友に捧げる歌
2005年 08月 26日
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい
『祝婚歌』 しゅくこんか 吉野 弘
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
私、この言葉にハッとしました。当たり前の事忘れてました。これからは気をつけねば。 2号
この詩を聞くたび、読むたびに初心に戻ります。贈ってくれる友人が居る、ということも有り難いですね。
お友達にも、きっとc_cさんの心は伝わっているでしょう~。
僕も今年はスイートテンなものですから、そっとプレゼントに添えてみようかな。
bossabossa2号さん,そうなんですよ。何でも言い合えることも大切でそのこととのバランスが難しいですね。
みかんさん,ご存じでしたか。結婚式でこの詩を送られた友人も私の周りには少なくないです。
LostColorsさん,心に働きましたか。スイートテンのプレゼントの添え物としては最高かと。