
6月18日から収穫を始めて、今日で、通算の収穫量は4.6kg。ブルーベリーの木一本から目標の5kgは、達成できそう。ポリネーターのみなさん、お疲れ様でした。
チコの死後、隣接する
圃場が、宅地になって消滅した。チコの王国の主要な領域を占めていたのだが、「国王」が亡くなったのを待つように消滅した。
およそ1/5世紀、勝手な話だが、私たちとチコとの人生のためにそこにあったと言っても良いくらいの時間が、そこでは流れていた。そこがあったらか、ここに越してきたと言っても良いような場所だった。各種野菜や花や樹木が、一年を通して、入れ替わり立ち替わり咲いていたため、そこはそこそこの蜜源になっていた。その結果ポリネーターとなる昆虫群含め、かなり小動物の多様性は高かったのだが、お隣さんがニホンミツバチの飼育をされていた時期もあった。圃場が抱えるポリネーター群の余録として、我が家のブルーベリーの媒介昆虫もこれまで困ったことはなかった。しかし、そこが消滅したため、我が家の貴重なブルーベリーに訪れていたミツバチを含め訪花昆虫群のかなりの部分は消滅して顔ぶれも変わってしまった。昨年は、それもあってこのブルーベリー収穫はかなり落ち込んだ。
SONY α7II, Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8
ブルーベリーも開花のタイミングが割と早い。ポリネーターもそんなに多い時期でもないが、逆に言えば、その時期ポリネーター側から見たら、訪花する花、つまりライバルが少なくて良いのかもしれない。今年は、ガッツリ見なくなったミツバチの代わりに単独性で訪花時期が早いヒゲナガハナバチsp.が、かなり頑張ってくれて助かった。こいつは、飛翔もすばしっこくて、ミツバチのように撮影するのはかなり困難だが、それでも、それなりの数は来てくれていたので、その特徴的な触覚を撮影することができた。安定的に毎年彼らが来てくれるか、分からない。
ただ、圃場の消滅により、アナグマはここを、採餌場所として巡回するようにしてしまったようで、その泥っぽい糞便と爪痕(画像に赤いマークを入れた)をよく見るようになった。チコがいた時にも頻出した時期があって、絡むタイミングになったりして私とチコとで挟み撃ちにして追い払いを行った。潰れた採餌場所ができてこちらに足が向いたのかもしれない。 マークしてある並行する爪痕は彼らの足跡の特徴。
Kilfitt-Makro-Kilarを久しぶりに引っ張り出して、撮影。デジタルの人の感知限界を超えたキリキリした解像度というような画ではないが、この丸い物体の立体感、質感描写として、とてもユニークな写りをする。この記事のタグを最初’Kilfit’と't'を一つ抜かしてしまったので、キーワードタグで検索された方に申し訳ないことをした。修正したのでこの記事のタグ’Kilfitt’で検索して全て表示されるようにしました。
SONY α7II, Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8
蚊の猛襲はないが、暑い日差しの中、仕事でない限り、母船外活動は10〜20分程度としている。既にこの惑星は、真夏の南中時、活動すべき環境ではなくなってる気がする。十分死ぬる。私を心配して、息子が助けに来てくれた。二人で、大体1kg収穫したら引っ込むことにしている。それ以上は嫌になる。
SONY α7II, Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8

チコがパトロールに出撃していったブロック並べた道は、水前寺菜(奄美地域で言うパンダマ)が繁茂している。
SONY α7II, Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8

これは晩年のチコの出撃風景。本当に律儀にテリトリー・パトロールに出かけていっていた。猫だから。

圃場がそばだったり、じゃがいもだったり、その風景の中に彼の姿がいつもあった。クラシックレンズを使っていると、レンズ、何を使っていたか、その当時は覚えていても、画像だけポンと出てくると分からなくなってしまう。この発色はシャハトなどのかなりの癖レンズだと思う。
私を見つけて圃場の向こうから、私に向けて尻尾をまっすぐ立てて戻ってくる姿は、何度も目に焼き付けようとした。
SONY NEX-6, Carl Zeiss Distagon 2.8/25 T

本格的な菜種を採る品種の菜の花は、茎の直径が3cmほどに育っていたりして最初見た時には驚いた。ある植物に詳しい人に伝えたら、信じてもらえなかった。お隣のNさんも、見事なその種子については、作っても油を搾りに行くと別の品種のものを代わりに重量分渡されることも多く、自家加工しないとダメだなぁと言っていて、やがてやめてしまった。
菜種の種子を、公陳丸やチコは肉球に着けて戻り、我が家の庭にもいきなり菜の花が伸びてきて咲くこともあった。

怪我から復帰して、雨の中でも、末っ子にサポートさせて出かけていくときの姿。

怪我をする直前の頃の姿。歳をとったとはいえ、体毛が白く膨らんでいる。
チコがその勇姿を振り撒いていた世界は時間、土地ごと消滅してしまった。私たちの記憶の中と頑張って撮った写真の中だけに残っている。
我が家のささやかなブルーベリーのジャムは、何とか今年も手に入りそうだが、私の人生の中で、再び戻ることのないその存在と風景になってしまった。人の記憶というのも曖昧で、こうやって写真に撮っておいてよかったなと思うことが、多々ある。
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