🌍 AIに訊いてみた海外でのV-680/670音質評価ポイント
HiFi Engineでのレビュー V-670について、「レベルメーターが小さくピークホールドがない点は惜しいが、音質は非常に良好」との記述があり、再生能力に対する満足度が高いことがうかがえます。
YouTubeレビュー TEAC V-680のスペック紹介では、周波数特性がメタルテープ使用時に20Hz~21kHzと広帯域(普通は20Hz~20kHz)。カタログマニアのわずかな差みたいな話に見えるが、そこの1kHz伸ばすためのノウハウはそのまま高音質に直結している。音質面での優位性は伊達ではない音。
AIに、日本のレンタルCDのピークが1990年にあったことと、当時のカセットデッキ開発販売の戦略と方向性について尋ねたら、以下の通り。赤字は私が補足したテキスト。
1. 市場環境の劇的変化
●CDフォーマットの登場(1982年)と普及初期
1984年:ソニーがD-50発売(CDプレーヤー価格168,000円→1986年頃には10万円台に)
1985年:日本レコード協会がレンタルCD解禁
1986年:全国レンタルCDショップ数が急増(1985年約500店→1988年3,000店超)
●アナログからデジタルへの過渡期
レコード→CD移行期で、消費者は「CDの音質をカセットに保存」する需要が発生
カセットデッキは「CDのダイナミックレンジ(当時90dB以上)を如何にテープ(理論値60-70dB)に再現するか」が課題
2. 技術開発の方向性(1980年代後半)
■ 高級機種(5万円~15万円)
●コア技術
3ヘッド方式の本格普及(1983年ソニーTC-K777ESⅡなど)
メタルテープ対応(1984年規格統一後、各社競って開発)
ダイレクトドライブモーターの採用(Technics RS-M系列など)
開発思想
1. CDの20Hz-20kHz帯域を可能な限りカバー ※V-680の周波数特性はメタルテープで20Hz-21kHz、クロムテープで20Hz-20kHzを達成
2. メタルテープでS/N比70dBを達成 ※V-680のS/N比は80dB(ドルビーC NR on、1kHz以上)
3. ワウフラッター0.04%以下(CDのジッターに匹敵)※V-680のワウフラッターは0.045%(WRMS)、DDを採用せずおおよその性能を達成
※CDジッターとカセットテープのワウフラッターは、異なる次元の信号劣化要因だが、カセット録音時には「ジッターの影響をテープがマスクする」または「ワウフラッターがジッター由来の硬さを和らげる」という相互作用も発生する場合と、両者の時間に関する歪が加算される場合がある。また、デジタルオーディオで貸せと出来のワウフラッターをシミュレーションして、ビンテージカセットテープデッキの質感を再現するなんてことも今はできてしまう。
最適な録音には、低ジッターCDプレーヤーと低ワウフラッターデッキの組み合わせが理想。
■ 中級機種(3万円~5万円)
技術トレードオフ
2ヘッド方式だがBIAS微調整可能
ベルト駆動だがクォーツロック採用(AIWA XK-S7000など)
ダブルカセット機の高機能化(1987年ソニーTC-WR590)
3ヘッド方式はほかの機構とのトレードオフ
3. 社会文化的要因
●レンタルCDとコピー行動
1986年調査:CD所有者の62%が「レンタルCDをテープに録音」(日本レコード協会調べ)
1987年:CPRM(私的録音補償金)制度開始(1台あたり500円徴収)
●オーディオブームの変遷
1980年代前半:スペック競争(ワット数など)
1980年代後半:ソース機器(CDP)とレコーダーの性能向上に焦点
各ヘッドタイプの特性 Ver.2V-680の高硬度パーマロイヘッドはアモルファスヘッドが出現するまでの過渡技術だが、健闘していたのが分かる。中古カセットで気製品では、損耗パーツが多いので、結果として、メンテナンス、保存状態が良いことが、何よりも優先される場合が多い。4. 技術的限界と突破口
●カセットの物理的制約突破の試み
ドルビーHX Pro(1985年実用化):高周波バイアス最適化 ※V-680は搭載
非晶質ヘッド(1986年アカイ採用):高域特性改善 ※V-680の高硬度パーマロイヘッドは、性能はアモルファスヘッドと同等だが、高コスト。カセットデッキの黄金時代(1985-1995年)を支えた過渡期のコア技術」と評価。1980年代半ば~1990年代初頭、アモルファスヘッドの高コストとフェライトの性能限界の間を埋めたが、1990年代MD/CD-R登場で、ヘッド技術の進化の結果が経済的に成立しなくなる。これは高性能電子制御モーターとともに、現在、高性能カセットデッキがオーパーツ化した原因の一つ。
1980年代後半のまとめ
1. レンタルCD解禁(1985年)→「デジタルソースのアナログ記録」需要急増
2. メーカー対応:
- 高級機:3ヘッド+メタルテープ+DDでCDのダイナミックレンジ追及
- 中級機:簡易調整機能で気軽なCDコピーを可能に
3. 技術開発:
- HX-Proで高域歪み低減
- ワウフラッター抑制でCD並みの安定性
4. 社会背景:
- 私的コピーが合法ギリギリで横行
- アナログ/デジタル過渡期の暫定ソリューション
その中にあって、本モデルは高級機種と中級機種の間の値段帯のニッチにあり、2ヘッドで、DDキャプスタン方式を取った機種と同様に、3ヘッドモデルでありながら、高精度電子制御モーターと極めて真円度の高いキャプスタンを用いることで、シングルキャプスタンで高級機種に肉薄する走行性能を確保し、高硬度パーマロイヘッドを使用することで周波数特性もCDの周波数特性範囲をメタルテープとクロームテープでカバーしている。この時代、音質に関する性能は確保しつつ6万円以下で、カセットデッキで利益を上げるためのギリギリの仕様だったモデルと言えるかもしれない。
