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素晴らしきかなDENON PMA-390 series

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 YAMAHAの古いアナログアンプが、酷使に耐えかねて片チャンいかれたので、また4000円以下で見繕ったアンプを入れて結線、総替えした。問題なく鳴ってる。こちらの方はDENONの世界戦略モデルPMA390の3代目。年式新しく音の分離などの音質も上。一応、パソコン用のでかいファンを廻して空冷アンプ。

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 DENONのPMA-390シリーズは1991年からのベストセラー。表にスペックのまとめと、以下に覚書。解説にはなっていないが、何がどう違うかに付いてのメモ。また書き足すかも知れないが、私自身、音質についての視聴比較などはやっていないので、単純に数値スペックなどの比較にとどまる。モデルにあるリンクはAudio Heritageのモデルページ、それがないものはメーカーページにしてある。まあ、自分自身の覚え書きだ。

PMA-390 (1991): 初号機。世界戦略モデルとして、音質の良いロープライス商品として開発されたが、見事ドイツのオーディオ専門誌“AUDlO”誌でプロダクト・オブ・ザ・イヤー第1位”を受賞。'90年12月号、アンプ部門600マルク(=当時のレートで135,000円?以下クラス)で評価され、銘機の殿堂入り。シリーズで、MCカードリッジに対応した製品は本モデルと390AEのみ。RIAA特性や全高調波歪率など当時の高性能アナログアンプ基準。

PMA-390Ⅱ(1996): デザイン、操作系をフラッシュアップ、MCカートリッジ用イコライザーアンプ省略。リモコン対応。トロイダルコア電源から普通のEI型に変更。
重量は400gほどアップしたが、筐体の大きさは殆ど変わっていない。このモデルについては、情報を整理できていないので、特性については、私は十分には描けない。

PMA-390Ⅲ (1998): 初号機の弱点、ボリュームのギャングエラーについてはこのモデルでは、全く騒がれなくなったので改良は終了したと思われる。初代に見られたアナログアンプ性能の凝った回路やディスクリートで、しのぎを削っていた時代からの低い全高調波歪率の遺産は、このモデルからこだわらなくなった。シリーズ中最も数値が悪いが、視聴して性能劣化と感じる人は多分殆ど居ないかも。割と明るく鳴るモデルという評価もある。回路のコストダウンなども影響していると思われるが、実はシリーズ中、最も大きく重い。初号機よりも1.5㎏も重い。ショットキーバリアダイオードを採用するなど、回路の見直しをやった結果と考えられる。高速動作による低ノイズ特性と大電流特性により、ノイズの少ない音質を得ているとされている。不活性ガス封入リレーを採用、大容量高音質平滑用ブロックコンデンサー、高音質カーボン抵抗、高音質コンデンサーなど数値データとしては差は生じていない。トランスの振動などによる音質影響など重量が高音質に影響するというセオリーの影響なのかは分からない。どうせならMCが使える初号機の状態の良いものかⅣをと思う人も多く中途半端なのか、こだわらない人には中古市場では一番狙い目かも。

PMA-390Ⅳ(2000): 回路はⅢを引き継ぎ、多くの改良がとりあえず2年毎の改良版にする販売がこのモデルで終了したとも言える。リモートパワーon/off(3系統のACアウトレット連動)の操作やDENONのCD、MDレコーダー、チューナー、カセットデッキが捜査可能なリモコンとして、AV環境に合わせて遠隔化に対応したマイコン制御が増えた。あまり音質とは関係がないが、当時あたりからは、当たり前のように必要な飛び道具になっていた時代だと思う。この値段帯のアンプとしては、これ以上あまりコストもかけられない時代にブラッシュアップをやり、全高調波歪み率も、再び少し性能を上げた。マイコン制御でやる部分が増えてそちらへのコストを掛けながら、シリーズを継続したのはやはりベストセラーモデルであったからだと思う。このシリーズ、やはり値段から言えば、安っぽくなくて良いデザインというのがもう少しの特徴だったかも知れない。

PMA-390AE(2006): PMA-390Ⅳまでが標準価格:39,800円であったところが、希望小売価格は、¥52,000にまで値上げされている。その値段から言えば驚異的な性能という評価のまま続いたシリーズも、流石にコストがきつくなってきているのだろう。シリーズで定評があった音質に関する部分はそのままキャリーオーバーでやりながら、6年ぶりの新型。デザインをブラッシュアップしながら、デジタルアンプや強力な押し出しの多機能AVアンプが普通に売られるようになって、この値段のアナログアンプの売り方としても難しい時代。故に原点回帰でMMに加えて、再びMCカートリッジ対応イコライザーアンプ復活。パワーアンプの入力段にDUAL FETを採用、電源は相変わらず小型で10kg以下のアンプとしては、アピールを止めていない。基本性能は390Ⅳで確立したものを維持。

