デジアナ丼

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 なんだかいろいろ増えたなって、チェックに上がったわけではなく、一応、一通り見せたけど全く興味がないユッチ。猫と相性が悪いのはLPプレーヤーぐらいだろうけど、彼女は全く興味を示さないのは流石である。
 音楽生活は、自分には空気のようなもので、どのような形でもあって当たり前、なければ萎えるがチープなハードが増えても今のところ問題はなさそう。
 音質がどうのこうのみたいなレベルのオーディオ機材を使えるわけではなく、気楽に好きな音楽を流すのを基本としている。子供たちが生まれて20年以上、そちら方面にはほとんど投資してこなかった。家の空間では彼らの求めるメディア、音が溢れていてそれでよかった。ただ、長距離家族で車で移動するときだけは、少しだけ自分の趣味を、寝静まって深夜に移動するときだけ流していた。
 普段からiTunesやiPhone、Podのオーディオで十分で、カーオーディオに詰め込んで試聴できればいいやという立ち位置だったが、終活もあるのか、古のオーディオ機器が安くオークションやハードオフで散見されるようになって、なんとなく増えていった。基本はコンパクトなデジタルオーディオとそれを活かせる小型のCPの良いスピーカーという編成だった。ここに至って大して注目度もないアナログアンプがあまりにも安いので、ジャンクまがいのものを手に入れていた。一台は、デジタル過渡期に生産されたKENWOOD KA-1001Gの下位派生モデル、KENWOOD A-1001であったため、phonoアンプ非内臓型で、どうも使い所が不鮮明で、音はしっかり作られて良いのだが、ハードオフにでも処分しようと思っている。PHONOイコライザーアンプが必要な状況、そう、意外とLPを聴いているのだ。

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 LPレコードの場合、アナログデータソースがである故に、デジタルデータに変換した方が、色々利用性が高いので、これを一発かまして、デジタルアンプに繋いで流していた。TEAC A-H01はライン入力も2入力持っているので、イコライザー通した音源であれば聴けるのだが、結果的にデジタル変換して、全て光デジタルケーブルで流し込んでいた。
 で、今回正当なアナログ音楽ソースを久しぶりにアナログアンプで聴けるようになった。音質?ラインからのアナログ入力再生と比較して、劣る部分は全くないので、デジタルトゥデジタルの使い勝手もあって、視聴上も便利だなと思っている。もちろんアナログアンプにはアナログ音源として入れて、それはそれで幸せな音が鳴っている。

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 これがアンプに行っている光デジタルケーブルの切り替え機。DR-100IIIには途中同軸デジタルケーブルに分けてそこから拾っている。嘗てLPレコードが摩耗するのが嫌で、一度だけカセットデッキで録音して以降、テープで聴くというのをやっていたのに近いかもしれないが、当時よりは、気に入ったLPをかける頻度が高い。
 LP音源からデジタル音源に換えたものが意外と行けるのがわかって、TASCAMのDR-100IIIにデジタル音源に変換して飛ばしてDtD録音が可能だ。スクラッチノイズの「ポリープ」を外すなどの修正などをして、普段の音源にもしている。スクラッチノイズの書き換えは0.004秒のスケールなので、前後に多様な領域からパッチすれば編集跡は全くわからない。昔やってたカセットテープの切り貼り編集だと、0.2mm未満の張り替えだから、技術的にあり得ないレベルで、わからないのも当然なのかもしれない。
 spotifyなどのデジタル音源やシンフォニー丸ごと聴けるものも多いyoutubeの音になんとなく聴き飽きる状況があるから。これを聴くぞって儀式が存在する音楽試聴には、それはそれで良いのだ。音質についてはアナログテープ、LPも混ぜている。毎日デジアナ丼を食っている状況。本当に、あんたブラインドテストで、違いが分かるのか、みたいなレベルなのだが、不思議なものである。音質など、視聴者側のメンタルでいくらでも変わるもので、ハードウェアのせいでは無いって結論が出ていた気もする。つまり、間違っていない。

