赤い糸の伝説
2005年 08月 30日

追記ーその後の調べで,この画像の種は,ご指摘いただいたとおりサンマヒジキムシでもなく,ラジノリンクス(鉤頭虫類)Rhadinorhychus sp.でした。お詫びして訂正いたします。サンマヒジキムシなら,ワーム上の甲殻類で面白いなと思ったのでしたが,この手の寄生虫は,十分な資料が手元にないので,結構,記事にするのは危険です。ご指定いただいた御陰でようやくちゃんとした標本を見ることが出来たので,修正いたします。勉強になりました。
「サンマは「北西太平洋」と「中央太平洋」で別の群れがあると考えられていたが,この寄生虫の分布状況、出現状況が似ていることから,北西太平洋から中央太平洋まで同じ一つの群れと考えられるようになった」という話が,Webで散見されますが,寄生虫の分布は,生物地理学的な情報をもたらすことの恒例ですね。
目黒の寄生虫博物館の標本は,ホルマリン標本の例に漏れず,脱色しちゃってますから,この赤い糸だとぴんと来る人は,それなりの観察眼もしくは生物学的な感を持った方だと思います。dojouさんの「ヤブガラシ5度と目黒散策」にアニサキスについては派手な標本の画があります。
水生生物の寄生虫については,こちらの「フィールドの寄生虫学」の書評が参考になります。
実際には,サンマの体に入り込んでいくこの寄生虫は,頭にもの凄い逆棘が生えていて,それでぐりぐり潜り込んでいくわけですが,このマクロ倍率ではそれをお見せするのは不可能でした。私が観察したのは,SEM(走査電子顕微鏡)でしたが,少なくともデジタルマイクロスコープレベルでないと無理だということが分かりました。
Minolta DiMage A1+ Raynox super macro conversion lens
追記−ちょっと画像いじりました。本当はもっと赤が濃いのですが・・・・
タイトルは全然関係なかったです。何が伝説なんだか。
くしくも今日の夕飯は、「ダツ目サンマ科海水魚の秋刀魚」です・・・。(ショックの余り、長い説明になってしまいました・笑)
まだ食事前なので、ちょっと調べて見ます。
でも、もし出てきたとしても触れませんけど・笑
ニガニガの内臓は苦手なので、いつも取ってたのですが気づきませんでした。すぐに捨てちゃって、マジマジと見たことないですし(;´▽`A``
まちがってもGoogleで‘アニサキス’って入れて,イメージ検索だけはしない方が良いですよって悪魔の囁き(笑)。
あああああ、打ってて鳥肌たっちゃった
kyoko_fiddlerさん,鋭い推理ですね。切り身処理をするときに内臓を上手く外さずに潜り込んだか,別の種類かも知れませんね。
Lilywhitesさん,屋久島で仕事があって食事中,目の前で箸で取り出して見せて説明したら,一緒に食べていた同行の二人が秋刀魚食べるの止めちゃいました。もちろん,生物系の人だったらそんなことはなく,俺の方がでかいし〜とか,馬鹿なことを言って盛り上がってしまうはずですけど。
これがあるから,c_Cブログ見るとき油断しちゃぁいけないです。
鮮やかな色ですが、体長はどのくらいだったのでしょう?
秋刀魚、こちらでは日本に輸出している魚の卸屋にいけば入手できるんでしょうが、なにせ台所が狭くてアパート中に煙がこもるので料理できそうにありません。いっそ箱買いして一軒屋住み、BBQグリルが外にあり、の友人宅にもっていこうかしらん。大根とライムも持参で、、、ああ、ダイエット中なのにお腹すいてきた。
電気で両面焼けて,煙も出ない調理器具がありましたが,あれはいかがでしょうか。それも普段は邪魔になるかも知れませんが。
あまりにもタイムリーな話題に思わず写真を撮って、TBしてみました。
キャベツの中に芋虫がぁ~~って事は、以前ありましたが、魚の中にはまだお見かけしてません(--; これから未知との遭遇ってこともあるかもしれませんね・・・(/_;)
結構,なかなかはっきりくじ引きに当たりませんよ。詳細に調べれば大抵持っているらしいのですが,大物が入っていることはなかなかありません。リンクも張って頂いたし,私の方からTBするのは止めときます。
神経質な方は,魚病学や家畜病理学なんぞ,絶対に勉強したら行けません。人間,そんなに綺麗な動物ではないです。ええい,カイチュウぐらい居た方が元気なんだぁと思えるぐらいで丁度良いです。そうしないと,楽しいお食事が解剖実習みたいになってきます(笑)。
実は,遊びで走査電顕で頭を見たことがあって,文字通り鉤頭虫みたいだなぁと思ったのでしたが,こっち方面まともな資料を持たないので,混乱しております。
有り難うございます。

