SDRで安旨なら終わるみたいな話になるかなと思うが、ちょっとアナログオーディオチューナーの話を。現在YAMAHA T-S501をメインチューナーに使用中。プリセット式シンセサイザーチューナーでチューニングダイヤルは電子式なので、アナログチューナーのそれとは感覚が違う。スペックは中の下ぐらいだが、それでも十分。オーディオ用FMチューナーの名品はいくつかある。中古市場でもこの分野だとPioneer Pioneer F-120DやKENWOOD KT-1100Dはやはり人気だ。
ワイドFM(FM補完放送)対応機種は、基本2015年以降の製品で、いくつかのメーカーがFMの受信範囲を「76MHz〜95MHz」または「76MHz〜108MHz」に広げたモデルを発売。それ以前のAVアンプレシーバー内蔵のチューナーでもこれに対応したものは多い。
ワイドFM対応とは、AM放送エリアにおける難聴・災害対策のために、AM放送の番組をFM放送用の周波数を用いて放送するもの2014年末〜2015年頃 ワイドFMの放送が日本で本格的に始まったのは2014年12月。そもそも、2028年を目途に停波(終了)され、FMラジオ放送へ一本化される。意外と視聴範囲が広い
こちらではAM放送の一局が、NHKよりも圧倒的に受信範囲が広く離島を含む県内全域何処でも入る受信範囲を達成している。リスナーは市民の情報ラジオとなて来ているので、それが2028年に停波すると、FM補完放送に頼らざるを得ないと思うし、その局もそれが繋げないと広告収入など死活音大である。現在、移動体での受信でも、跡切れがないように施設投入を行っているようだ。wi-fiによるアプリ利用とともに、ビジネスとしてどうなるかちょっと興味がある。
オーディオ用FMチューナーのワイドレンジ対応改造について、以下のとおり。
ピュアオーディオ用でかつアナログチューナーが作られた時代とモデルで、改造のベースに成る個体は限られそう。
感度も良くてS/N比等の性能や音質の定評が良ければ改造の候補として良いと思う。現行ののローコストモデル、YAMAHA T-S501あたりのスペックと変わらなかったら、あまり意味はないかもと個人的には思う。
それ以前の製品(〜2014年) 古いラジオやチューナーはFMの受信上限が90MHzまでのものが多く、ワイドFM非対応。特に1970〜80年代のピュアオーディオ用チューナーは90MHz止まりが多く、改造しないとワイドFMは受信できない。また、簡単な改造を受け付けるモデルは限られる。
| Model | usable sensitivity | comment |
| Pioneer F-757 | 0.8μV/75Ω(9.3dBf) | 1980年代チューナー 76.0 MHz ~ 90.0 MHz |
| Pioneer F-120D | 0.8μV/75Ω(10.8dBf) | 1980年代の名機 76.0 MHz ~ 90.0 MHz 未修理個体が手元にある |
| SONY ST-S333ESG | 0.9μV/75Ω(10.3dBf)
| 近年生産終了 76.0 MHz ~ 90.0 MHz |
| KENWOOD KT-1100D | 0.95μV/75Ω(10.8dBf)
| 1980年代の名機 |
| YAMAHA T-5D | 1.2μV/75Ω(12.8dBf)
| 実家の1980年代エコノミーモデル |
| YAMAHA T-S501 | 1.5μV/75Ω(10.8dBf) | 当該機種 ワイドレンジ90.0〜98.9MHzに対応 |
感度は同じ単位だと、数値が少ない方が高い感度になる。アナログオーディオ全盛の時と違って、そちらの製品に投資しても売れることも限られているから、随分性能が落ちているのを実感する。それ故に、今後はSDRかSI47**系チップを載せている受信機だと思う。
我が家のように難受診地域で使うチューナーとしては、過去の標準品と比べても感度が悪すぎる製品で、チューナーなんて何かっても標準的な性能は持っているだろうと思ってたところが、これが今のコストを下げたオームオーディオチューナーだと知って、多少はショックを受けた。使い勝手は、そんなに悪くない。プリセットでボタン押すIFよりはアナログチューナーっぽいギミック。
●ワイドバンド化改造可能なモデルの特徴についてのAIによる整理。
改造が比較的容易なFMチューナーには以下の特徴がある:
・アナログチューニング方式 - デジタルPLLシンセサイザー方式は実質的に無理だ。
・独立したローカル発振コイル - 調整可能なバリコンド(可変コンデンサ)を採用。
・メーカー製サービスマニュアルの存在 - 回路図や調整方法が公開されている方が無難。