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 デジタルアンプはよくできているが、最初のAVアンプのセレクターが不調になり、メインアンプであるTEACのA-H01という一番安い、カタログ落ちして久しいデジタルアンプがこれはこれで小さく好ましく、十分満足できる音質で鳴っていた。そこそこの音量で聴く場合には。中音量になると、流石に能率の良くないスピーカーを鳴らす場合、聞き疲れをする。
 実際に1980年台のYAMAHAの普及クラスのDCアンプのジャンクを手に入れて、今のデジタル音源を、今の時代安いとはいえハイレゾで評判は悪くない小型アンプで鳴らしてみた。DCアンプ化は日本のオーディオにおけるある時代のエポックで、現在でも評価が高いアンプは、ほとんどがこの時代にメーカーのノウハウを注ぎ込んだDCアンプだと思う。YAMAHA A-500は、各オーディをメーカーが技術と音質を競ったナナキュッパ、クラスのアンプではなく、当時50,000円弱のもの。ただ、phonoアンプはMCカートリッジにも対応しているし、ヘッドホン試聴とスピーカー出力切り替えは独立しているなど、現行のデジタルアンプやAVアンプで、多くのモデルが切り落とした機能もちゃんと載ってる割と意欲作だったのかも。プレミアムがつかないし、ジャンクでも爆上がりみたいなモデルとは無縁だが。
 夏場デジタルアンプがかなり熱を持つようになって、念の為パソコン用のファンを導入したが、内部温度を測ってみても、このアンプは熱を持ちにくい仕様のようだった。ハイエンドのアンプのA級アンプは熱を持ちやすく、生き残ってる個体が限定されるのは、熱により内部部品の損耗が激しいことも、関係あるのかもしれない。そういう意味では、寿命は長そうな気がする。
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 試聴して、割と驚いた。YAMAHAの音は日本のアナログオーディオ帝国全盛時代、エコノミーモデルを2台ほど使っていて、そんなに聞き込んだわけでもないし、やや硬質な印象があるものの、当時の原音再生というのがどういうものであるか、自分の安い機材やモデルではよくわからなかったのだが、その当時の設計が、今のデジタルソースを入れても、再生される音は好印象なのだった。デジアナ丼が悪くないのだ。数千円で手に入ったジャンク扱いのA-500はこれでもYAMAHAが当時誇って戦略上の主力製品だった、A-7a同様に、フルラインで実装した、ヤマハ独自のZDR(ゼロディストーションルール)回路が入っている。デザインも、セレクターボタン自体が光るそれまでのデザインをやめて、現在でも人気の高いA-1000やA-2000aの最高級アンプのデザインと共通の、セレクターがパネルボタンデザインになっている。
 この回路については、自作のハイエンド高音質アンプを製作している人たちも、いまだに検討したり検証したりしてるので、それなりのエポックだったのだろう。回路の説明を見ても、門外の私にはさっぱりわからない世界であるけど。
 定格出力も70W+70W(20Hz~20kHz、8Ω、歪0.007%)なので、今時は6〜4Ωのスピーカーが多い状況では、余裕でもあるし、歪み率の性能の高さはデジタルアンプではかなりモデルを選んでようやくというところ。別にめいっぱい出力を上げることもないのだが、余裕が生まれたことは確かに感じてしまう。内燃機関自動車、なんの間の言っても排気量が大きい方が、圧倒的に楽なのと少し似てるか。出力自慢は、昔からあまり知能指数が高いとは思われないが、デジタルアンプ以降で、そのレベルのスピーカー出力は年落ちの古いAVアンプでも出せるから、唯一の選択ということではないが、余裕は余裕である。
 流石に300W超のパワーアンプを我が家で鳴らす必要も余裕もないので、ちょうどいいぐらいか。にある仕様を見ようと検索していたら、回路図付きのユーザーズマニュアルYAMAHA A-500 が出てきてこれにも驚いた。意外とチープなクラスという余計な修飾語がつくけど、アメリカでも好まれているモデルのようだ。2012年から2019年まで書き込みがある。

