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安旨オーディオ紀行 #5 Nobsound NS-01G Pro

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 2020年12月28日に購入したミニマムなデジタルアンプ。既に4年を越えて使っているが、実は現在、メインPCが1台ファーム落ち調整中で、代わりにサブのWindows desktopを音楽試聴ように回したため、元々それに装着していたサブ・サブシステムに使用していたため最近はあまり出番がない。
 ロングランレポートに書ける話ではないと思うが、4年以上使っている。問題なく作動しているが、内部結線なく半田付け部分も部品数も極少で、デジタルアンプでも特に熱を持ちにくいようなので、耐久性能に関しては有利だと思う。
 また、スピーカーターミナルが、本格的バナナプラグ仕様になっているので、端子にバラ線でも巻き付ければどうにでもなるものの、ちゃんとバナナプラグを装着処理した方が気持ちがいい。前世紀のアナログオーディオばかり使っているとバナナプラグとは無縁でやっていけるけど、スピーカー側は意外と完了年代は古くて1980年台で、これは振動に対して接触が安定的であることなどがあるのかもしれない。だから、中古スピーカーでも、割とバナナプラグになっていたりするが、アンプでは、バナナプラグはエル字のタイプでないと、後ろに突き出すこともあって、あまり採用されていない。
 私はこれを使うときにスピーカー側も含めて初めてバナナプラグを購入した記憶がある。こちらも値段が高いのはかなりするのと、スピーカーケーブルですらこだわる方ではないので、勿論、安旨オーディオとしては「ケーブルで音は変わりません。」説を採用するのと同様、安くて使いにくいような造作のものでなければOKだ。

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 このミニマムなデジタルアンプの使用時のポイントとしては、ノイズが乗りやすいのでAC-DC変換電源の製品には注意することと、既にアダプター購入しててその状態でなんとかするならば、ノイズフィルター噛ませる、ことだろうか。そうなると、本体安いなーって思っても、下手すると中古の中華デジタルアンプと出費はあまり変わらなくなるので、セット売りで安い価格の方を選んだ方が良い。販売されている値段は、あくまで「電源なし」の値段なので。
 私の場合、最初デスクトップWindows PCで使っていて、なんらノイズ問題はなかったのだが、MacBook Airで試したら、ノイズが乗るようになってしまって、困ったなと思ってiPhoneからBluetoothで繋げたら、ノイズ出なくて、しばらくこれで行くかと思って、MacBook Airに戻したら、ノイズがほぼ無くなっていた。電源投入のタイミングなのかよくわからなかった。
 なお、低電力DACとは違うので、USB電源給送ではなく、必ず外部電源が必要なタイプ。最初から電源付きのものもあるので、購入時注意。最大50W+50Wをうたつているのだから(使用した感じでは、定格ではない気がするが)、その程度の電力は食って当たり前。アンプがデジタルになっても、アンプにとってはしっかりした電源部が必要なのは変わらないようだ。


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フィルターで出てくるのは、この製品だが、使ってないので無評価。まあ、お試ししてから検討する話ではある。

 この製品に関しては、この方のレポートが一番詳しいと思う(「スピード感ある低音』デジタルアンプNobsound NS-01G徹底レビューまとめ」)。逆に言うとここに書いてある以外の情報は、一般公開されていないようだ。

なので、この方面の回答が、一番まともだと思えるAIに、本モデルの内部構成について質問してみた。
 AIによる回答は以下の通り。
■オペアンプ(OPアンプ)
・型番:NE5532(または互換品)が使用されているとの報告あり。
・NE5532は低ノイズ・高スルーレートのデュアルオペアンプで、エントリー~ミドルクラスのオーディオ機器で頻繁に採用されます。
・一部のユーザーによる改造例では、OPA2604やLM4562などの互換オペアンプへの交換が試みられています。

■その他の主要部品
・DACチップ:NS-01Gは外部DACを経由する設計のため、内蔵DACは搭載されていない可能性が高いです。

註:更にAIとやり取りすると、どうやらこのモデルは、アナログ入力しか持たないと勘違いしているようなので、AIがDACチップが確実に載っているモデル(Nobsound NS-10G)だと提示してきたモデルについて補足的な質問をしてみた。今や、実売数百円のUSB→3.5mmミニジャック変換ケーブルの中にもチップセットは入っている時代なので、最初の頃のこの系列の製品の仕様と勘違いしているのか、あるいは別のモデルと勘違いしているのかよくわからなかった。
 ちなみにこのモデルには別個にAUXのアナログ入力は存在して、そちらへの切り替えスイッチがあるのは、外見からみた通り分かる。だが少なくとも32bit/384kHzレベルではなく、本製品については24bit/192kHzであることは確か。PCに接続すると16bit/48kHzになっている。

