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Nikole Alexisの歌声聴いてそのくせのない伸びやかなボーカルに驚いてファンになったのだが、この曲などもギター上手いなぁって思っていたが、彼女のギター演奏だけの動画のギターリフを聴いてまた驚いた。グランジ・ポップと本人による音楽性の説明だが、彼女のファッションが特にそんな感じ。でも明るく強い曲が多くて、私好みのアーティストだ。
彼女のスタイルは、その場でサンプリングしたものを重ねていく一人リアルタイムセッションみたいなものが基本で、それも凄いなって思って聴いている。
zabadak - 遠い音楽 日本の稀有なフォークロック系プログレバンド、Zabadak の名曲。ボーカルの上野洋子は1993年に脱退し、その後はバンドリーダーの奥さん、小峰公子がボーカル、アコーディオンパートを引き継ぐ。ただ、リーダーの吉良知彦は、2016年に亡くなってしまった。日本のプログレシーンにおいてとても貴重なバンドで、関西ビジュアル系の「プログレッシブ・ロック・バンド」とは、かなり違う存在。最近プログレッシグロックアイドルユニットなる物が出てきて、MAGMAの曲とかやってて、なんとなくBABYMETALのプログレ版インディーズ風なものを感じるのだけれど、そういう方向とはちょっと違う。 このバンド、どこかのプログレバンドを思い出すなって思ったら、ハードロックの雄、Deep PurpleのRitchie Blackmore。トラッドフォーク系の曲をベースにしたプログレ・アート・ロック系バンド、ユニットを、後に奥さんになるCandice Nightとともに作ったBlackmore's Nightと似ているかも。Blackmore's Nighの1枚めのアルバムの帯のコピーに「神も夢を見るのか?!」なんて書いてあったのを覚えている。ハードロックのギターの神様の一人が見た夢がこれですみたいなの。クラシックや中世音楽回帰がロック系で出るのは割とよく見る現象ではある。 今の同じ版のBlackmore's Nightの帯を見たら、ちょっと違っていたがやっぱり「神」だった。因みに、なるべくyoutubeやインディーズ、サブスクで展開しているタイプの人たちを選んでるので、以下CD紹介しているアーティストの音楽は、タイトルのそれとは本質的に少し違うのも混ざります。 ロックギターの伝説的ヒーローを3人(Eric Clapton, Jeff Beck, Jimmy Page)も輩出した、YardbirdsのボーカリストだったKeith Relfも、その後のバンド活動では、トラッドフォーク、クラシカルでどこか吟遊詩人的なリリカルな曲想を本懐としていた。ハープも得意だったとのことで、前回のこのテーマで載っけたDavid Gilomourの娘Romanyを思い出す。 因みに、タイトルとは話が違うのだけれど、Keith RelfのOriginal Renaissanceはその後、Annie HaslamのRenaissanceの商標権でその名前を諦めてIllusionとして復活したが、道半ばで夭折してしまったKeith Relfの妹であるJane Relfのアルト・ボーカルと独自のアートロックサウンドとの組み合わせも高い完成度を持っている。アルバムはOriginal Renaissance時代のものと合わせて3枚しか無いけど、下手するとAnnie HaslamのRenaissanceより好きな人も少なくないと思う。 私の大学のときの友人の一人は、llusionの2枚のアルバムを聴かせたら、俺は今まで一体何を聴いて時間を無駄に過ごしてきたのだろうって言い出すぐらい気に入っていた。 因みにこのZabadakの代表曲の中に5つの橋というのがあるけど、EL&Pのキース・エマーソンが1968年から1970年の解散時まで在籍していたバンド、The Niceによる、オーケストラを付けたプログレ組曲に「組曲~五つの橋」Five Bridgesっていうのがあったが、偶然の符合なのかリスペクトなのか、私には分からない。 網羅的にデュオ時代のものを集めたものとして、以下の作品。リマスタリングSHMCD計5枚組ボックスセット。限定1000セットで、プレミアム付いてるけど、15,000円ぐらいなのでファンなら普通に買えるお値段。 CROW 〜English ver〜【MV】 日本のアーティストをこのエントリの表題で入れるとしたら誰になるかなと、ずっと考えていたが、もしも街角でこの人の声が聞こえてきたら、全力でそっちの方向に走り出すかもって思ってこの人になった。路上ライブで、中島みゆきの再来と言われたりして圧倒的な評価を得た人だが、私はなんとなく21世紀の日本の若者にしか歌えない応援歌、プロテストソングを歌ってる人って認識している。 韓国の洋楽カバー能力が高い人達に多い、情念型ではない本当にさりげないボーカルでめちゃ唄が上手い人っていう視点では、まだこれというディーバを見つけていないので、次回、また。 私が贔屓にしているブラジリアンアーティストの一つ。ブラジルの私の大好きなプログレ・アートロック・プロジェクトFleesh。Annie Haslamをボーカルとするクラシカル・プログレの代表的バンドであるRenaissanceの難曲の数々をトリビューとして、Renaissanceファンのみならず、プログレッシブ・ロックファンを驚愕させたユニットだ。
特に、”Ashes Are Burning”とか、Fleesh以前は、あの完成度であのボーカルと演奏とか、再現できるなんて誰も思っていなかった。最初に視聴したときには、涙腺崩壊とか感涙にむせび泣いたとか言わない、ものも言わずに失禁したとか云う表現も良くないな。そうだ、とてもすげーって驚きました(小並感)。
彼らが完成度の高いトリビュート・アルバムの作成を行いながらも、オリジナリティを感じるのは、その対象となるバンド、曲の広さに対して、完成度の高さから、全部Fleeshの曲みたいに聴けてしまうこともある。5オクターブと呼ばれるAnnie Haslamのボーカルパートでも、彼女を硬質ボーカルと呼ぶとすれば、固すぎることも柔らかすぎることもないモデレートな声質で、軽々と表現するGabby Vessoniのボーカルと、多様な楽器群を駆使して演奏を再現するCelo Oliveiraのコンビが絶妙ということもあると思う。
個人的には、Youtubeでの書き込みは、視聴し始めて15年間したことがなかったし、する場所とか考えてなかったのだが、片っ端から彼らのアルバムを購入するまでのファンになって思わずコメントを残してから、それ以降、律儀にフレンドリーなレスを頂いたりしている。YesのJon Andersonー喜多郎の共作では、かつて喜多郎が草鞋を脱いでいたコミューンで暮らしていた知人から訊いた話をジョーク交じりに伝えたら、大いに受けてくれてとてもありがたかった。
ユニット結成は2014年で、youtuber10年選手のベテランでもある。タイトル向きに、重奏なプログレバンド曲ではなく、基本がCeloがギター一本とGabbyのボーカルだけの曲。
オーバーダビングによるバンド曲のプログレ・アート・ロックトリビュートについては、Fleeshと先に紹介したKNULPの2つのチャンネルで、かなり充足している気分になる。