PMA-390SE(2009) : PMA-390AEから3年後のモデル、再びMCイコライザーアンプを外した。これ以降復活することはなく、このシリーズにおいて少しだけコアなアナログオーディオの需要が完全に無視できる時代となったことが想起される。スペックはほとんど変わらないが、電源周りが大きいと思われるが、調達できる部品やコストも含めてパーツや回路の見直しを行った結果、少しだけ大きさが変わり、重量も7㎏を切っている。

PMA-390RE(2012): 3年毎の最後のモデルチェンジ、このシリーズにおいても希望小売価格57,200円になっていた。完全ハイレゾ対応ということで帯域上限は100kHzまで伸ばした。また、phono入力はちゃんと内蔵しているが、そろそろLPレコードが大重要音楽ソースの時代でもないので、MC用イコライザーアンプを再び外した。このアナログアンプのシリーズではこれ以上はやることは多分、ないかもしれない。

 PMA-390シリーズは、たしかに新しいモデルの方が、順当に性能は上がっていると言ってよいのかもしれない。ただ、深く音質にこだわらなければ、状態の良い個体を手に入れられれば、どれでもそこそこの音を鳴らせる。私が手に入れるものはせめて四代目ぐらいまでかも知れない(こないだ5kぐらいで四代目の状態の良いのが落札されていった)。もともと普及価格地帯のモデルだが、純粋オーディオ視聴にこだわり、且つ性能の良い安価なアナログアンプのニッチを考えると、その需要はもう既にかなり小さいのかも知れない。
 安くてもそれなりに不満のない音なら、デジタルアンプが百花繚乱状態で、十分な性能のものなら¥20kぐらいで手に入る状況に今はある。ただ、CDに加え、LPターンテーブルやFMチューナー、そして変態御用達のカセットデッキなどアナログオーディオデバイスを全部繋いで視聴できるアンプ(つまり割り当てられるライン入力が存在する)となると、アナクロなアナログアンプが便利だ。デジタルアンプは高級な製品でも、アナログ音源入力をそれほど沢山は持たないし、音源はPCからのデジタルinやPad、iPhoneをbluetoothでつなぐのが定常だ。

オーディオテクニカ フォノイコライザー AT-PEQ20

Audio Technica(オーディオテクニカ)

★★★★


 LPレコード視聴を考えると、RIAAの性能を見ても、古い時代アナログ全盛期のプリメインアンプに内蔵されたものの方が、使用感があって傷の多い、古いアナログアンプは、完動品でも数千円で手に入るから、単体のイコライザーアンプや昇圧器を奮発するより、結果的に安価で性能が良い。私も試しにデジタルアンプやphono入力が省略された時代のそこそ性能の良いアナログアンプに、まあ使えるからとaudio-technicaのイコライザーアンプをつなげて視聴したりしてみたが、やっぱりアナログオーディオの道はアナログオーディオに聴け、だと思った。

オーディオテクニカ フォノイコライザー AT-PEQ3

Audio Technica(オーディオテクニカ)

★★★★


 PCのmusic YouTube、Spotify、Apple Music、CDドライブなどを音源とした場合、とりあえず安いDACからopticalケーブルで出してdigital-analog converterで変換してPCAからアナログアンプのAUXにつなぐ。変調ノイズは出てるが、周波数特性見ても、カセットデッキで録音してもイヤーフォンで視聴しても、十分満足できる音で出ている。そこそこの音は出ている。PCMレコーダーの場合は、DACからCOAXIALで繋いで、digital to digitalで録音しているから、完璧なソースができる。

ラトックシステム RP-ADAC2 デジタル アナログオーディオコンバーター DAコンバーター ハイレゾ DAC デジタル アナログ 変換 オーディオ 光デジタル 変換 3.5mm 同軸デジタル 光デジタル 変換 同軸デジタル アナログ 変換 RCA SPDIF 変換 3.5mm

★★★★


 このソース音源を使って、カセットデッキの録音音質や、アナログアンプや各種中古小型スピーカー、安価で高性能と評判のイヤーフォンの視聴のテスト、実際に音楽を視聴して楽しんでいる。
 また、個体が不調になると、リレースイッチを交換して延命したり、状態を説明して二束三文で売り渡し、また次の数千円で落札できるようなアナログオーディオ機器を手に入れたりする。こういうのも一種のプアマンズ・オーディオだと思う。



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by complex_cat | 2024-10-23 22:28 | My Tools | Trackback | Comments(0)

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