Distagon landscape

　久しぶりに写真を撮るために旅に出るモードの貴重な時間。SONY α7II, Carl Zeiss Distagon T* 1.4/35だけの旅行記録でDistagon colorsだ。白い花を咲かせるギボウシの野生の群落は初めて見た。さすが長崎県平戸市の春日集落、生物多様性が維持されている世界文化遺産の周辺だけある。
　この棚田の維持は半端ではない、ちらちらと放棄水田が見え隠れしているのもしょうがないのかもしれない。
　九州島には長く住んでいるし、歴史的交易港であった平戸は小学生の歴史の授業で当たり前のように習っているのだが、今回が訪れたのが初めて。　だから平戸の海を見るのも初めて。あまり汚染を感じずに済む海、その藍色が美しい。
　生月大橋（いきつきおおはし）はトラス構造の橋としては世界最長とのこと。意外だなと思ったが、今はどこでも巨大な橋は吊り橋になっているということで、コスト的にもかかるのだろう。確かに長い橋で、これがぴったりストレスがかからないように設計して組み立てるのは相当大変だなって思って納得。
　対州馬（たいしゅうば）は対馬（長崎県対馬市）を中心に飼育されてきた日本在来種の馬で、古墳時代に朝鮮半島より移送し、日本へもたらされた生きた歴史。私を気にもせずに草を食んでいた。しっぽのふさふさが格好いい。

　小規模だが感じの良い動物園、「九十九島動物園　森きらら」があり、とても感じが良かった。ツキノワグマやタヌキ、ツシマヤマネコが居たり、キリンもペンギンも居る。ツシマヤマネコもそうだが、傷病、保護個体が出自の子だったりする。

　ちょうどハリスホークの「ちとせ」の訓練をやっていた。係りのお姉さんが、もっと近くで見ててもいいですよと言ってくれたので、35mmでもなんとかなった。

　大バエ灯台。デジタルになってもZeissの広角は素晴らしく空がいい感じで落ちる。特にデジタル用に設計されてはいないレンズだが、自分が使っている条件では、内面反射による描写、発色への影響もなく、周辺光量も落ちない。

　ヤマモモは街路樹によく使われているが、口に入れてえぐみが少し残る程度で十分に甘い実がなっていることはまれだ。これはそうだった。一度幹線道路沿いにある街路樹のヤマモモの実を集めてジャムを作ったことがあったが、種子の除去が面倒で二度とやらなかった。味はまあ普通にジャムだった。これも植栽のもので、どこにでもあるし、野生のものでもなんでもないがビジュアルな発色に引かれて撮影。