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フィールドで出会った猫

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私の存在に気が付かずにそばまでやってきて、目があってしまって驚いて引き返しかけたこ。シャムとペルシャが入っているのか、堂々とした体躯と立派な尻尾。ちょうど良い距離で、良い見返りをしてくれた。

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 いつものアポクロマートですらないモノクロマートレンズで、無謀とも言える夕暮れ時の撮影だが、何世代か前のα7IIの、それでも大した性能に助けられて、この程度は映る。粗も目立ちにくい。
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 私が、この後、この猫の日々のパトロールのあるいは脅威になる存在なのか、見極めようとするように凝視してくれた。彼の碧い眼がちゃんと発色している。とても目に力のある子。ざらついているが、ISO4000ぐらいで撮影している。今の最新鋭機ならもっと凄いのだろうけど、それでも黎明期からデジイチを使ってきた人間としては、これくらいの性能で十分満足してしまって、壊れるまで使うということで今に至る。
 一番新しいαミラーレスと、最新のテレフォトだったら、どんな凄い写りになるだろうというのはなんとなく思ったりすることもあまりない。
 不十分な写りでも、むしろこの子に会えたこと自体が、僥倖ぐらいに思って終わっている。まあ、スマホがあれば、デジタルカメラいらないみたいな話も、望遠系の撮影だと、スマホはそうやって使おうとした場合の道具性の低さも含めて、全く代わりにならない。遥か以前のフルサイズデジイチがあれば、十分幸せになれる。
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 背景で飛翔するマナヅルには興味を持っていないようだった。休遊地に現れる猫もそうで、日常としての風景でもあるようだし、何よりも彼らが好奇心を持てる大きさの鳥類ではないというのが一番大きいかもしれない。むしろ自分に無関心な(つまり自分は妙な形で先方に関心を持たれたり、獲物にはされていないようだという意味)大型の鳥というだけの存在かもしれない。
 チコのように好奇心の強い猫だったら、接近したりしたかもしれないが、マナヅルは芝犬ぐらいの大きさの犬には対応できる強力なモビング行動を持っているので、このくらいの数がいると、円陣で取り囲まれて悲鳴を上げて逃げることになるかもしれない。一度マナヅルの犬に対するモビングを見た時にはちょっと感動したが、不用意に手を出さずに数百の群れが猫に対して対して対してモーゼの十戒のシーンのように道を開けるのも観察したことがある。
 そういったシーンは、見た時本当に感動して、次回は観察半分にして、撮影しようって思ったりするが、次回はなかなかなくて20年以上経ってしまった。撮影するよりも観察やデータが重要な立ち位置にある人間って、私もそうだが、最終的には撮ることに対しては割とドライなところがある。
 このブログも、ほとんどの撮影は、基本メモ撮りだといったら驚かれるだろうか。いや、実は本気で撮ってないですって言いたいわけではないが、で、チンタラ書いているテキストと合わせてようやく意味があるぐらいで考えている。それはこのブログ、最初の方から述べてきているものである。

Commented by bumidayat at 2025-01-28 01:52
なんと美しいコでしょう・・・
Commented by complex_cat at 2025-01-28 21:24
bumidayatさん、
はい、我が家は耳の尖った家族を全員失ってしまって、新たに養子を迎えることもなく、私自身、チコの喪の期間も延々という感じで、SNSやこうやって他所の子を眺めるだけという状況です。
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by complex_cat | 2025-01-27 23:21 | Year of the Cat | Trackback | Comments(2)

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