追記ーこれについては、再度確認のためWindowsで開くと、16bitの設定一択しか出てこない。私が別のREIYINのDACの設定と記憶違いをした可能性がある。もしも16bit/48kHzが上限のDACが内蔵されているとすると、検索するとラズパイ用のボードのPCM2704のそれなどがヒットする。私には判断不能だ。
・PCM5102(Texas Instruments製)
 NS-10Gの仕様(32bit/384kHz PCM対応)や価格帯から、PCM5102またはその派生チップが使用されている可能性が高いです。
 このチップはエントリー~ミドルクラスのUSB DACでよく採用され、低ノイズでシンプルな設計が特徴です。類似モデル(FiiO D3、Topping D10など)でも使用実績あり。

ES9018K2M(Texas Instruments製)
 その後いろいろ情報を集めてみると「ESS9018k2mボード」のDACを使っている可能性はある。
 こちらの方のレポートに詳しい(【評価レポート】Nobsound NS-01G Bluetooth 5.0 100Wパワーアンプ)。ギャングエラーや周波数特性まで調べられている。

・AKM AK4490 または AK4452(AKM製)

・ESS Sabre ES9018K2M または ES9023(ESS Technology製)
 一部のユーザー報告では、ESS製チップを搭載する可能性も指摘されていますが、NS-10Gの価格帯(1万円前後)からはやや非現実的です。

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Nobsound

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 Nobsound NS-01G Proのデザインについて意見が分かれるのは、背中にでっかく張り付いたようなボリュームつまみだと思う。しかもこのボリュームつまみは、本体が軽いので、それなりのトルクを与えると、本体ごとくるくる動いてしまうので、片手で操作できる仕様にするには、節度感ゼロのスカスカのトルクにするしかないのだと気がついた。
 後継発展型のNobsound NS-10Gでは、ボリュームツマミは思いっきり小さいのだが、隙間などにセットしてもちゃんと前面を向く位置にボリュームつまみがレイアウトされている。現物を触っていないが、こちらの方が、あるいは扱いやすくなっているのかも。
■電源部
・簡易的なレギュレータ回路(例:78xx/79xxシリーズ)やパスコン(積層セラミックコンデンサ)が使用されていると推測されます。

■抵抗/コンデンサ:一般的なSMD部品(表面実装型)が使用されていると見られます。

■注意点
・公式情報の不足:Nobsoundは詳細な仕様を公開しておらず、実際の部品は生産ロットによって変更される可能性があります。
・改造リスク:オペアンプの交換は理論上可能ですが、基板レイアウトや電源仕様によっては動作不安定や破損のリスクがあります。

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 MacBook Airの影に隠れるように配置されているけど、それなりの音で鳴っている。高音質とは言わないので、こういうアンプで鳴らす場合こそ、グラフィックイコライザー的なソフト処理は必要だと思う。最近は、素の音が尊いみたいな感じで、BASS/TREBLEコントロールすら外すのが普通になっているが、それに耳を慣らすのも一つの手ではあるが、試聴環境に合わせて音域補正するやり方は、特にこういう安旨サウンド視聴ではやった方が良いと思う。
 この方の作られている、仮想オーディオデバイス機能を持ったアプリなどを利用するのも良いだろう。

 Effe TuneのWeb版をMacBook Airで立ち上げたら、最初、マイクの音を勝手に音源にして、勝手にハウリング出す状態がデフォルトだったので、ちょっと混乱したが、音楽ファイルのあるフォルダーを右上のアイコンでセットしたら、自由に使えだしたので、なんとなく使い方が理解できた。実際には、立ち上げたときにマイクをオフにするかどうかのアラートが出るのだが、私が見落としたのだと思う。
 複数のファイルをドラッグしたら、ちゃんと連続的に試聴できた。
 ちなみにこれは既存ファイルにメモリ上で修正を加えて音を出す仕組みで、グラボの動作などに干渉するアプリとは違うので安全である。そのタイプはフリーウェアでは一度ひどい目にあったので、まともな製品版しか使わない方がいいと思う。
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 ゲーム開発、AIエンジニアで作曲なども手かげるFrieve-A(フリーブ・エー)こと小林 由幸氏による、きめ細やかな機能てんこ盛りの音楽アプリらしく、緻密且つわかりやすいインターフェイスで、これで、安旨機材でもきめ細やかなグラフィックイコライザー的な処理による視聴ができる。