・シンセサイザーチューナーなどはかなり難しいはず。改造例もあり 1970年代のチューナー(例:TRIO KT-4005など)を修理・改造してワイドFM対応にする事例はみかける。アナログ機なら受信範囲の変更が可能な場合もあったりするが、シンセサイザー式の機種は素人は改造を諦めたほうが良さそう。
基本、筐体の左右に伸びる周波数帯のゲージと現在の周波数を示す針、チューニングダイヤルを回すとその針が左右に動く仕様のものだと思っていれば間違いはないだろう。ところで、古い1970年初期頃のタイプにはAFC(Automatic Frequency Control;受信周波数を自動的に最適な状態に保つための回路)がついていたが、さすがにその仕様のもので今使われているハードは少ないだろう。LC同調方式(コイル(L)とコンデンサ(C)の組み合わせで選局する)によるチューナーに必須だったもので、周波数検出(Discriminator)から得られる直流電圧を利用したネガティブフィードバック技術だが、
●具体的なメーカーモデル例
※検索にAIを用いたが、普通に誤認情報のドヤ(ハルシネーション)を吐いてくるので、確認、補足。
・改造が比較的容易なモデル
Pioneer TX-9800
※チューニングダイヤルが機械的につながっていて長いチューニングスケールの針と連動しているタイプ。
アナログチューニング、調整ポイントが明確。感度は1.5 µVで意図世代前。まともなベース個体が手に入るかちょっと微妙。
https://hifi-wiki.com/index.php/Pioneer_TX-9800
Sansui TU-717
※1977-1979年発売。メーター回りもスクウェアなブラックのデザインがすごく格好いい。
- 高級アナログチューナー、改造事例が多い
感度に関するスペックが得られなかった。性能は1970年代にしては割とよさそう。
https://hifi-wiki.com/index.php/Sansui_TU-717
Yamaha CT-1010
※1977-80年発売。YAMAHAらしいデザインでファン多し。スペックは標準的。
http://hifiengine.com/manual_library/yamaha/ct-1010.shtml
Kenwood KT-815 - バリコンド式チューニング
※1979-80年発売。チューナーには早くから定評のあった時代のもの。
スペックは標準的だが、マニアの御用達機体(回路図 http://bluess.style.coocan.jp/pdf/KT-815sch.pdf)
Luxman T-110
※1975年9月発売時¥96,000(!)の - 高級アナログチューナー。
パイオニアの人気モデルなどと同じ高スペックを達成していて今でも高いブランド製。
この機種はさすがにここで取り扱われている。https://audio-heritage.jp/LUXMAN/tuner/t-110.html
SONY ST-J88
※1978年発売時、SONY ESPRITブランドで¥160,000。
AIが候補に挙げてきたが、改造事例は検索で引っかからなかった。
改造方法も未確認。IF部のセラミックフィルターを広帯域タイプに交換する?
ONKYO T-405
※1977年発売の普通のアナログチューナー
小型レシーバーで、T-405FXというモデルがあって、どうやら最近まで売られていたアナログチューナーだとAIがハルシネーションやらかしてリストに出してきた。
●必要な改造処理
※自分で試してないのであくまで予備知識として
1. 周波数範囲拡張の基本改造
ローカル発振コイルの調整 - コアを回転させてインダクタンスを変更
バリコンド並列コンデンサの変更 - 発振周波数範囲を拡大
入力同調回路の調整 - 広帯域に対応できるよう同調ポイントを変更
2. 具体的な改造手順
1) サービスマニュアルの入手 - 回路図と調整手順を確認
2) ローカル発振周波数の変更:76-90MHz→76-108MHzに対応できるよう発振コイルを調整
3) コイルの巻数を変えるか、並列コンデンサ容量を変更
4) 同調回路の調整:RF段の同調コイルを調整
5) バンドパスフィルタの帯域を広げる
6) 検波回路の調整:FM検波器(比率検波やPLL検波)の帯域を確認し、必要に応じて時定数を変更
3. 改造に伴うリスク
1) 感度低下 - 広帯域化により感度が低下する可能性
2) 選択特性の変化 - 隣接チャネル除去比が悪化する場合がある
3) 法律上の制限 - 電波法遵守のため受信専用に限定(送信改造は違法)
4) 改造には電子工学の知識と測定器(周波数カウンター、オシロスコープなど)が必要。また、改造によりメーカー保証は失効。