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削れ頭

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奄美の汽水域に生息するアマオブネガイ科の巻き貝イシマキガイです。凄いことにほとんどの個体が頭が削れております。こんな具合に。

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何故このように削れているのか,それだけ,豪雨時の渓流の状況が激しいものなのか,これだけ削られても元気な個体がウロウロしていると云うことに驚いてしまいます。ここまで削れても,本体に影響がなければ生きていける訳なのでしょうね。この頭の削れた貝の形成過程を一度見てみたいと思っております。本当のところはどうやってこんな削れ頭になっているのか分かりません。不思議なノース・キャロライナ。

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汽水域と言っても,渓流で塩水が上がるような場所ではありません。海から近いと云うことです。

追記−Webで調べても出てこない話だったのですが,イシマキガイの頭頂部は,溶けていくというものらしいです。これは,個体群によって溶けないものもあるようなのですが,ともあれ,どのような適応か,水中の炭酸カルシュウムが少ない場所で殻をやりくりするためなのか・・・面白いです。自分でこういう造型を作っていたのですね。

追記2−これは適応的なものではなく,単純に環境中のカルシウムイオンが低いということだけなのかもしれない。サンゴ礁起源の島ならこうはならないというだけかもしれない。
Commented by みかん at 2005-07-27 21:29 x
ホントになんだか不思議なノースキャロライナですね。
波に削られた・・・という環境ではなさそうですが。小さな生命の大きな生きる力を感じますねぇ。
Commented by nezumineko at 2005-07-27 23:33 x
しばらく、入院でもされるのかと思っていました。
お元気そうで何よりです。
何者かが食べようとしているわけでもないのですね。
柔らかそうな生き物が、貝殻にきれいに穴を開けたりとか、あるいはクラゲが堅そうな生き物食べたりとか、この世界は不思議に思っています。
Commented by complex_cat at 2005-07-28 06:33
みかんさん,激しく石や岩が渓流から落ちてきて削れた他にしてはできすぎておりますが,ほとんどの個体がこうなっております。ある意味で,この島の二つ目のミステリーです。
nezuminekoさん,最悪の場合を覚悟しましたが,執刀した医者の所見では,多分,大丈夫だろうと言うことのようです。現在検査結果を待っている最中で,とりあえず,入院せずに済みました。
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by complex_cat | 2005-07-27 19:43 | Wonderful Life | Trackback | Comments(3)

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