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友人の画 part1(Agfa Silette)

友人の画 part1(Agfa Silette)_b0060239_9233836.jpg
私に写真を撮ることの楽しさを再認識させてくれた友人の画です。仕事柄,生物の記録写真などを中心に普通に一眼レフを使って撮っておりました。顕微鏡写真を現像して焼き付け,それなりに暗室作業も行い,フィールド馬鹿の私がそれで論文さえも書きました。尤も,撮影はともかく私が焼いたプリントは,論文用としては使い物にならないものが多く,「電顕の魔術師」であった教官が,私のネガを焼き直し,何枚かは差し替えて下さいました。
 私の学徒時代,一番長く使ったカメラはOM-2nでしたが,OM-1やOM-4を入れ替えながら無人島でも海外でもどこに出かけるときにも持ち歩き,それなりにシャッターを押しておりました。オートフォーカスの時代になると,前から興味を持っていたα707Siに取り替えましたが,これ以来,レンズ描写がその後ミノルタ贔屓になることを決定づけるほど気に入ったわけですが,亜熱帯のスコールに遭遇すると,全く濡らしていなくても空中湿度で作動停止になる代物でした。何となくフレーミングしてシャッターを押す,マクロならMFは一応使ってピントを合わせる。そうやって日の丸生物記録写真を量産しました。この頃まで,写真が趣味と余り強く思ったことはありませんでした。



 それが,絞りなどの写真の知識は最小限,Canon AL-1に標準レンズを一本着けて,軽々と撮りまくっている彼女の写真を見て,ショックを受けました。細かいことを云えば,当時の稚拙な私ですら技術的にいろいろ口出せる画だったのですが,彼女の目となってその眼差しを記録していると感じさせる画に痺れました。なんだ,こりゃ!
 そうか,写真てものは,こんなに楽しいものだったんだ。自分にはこれだけ素敵なものを見つけるられる能力はないだろうし,このような画は撮れないだろうけれど,撮ってみよう。ファインダーから見える画が新鮮になりました。
 永世素人写真家としての再出発でした。

 もちろん家族が増え,椎名誠氏や赤瀬川源平氏と同じプロセスで被写体に困らなくなったこと,みおさんから機材も含めて指導頂いたことから,Zeissウィルスに罹患し運良く抗体を持ち,その後の,クラカメの入り交じる,ややカメラ変態気味の写真ライフを決定づけました。
 

友人の画 part1(Agfa Silette)_b0060239_9245830.jpg
その友人が結婚したときに,Agfa Silette Apotar 1:3.5/45をプレゼントしましたが,気に入ってくれて,オーボエ奏者である彼女のヨーロッパの演奏旅行にも持っていってくれました。このカメラ,彼女のカメラの中で活躍しております。頼み込んで,差し障りのない画だけ,借りてきました。

友人の画 part1(Agfa Silette)_b0060239_9253732.jpg
彼女は,半年前に娘さんを無事出産しましたが,出産祝いにVoigtlander Vessa 66をプレゼントしました。馬鹿の一つ覚えですが,他の必要なものは他の友人達が渡しておりますから。いわば私からの恩返しです。そちらの画も,そのうち,ここで彼女の画をご紹介することになるでしょう。
 ここで彼女のAgfaを気に入って撮ってくれた写真をご紹介できることは私の喜びでもあります。日本語で書くとちょっと,キザですが,ほんとです。
Agfa Silette Apotar 1:3.5/45

 因みに,私たち夫婦の結婚式の写真は,彼女ともう一人,二人の友人にだけ撮って貰いました。友人達が徹夜して作成してくれたアルバムは,男の私でも深く感動するもので,今でも夫婦の宝です。
Commented by ayrton_7 at 2005-08-11 11:24
ブログのおかげで、いろんな方の写真を見ることができて刺激を受けます。写真を撮る楽しみを広げてくれる気がします。
Commented by LostColors at 2005-08-11 16:15
あぁ、大胆な構図だけれど動きがあっていい写真ですねぇ。楽しんで撮ってる感じが伝わってきますね。
Commented by complex_cat at 2005-08-11 17:42
ayrton_7さん,有り難う。皆さんのレベルの高い世界は,私自身とても勉強になります。
LostColorsさん,全て言い表して下さって有り難うございます。初めてクラシックRFを使ったとは思えないぐらい楽しんで撮っているのが分かります。借り受けてヒストグラムいじったりしてみると,ギリギリのネガカラーのラチュードとか,彼女,ちゃんと感が働いているのですよ。楽器を扱うように撮っていますね。
Commented by Lilywhites at 2005-08-11 18:27
しみじみと読み入ってしまいました。写真を通してそのような絆を過去持ったことがないので、感動的です。 楽器の扱いと似たところが確かにありそうですね。知識だけでは作曲も演奏もできないし、テクニックに走ってもNGですし、ある程度の才能、シツコサ・拘り、分析力、本当に楽しいと思えないとダメだとしみじみ思います。(実は私も20代は真剣に音楽で食べて行こうと思っていた口でしたので、感覚的にものすごく同意してしまいます)
Commented by complex_cat at 2005-08-11 21:15
 時間が無くて(ちょっとあるシミュレーションを別のパソコンで回している最中に書き込んでアップしました),推敲無しの酷い文章をそこまで丁寧に読んで頂いて,恐縮します。
 Lilywhitesさん,楽器をされるのですね。それもお話を伺う限り,プロとしてやって行かれることを考えるレベルとは。実は,演奏家としての才能のある方の画というのは,何か惹かれるものがあると感じております。
Commented by ビートルーズ at 2005-08-11 21:26
1枚目の写真・・・中途半端に写真を意識し始めた今の自分には撮れないと思います。たぶん、水平をキチンと出そうとしてお決まり構図になるでしょう(笑)
「Canon AL-1に標準レンズを一本着けて」この組み合わせは今でも自分の中での定番です。でも今はぐぐっと寄れるマクロ域に浮気中です・・・。
自分も友人にちょっとこ洒落た、その人に合った良い味を出せるカメラをプレゼントできるようになりたいものです^^
Commented by complex_cat at 2005-08-11 21:41
ビートルーズさん,このカメラは,とても良かったです。アグファは写りよく作りそこそこで楽しめます。相手の力量にも寄りますが,壊れにくい,扱いにくくないカメラがよいですね。
Commented by みお at 2005-08-11 23:09
写真は技術も大切だけれど技術だけじゃ撮れないものがありますね。上手だけれどつまらない写真、下手だけれど面白い写真。もちろん上手で面白いのが一番良いのだけれど、形のないものが写っている作品を撮りたいと思いつつ。。。頑張ります。(笑)。
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by complex_cat | 2005-08-11 09:27 | Kids and friends | Trackback | Comments(8)

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