 
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 いじったら、やはり、小音量小型スピーカー試聴であるほど、ラウドネス的処理は、必要だなって思う。スマホやPC視聴が普通になってしまった状況で、トーンコントロールやラウドネスって、随分縁遠い存在になってしまった。そのせいなのか、良い音で聴くためのポイントだよ、みたいなのに、改めてグラフィックイコライザー、買え買えみたいなアドバイスはしょっちゅう目にする。
 単体スマホ/PCでの安旨オーディオとしてのNobsound NS-01G Proでの音楽を楽しむにあたって、グラフィックイコライザー的に使えるアプリとの組み合わせを私は推奨する。

Commented by なぎやま at 2025-05-02 00:54
はじめまして。
Nobsound NS-01G Pro に DAC が搭載されているのかを調べてこちらのブログポストにたどり着きました。TPA3116 がそうではないか?と書いてらっしゃいますが、リンク先の記事をみてもググってみても、TPA3116 はデジタルアンプのチップであって、DAC のチップではなさそうに見えます。
ただ、入力として Bluetooth と USB 接続を受け付けているところから、DAC を積んでいるんだろうなぁとは思いつつ、その一方で同軸や光の口はなくて AUX の口があって DAC の情報が見当たらないからもしかして DAC は積んでない?どういうことなんだろう......と頭に???が浮かんでいる状態です。
あまり性能をアピールできるような DAC ではないから情報を公開していないのかしら......?

TPA3116 が DAC ではないとすると、もう一つ挙げられていた、エントリー向けという DAC PCM5102 の方が価格面から可能性は高いのかなと思いました。(すみません、当方 DAC のことについてまったく詳しくありません。もしDAC の型番がわかればそれでググって調べようという魂胆でございます)
もし新情報がありましたら何かのついでに教えていただけると幸いです。

※ Frieve-A さんの Youtubeチャンネル すごいですよね。オーディオについての迷信をバッサリ切ってくれて、蒙を啓かれる思いです。
Commented by complex_cat at 2025-05-02 14:47
なぎやま様、
当ブログエントリへのレスポンスに感謝いたします。
ESS9018k2mはオペアンプ&DACチップセットのボードとして認識したものをご紹介したのでDACチップセットそのものではないはずです。

Nobsound NS-01G ProのAUXはその横にUSB/アナログ入力の切り替えスイッチがついておりましてピンケーブルによるアナログ入力を使うときに切り替えます。USB接続でWindowsに接続すると。16bit/48kHzの表示がWindowsの設定画面に出てきます。今どきはどんなおまけみたいなUSBピンプラグ変換アダプターのオペアンプのDACでも、24bitが最低ですので、DACチップとしてもかなり古いもの(需要が消えた過去の量産チップ)という気がします。どちらにしても音声アナログ信号をUSBでこのアンプに送ることはできないので、パソコン側でのアンプ前USB DAC処理は無理かと思います。したがってこのアンプもオペアンプとセットのDACチップ(16bit)セットボードを内蔵しているはずです。そうなると、かなり古いDACチップを使っている気がします。
DACチップについては、記事にあったESS9018k2mのDAC&オペアンプセットボードかそれより古いものと考えました。検索するとラズパイ用のボードのPCM2704のそれなどがヒットします。
Frieve-Aさんや創造の館さんが台風の目に鳴っ、いくつかの反論が出てきていて、なかなか面白いですが、もしもそうなると、私はそれは誰も文献を示していないヒトの聴覚生理学分野の話だと思っています。
Commented by なぎやま at 2025-05-03 23:03
通りすがりのものにご丁寧にお返事ありがとうございます!
- USB/アナログの切り替えスイッチがあること
- USBではアナログは伝送できないこと
- Windows にUSBでつなぐと 16bit/48kHz とでること
ということから DAC を積んでいるのは間違いないということで、とっっっても納得です。
しかもおそらくは古い世代の DAC ということまで推測できるとは......
お伺いしてよかったです。スッキリしました。

お手数をおかけしました。ありがとうございました。
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by complex_cat | 2025-03-30 14:35 | My Tools | Trackback | Comments(3)

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