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 フィルムカメラはフィルム生産とかつて日本の津々浦々に存在したカメラ屋さんやスーパーマーケットにもあったDPEの現像インフラがほぼ消滅したことから、デジタルとの共存共栄どころか、趣味の世界でも存続することはかなり厳しい。大都市を周辺に粘り腰で、持っているけど、最後はモノクロフィルムの長尺を購入してパトローネに詰めて、自家現像で対応するぐらいだろうか。でも、オーディオは今、生産が消滅した時点からのメンテ、補修で、それこそナウシカのガンシップの如く、これから本当に修理不能になるまでは、ニッチなマニアを楽しませる資産として存続するだろう。生存曲線がどのように落ちていくかわからないが、一方で頑強にアナログアンプを作っているクラフトワークみたいなメーカーもある。まあ、そちらは超高額製品になってるけど。だから、チープでそれでも幸せな音を放出するハードウェアは今のタイミング下存在しない。同じYAMAHAのアナログアンプ製品でも、高額で状態の良いものは、多少は延命されると思うが、いずれにせよ、マニアの歯牙にもかからないクラスのものは、やがて、知識のある人に修理をされることもなく、廃棄物として、世界から消えていくだろうって思う。
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 ついでの話だけれど、オーディオジャンク品をオークションで漁って修理できるほどのオーディオ知識があるわけでは無いので、簡単なリレーのトラブルぐらいなら、対応できるかもっと手に入れたmarantz sw7001、いわゆるAVアンプやデジタルアンプ製品が持つ、同軸デジタルのサブウーハー出力に繋いで鳴らす、アンプ内蔵のアクティブスピーカー、出力50 W (EIAJ 100 Hz, 4 Ω))で38Hz–170Hzに対応。この領域は、アンプのサブソニックフィルターに実装されているレンジだから、これをわざわざ出力しなくても、低音域に伸びてるアンプを使えば、映画視聴出でない限り、あんまり必要ないかもというのが、自分の結論。実際のところTEAC A-H01では、そっちは心もとないので、足してやると確かに音には過不足が無くなった気もした。元々、小型スピーカー編成なので、低域が足りんのはしょうがないなとは思っていた。
 それが今回の1980年台のアナログアンプを入れたら、それなりに低域も鳴るようになって、ちょっと驚いた。

 ところで、このサブフーハーは、ジャンクだったが、切れていたヒューズを交換してやったら、ちゃんと機能し出した。ヒューズは規格を読み取って、だいたい同じ規格のものが一個63円だった。パーツセンター系のショップではなくAmazonで購入したから割高。
 外部AC電源三口ついているから、割と便利。何か余計な入力があって、ヒューズが飛んでた。下のヒューズは外部AC電源用で、本体回路を守るためにも必須で、非常にまとも。そちらのヒューズと共に、ネジを20個ほど外さないとヒューズボックスを開けられないが、今時は無印の電動ドライバーでさっさとメンテできた。しかしデジタル音源から、オペアンプって随分、パーツ構成が変わるのだなって思った。今でこそ、音質を競うそれなりのクラスのアンプにも使われているけど、小さなアンプが作れるはずだなと思った。

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 一応、基盤類も一旦全部外して、目視で液漏れ侵食など点検して元通り結線も一応接触面をメンテして繋いで組み直したらちゃんと機能した。完全動作品。中古ハードウェアも、高額なら修理やチェックの手が入るだろうけど、知識があってもそこまでやらないだろうから、こういうことはたまにある。オペアンプはかなり高熱を持つみたいで、CPU並みの巨大なヒートシンクが着いていた。ヒートシンクとの接着面はソフト素材が貼り付けてあったが、伝導率とか考えたら、CPU専用グリスが流用できるかもって思った。高いし、手元にないからやらなかったが。

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 バスレフの穴の周辺に変なホットボンドでも使ったような修理跡がある。とてもジャンクっぽくて、最初からジャンクで諦めがつくので気にならない。スピーカーサイズは大したことないけど、確かに低い帯域、低周波までちゃんとでてる。この領域って、自分の更新されていない知識だと30cmウーハーの担当領域だと信じ込んでいた。AVアンプや劇場風映画風試聴には凝ったことがなかったので、いろいろ勉強になる。
 この製品に限らないけど、一定の入力信号が入らないと、パイロットスイッチすら点灯しない。文字通り、ホームシアター起動で作動が始まるのね。お店で製品を購入して、説明やマニュアルを読んでない限り、わからない。いや、ユーザーズマニュアルにも、そのことをきっちり最初に注意喚起してないから、元々そういう仕様に対する認識は一般的なのだろう。入力があって初めて起動してるよっていう合図だから、おかしな仕様ではないのだが、電源コードを繋いでスイッチ入れても、LEDが点灯しないので、中古で持ち込まれたショップの人や落札した人は、電源入れてスイッチ押しても、同軸端子からデジタル入力しない限り何も反応がないので、これ壊れてるって判断する人も普通だと思う。

Commented by umi_bari at 2023-12-24 21:59
オーディオ、アラックも大学生時代から独身時代は
毎年10万円を使っていました。
今は出来ません。
ユッチちゃんも天国のチコちゃんも、実は「お父さん、頑張って
良い音を頼むニャ!」そう言っていますよ。
究極・至高を目指してくださいね。
アラック、大学生と動き回って元気をもらっています。
Commented by complex_cat at 2023-12-25 23:42
アラックさん、毎月10万というのはかなりの蓄財がありそうですね。当時も今も、そんなお金はかけられませんでしたが、まあ、音楽が流れているのはホッとしますね。
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by complex_cat | 2023-12-24 15:24 | Incoherent Music Box | Trackback | Comments(2)

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