちょっと協力願って、実際に彼を探索する助けになるか実験したことがあるが、まあ、これについては、GPSが内蔵されていると誤解している人の場合、下手するとちょっとギャグっぽくなる。手に入れるまで私もその製品を誤解していて、GPSモジュールも安くなってねぇなんて思っていて、手に入れてみて、ああなんだーって思った。
因みに同じ専用アプリをスマホに入れている人がこの電波タグの電波範囲内を通過すると、そのスマホ座標位置が記録され、それがネット経由でオーナーに伝わるという、いわば同じアプリをスマホに乗せている無意識の調査員を使った方法なのだが、だからそこら中に無意識の「調査員」がいると効果的だ。座標自体はBluetoothの到達距離内の誤差ということが織り込み済みなので、それ以上の絞り込みもできないしリアルタイムの追撃もできない。勘違いしている人がいるので念のため。自転車の盗難などで、効力を発揮している事例が多いが、大都市でユーザーがそれなりに居て、駅など人が集中するところなどでは発見できる可能性が高いという製品。
だから複数の人に関係アプリをインストールしてもらって一緒に猫を探し回ってもらえば、探索効率は上がるのではないかなと思う。あくまで猫がタグをつけていたらということは前提だが、邪魔にならない製品と装着方法があれば保険の保険ぐらいの意味でつけておくのは助けにはなる。少なくとも、探し回って、確かにここ周辺にはいないということの確認はできるので、それは探索範囲を詰めるには良いかもしれない。あらかじめ製品の電波の到達限界など、実地に確認しておけば良いと思う。
追記ー最近、後述のTileと法的にチャンバラ状態になりかけているAppleのAirTagだけれど、これについてはBluetoothの電波発信方位を出せる機能があるようだ。
その意味では、近接した位置だと上記のロケーターと似たような使い方ができるかも。一個買って、我が家のおてんば娘ユッチにでもつけてみるかなって思っているが少しでかいのだよね。
専用のホルダーがあるけど、猫に装着するにはぶらぶらしててでかくて、まじめにアニマルトラッキングを学んだ人間なら、猫や野生動物に装着するような流用は怖くてできないので、専用のホルダーを自作するしかない。着けられたとしても、人間ぐらい。
たぶん理想はドッグマーカー(
たとえばここのもの)のようにリアルタイムでGPSが受けた座標を自分のアプリに飛ばしてくれるということだ。ドッグマーカー的デバイスは期間限定のイベント用で、それなりに電池寿命は延びてきたけれど(通常モードで8時間、省エネモードで72時間ぐらい)、アクシデントによる不意の失踪に耐えれるようなスパンでは運用向きではない。デバイス首輪も、大型の猫に流用できなくはないけど、猫専用みたいなのはない。そういう商品は存在するわけだが、GPS座標を親機と通信成立させて送らないといけなくて、それは、携帯電話技術とインフラを使っているので、本体も高額だし、そのうえで携帯電話同様の契約と毎月の料金が発生する。子供にGPS付きのスマホを持たせるようなもので、通話機能レスでも問題はない。猫も長く友人と通話したりしないから通信費は基本料だけで済む。
今調べたら、
子供用のGPS位置情報サービスデバイスを犬猫用に使う方法を採用している人たちもいるようだ。サービスは携帯各社、デバイスはどこでも作れるので、あちこち、このシステムは存在するだろうし、やられていると思う。こういうものを購入するときにはバッテリーマネージメントをどのくらいの頻度で行う必要があるのかなどを考えると、やはりスマホアプリの残量モニター見て一定期間ごとに回収して充電してというのは、毎日学校に送り出すお子さんについてはやりやすいだろうけど、不意のトラブルに対応できる管理というと、かなり飼い主が頑張る必要がある。狩猟などイベント対応のドッグマーカーに近いところがあるのはしょうがない。最低限の位置情報とその通信サービスなので、電池寿命は結構持つとは思う。
あとは、いわゆる猟犬などにつけるドッグマーカーを考える方もおられるだろう。大きな猫なら犬のそれが流用できるかもしれない。受信機と長距離通信成立させてリアルタイムの座標位置をマップに表すことができるが、高額。また、電池寿命がイベントの時に作動させるということ向きの仕様なので、ふいに逃げ出してみたいなアクシデントに対応できるものではない。このあたりの製品については、
