前回ご紹介した、エントリの補足。JBL Metregonのミニチュア、どうも低域の周波数特性が出てるはずがないのにも関わらず、周波数特性のカーブが出ているので、最初SWの切り忘れだと思っていたのだが、実際には測定時、ちゃんと切ってあった。これはおかしいなと思って、再度測り直した。 この話とは関係ないけれど、後ろに早逝してしまったありし日のジタンの遺影が写っている。このブログでも、最初の頃、紹介していた。
この図案、なんか既視感があるなと思ったら、これだった。ハーモニカじゃないけど。当時話題になったアルバムだが、私は、かなりの後年、たまたま聴く機会があって、ガキだったせいか、余り好みではなかったのだが、何度か試聴していたら、とても素晴らしいアルバムに感じるようになった。ヒューチャリングされたハーモニカが、とてもユニークだ。ある意味実験的。 今は、サブスクで聴き捨て放題ができるので、金出して買ってしまったアルバムが気に入らなくても、頑張って何度も試聴するような作法は無くなったかもしれない。10cc時代の彼らの実験性とスタジオワーク、プロデュサーとしての仕事ももちろん高く評価している。80年代に生まれたMTVではミュージック・ビデオの作り手として頻出する。そちらの評価の方が高くなった人たちとも言える。ボーカルは、やっぱりこの人のそれ。 こじつけだが、このミニMetregonの試聴も、実験ちゃあ、実験である。
いつものように話が外れた。

ちょっと出力上げすぎた。わざとだが。Charp 20〜20,000Hzでの空気録音をスペクトルで見てみた。うーん、やっぱり出るはずのない低域が妙に伸びてる。なんで?
REW (音響測定、スピーカー測定、オーディオ デバイス測定用の無料ソフトウェア)のWaterfall表現で見てみる。これよこれ、わかりやすい。
明らかに120Hzあたりで完全にドロップしてバックグラウンドレベルの深い溝ができている。たった4cmのスピーカーにフルレンジを課しているわけだから当たり前である。考えたらわかることだが、この下の帯域がまともに鳴っていたらお化けスピーカーだ。
REWはwavフォーマットのファイルがそのまま読み込めなかったので、使い方がわからず、しばらく放置してあった。最初、適当に使おうとして、非圧縮フォーマットはwavファイルを読み込めるようになっているように見えたのだが、メタデータを持つaiffしか読み込めないようになっているようなので、手持ちのPCMレコーダーの録音データは、一旦aiffで書き出しする必要があった。この手のソフトはプラグインで、なんとかなりそうな気がしたが、やってない。
この帯域の下は、例えば50Hzとかの低音のサイン波を入れると、歪んだ音が鳴っている。どうやらMetregonのミニチュアモデルのエンクロージャーが軽く薄い素材で作られている故の箱なりのようだ。