現在の状態が良いので、シンプルメカの走行系、ヘッドとも耐久性能については、しばらくは安心してよいかもしれない。これほど状態が良いものを安価で確保できたのはやはりノーマークのモデルだからだなぁと思った。Rouce/Tape切り替えても、ニアフィールドスピーカー的な視聴だと目だって変化を感じないので、音質、悪くない。
久しぶりに、思ったよりも安かったので、クロームテープの未使用品を手に入れたが、確かにミニスピーカー試聴でもヘッドフォン試聴でも、かなりの音質が確保できている。最近は、状態の良い中堅以上のカセットデッキが、本当に値上がりしてしまったし、状態の良いものをネットオークションでもあまり見なくなった。スレッドを参考にしていた海外のカセットデッキの専用サイトがどうやら沈黙しているようで、いや、この音なら、今試聴してても十分じゃんって思えるような個体を気軽に手に入れられる時代はそろそろ終わりを告げ、カセットデッキブームは終焉に近づいているのかもしれない。高性能の新型が、そこそこの値段で手に入るなんてこともない以上、クラシックカーなどと同じ、かなりの好事家以外は関われない世界に完全に入る直前かもしれない。私のようなプア・オーディオと同じような感覚で遊ぼうなんてのも、そろそろ虫が良すぎるカテゴリーとなっているのを感じているので、このTEAC V-680は、正に、私にふさわしい、崖っぷちのモデルかもしれないなと思った。
資金に余裕がある方は、当時も高額モデル製品で、メンテナンスをばっちりやっている個体を手に入れれば、問題ない。4,5万ぐらいを上限に考えていれば、まあ、平和な世界だろう。それ以上は、マニア向け。
DDモーターにキャプスタン、走行性能が高く、アモルファスアロイヘッドを使用している結果、周波数特性もメタルでの上限が22kHzということで、このV-680よりもずっと有名で、中古市場で手に入るCPの良いカセットデッキとして、KENWOOD KX-880系(KX-880 KX-880SR、KX-880SR KX-880SRII、KX-880SRII KX-880G、KX-880G KX-880D、KX-880D KX-880GR、KX-880GR)がある。残念ながら、私には違いや優劣や中古機体の注意点などのノウハウや知識は私にはない。
こちらはTEAC V-680に先立つ数年前から、リファインしながら続いたモデルで名器だと思う。私は、中古の性能維持のチェックが楽な3ヘッドに拘るので、手を出す機会はなかった。KX-880系は当時の実売価格がV-680よりも1万円ほど高く、これは販売年代が早いということもあるのだが、性能が評価されている結果でもある。良い状態の中古機体が手に入るなら、そちらの方も検討すべきCPの高いモデルだと思う。
どちらにしてもカセットデッキはLPプレーヤー以上に、残存寿命はあまり残っていない。超美品確保の投資?でなければ、同じアホなら、今のうちに手に入れて音を楽しんだ方が正解だ。どっちもアホなら聴かにゃそんそん。

追記ー手元のPCが、どれもまともなグラボも積んでないので(ゲームをしない人)、そのままだと、入力ジャックの音質のクオリティが低すぎてアジマスチェックや周波数特性チェックしようにも使い物にならなかったので、簡易のUSBビデオキャプチャーを入れて接続した。聞いたこともないメーカーのものがたくさん並んでいたが、とりあえず適当に安い方から検討して使ってみたらちゃんと使えた。
アジマスについては、この個体はかなり優秀だった。リサジューがこんなに綺麗でピシッと決まっている個体は初めて見た。回転数のズレも99.99%とかなり調整されていた。ワウフラッターは試聴した感覚よりは少し悪くて、0.07~0.09ぐらい。

周波数特性の方は、クロームテープで18kHzぐらいで、カタログ値より低い。これも試聴した感覚では、不快な感じはなかったので、だがゆっくり、落ち方gなだらかだからだろう。3ヘッドカセットデッキだと、クロームテープのバイアスが、この機種ではよく言われているように、10時分あたりの短針の位置といううのが、ばっちりわかるのも、ありがたいところだ。
中古のカセットデッキの性能維持は難しいが、このくらいのスペックが達成されていると、問題なく試聴できるのだなというのは、1970年代後半~1980年代のカセットデッキが、超高額フラッグシップモデルでない限りそのくらいより少し性能が落ちるぐらいだったと思われるので、問題ないのだろうなと思う。
当時、カメラ、レンズにおけるアサヒカメラの「診断室」(メーカーが出してきたカメラのシャッター速度やカレンズ解像度を実際に測って、ちょっとカタログ性能出てないみたいですけど)みたいな雑誌の試みは、あまりなかったと思う。スピーカーなどはメーカーの測定した周波数特性図の開示はあったけれど、ひたすらオーディオ評論家の試聴体験による質的評価で終わっていた気がする。
今は、千円ぐらいのパーツか下手するとそれも要らず、PCとフリーのアプリでこの程度の図は私語時でも描けて遊んでしまえるのだから、遊びのハードルは下ったといえるのかもしれない。
一方でコミック「Dr.STONE」では、記憶装置として磁気コアメモリが登場しているが、あの世界でaudioを作るとなると、やはりデジタルのアプローチしかないだろうなと思ったりする。テープメディアとかそれでhi-fi録音再生するという機械が、今となるとどれだけとんでもない代物であったかと思ったりするのだ。
このビデオキャプチャーカードが来る前にTASCAM DR-100IIIにアウトプットを流し込んで録音したものからWaterfallを描画させたものがこれ。リアルタイムで見られないので、バイアス調整とかはちょっと苦労する使い方だが、2ヘッド機同様のやり方で、使えないことはないかも