まとめた販売サイトリンクのサイトがあるが、説明はここを見てもほとんどないので長短を判断するにはそれなりの知識が必要。それで、少し覚書がわりもあって、ここに書いている。
それ以外に、今は、最長直線距離で、5.6km届くという製品が出ていた。複数の通信技術を組み合わせているようで、新しく認可された1G未満電波帯製品かなと思う。進歩進歩。この手のモジュールは小型化されているゆえに、本体のボリュームと重さはほとんど電池の重さともいえる。犬を前提とするとかなり大型のものも作れるはずだが、27.6gと私がチコにつけた50gのGPSロガーの半分だ。古典的な野生動物調査の発信機重量は、哺乳類型であれば、行動を阻害しないようにするには、個体の5%未満に抑える必要があるとされてきた。
むろん、樹上性や運動性能が高い生き物だと軽いに越したことはないが、体重3㎏の小柄な猫でも、かなり余裕がある。あとは邪魔にならないよう何かに引っ掛けたりしないように首輪に装着してあげることだ。防水処理もしてある。至れり尽くせりだが、さて、レビューを見るとトップには、5km以上離れたらわからなくなるという、移動能力の高い犬の飼い主らしいクレームがあった。失踪😸なら、十分以上のスペックだ、たぶん購入者の目論見は高額なドッグマーカー代わりに使うことだったかなと思うし、親機とスマホがないと使えないとかその人の事情のみによる低評価とは裏腹に、十分使えるじゃんって思えるレビューだった。しかし、使用者の問題なのか個体の問題なのか、そもそも基本スペックが出てないのではみたいなものもあるのが気になる。海外からの高評価の書き込みは総じて良く検証した方がいいし、ちょっとお勧めするのは、もう少しリサーチしてからと、保留にしたい。この能書きの通りの性能が保証されていれば、まま使えるとは思うが、現状、ちょっと微妙である。バッテリー寿命なども確認しなければならない。追記するかもしれない。想定としては、到達距離から見て、近年解放された1GHz未満の電波帯も使っているという気がする。
追記ーAppleがAir TagというTileの進化版のようなデバイスを売り出すことになり、Tileの開発販売元が猛反発、非難をしてきている。で、以前からこのデバイスについて、ちょっと気になったのは、見も知らぬユーザーのiPhone内同アプリの探知記録を利用して屋外での失せ物探しにも使えるという仕様である。
実際に利用がそれほどまでには普及していないのであまり問題にならないが、本人が、知らずにストーカーによりカバンに放り込まれたTileと数審成立してしまった場合、ストーカーに自分自宅の場所を教えてしまう可能性があるということだ。まあ、仮に被害者がこのアプリをスマホにインストールしていて、さらに、他人のTileが感知されたときに反応するなどのアプリ運用設定などいくつかのハードルがあるから、簡単にはストーキングはできないだろうけど、実際にこれで盗難された自転車を追跡できた話などもあるから、注意は必要かなと感じた。まあ、実際にこれが機能してほしいと願っても、大抵の場合、大都市であっても「タイルメイトがほとんどいない」という状況がほとんどのようではあるが。
AppleのAirTagには「誰かのAirTagがあなたの持ち物に紛れ込んでも、あなたのiPhoneがそれを検知してアラートを表示。見つけられない場合でも、AirTagが音を鳴らし始めるので安心です。」という機能がついているので、後発製品としてこのあたりのセキュリティは多少は考えているようだ。「AirTagを付けている友だちがそばにいても、電車の中でAirTagを持っている人たちに囲まれても、心配ありません。このアラートは、AirTagが持ち主から離れた時だけ有効になるからです。」この仕様はTileと同じようなものである。
それでもAirTag使用ユーザー自体を意識させることなく、デバイスの位置の情報を送信する要員として使うのが一つの肝となる機能ではあるので、本人がこのデバイスとは無縁でも、誰か別の人のiPhoneが、悪意で使われたAirTagの位置をストーカーに知らせてしまう状況はないわけではないと考えられる。
そういった経緯を知ってかどうか、ペット専用のGPSロガーみたいなものも今は一つだけ製品がある。GPSロガーはスマホがGPSを内蔵するになったり、ガーミンの製品がこなれたりして、ただのロガー自体はほとんど製品がなくなってしまったが、今でも細々と売っている製品はある。モジュールをそれっぽいケースに入れるだけなので。