SDR(Software Defined Radio)技術を用いた特定用途向けの完成度の高いラジオ受信チップSI4730を使ったFMチューナー/ラジオを目にするようになった。今までのラジオ製品とは全く違うのだ。これは小さなデジタルアンプが数百ワットの出力を持てるようになったデジタル技術と同じブレークスルー製品で、このくらいのラジオにはちょうどよい技術かもしれない。
ちなみにAM放送は数年後停波となるし、短波放送なんか聞かないからいらないのになって思っても、SDR技術を応用した、SI4730(或いは SI4731 ) という特定用途(ラジオ受信機)向けの完成度の高いラジオ受信チップはそれらがセットで受信できるチップなので、外せないのだ。今、数千円で、FM/AM/SW受信ができて、FMの受信モードが2つのレンジに分かれていて、選択する仕様の数千円ぐらいのラジオは、すべてこのチップが使われていると思って良いようだ。最初、なぜわざわざSWまでつけるのか、ご丁寧なことだなぁって思っていたら、大量生産されてるSDRチップがその仕様だったのだ。たしかに大陸の奥地とか、ネットも繋がらず(スターリンクはともかく)、SWがないと何も聴けない地域もあるのかもしれない。短波放送とそのラジオはインフラですという地域もある。それ以上に、普段お世話になっていない人のほうが圧倒的だし、スターリンクなどもある時代。短波放送の意味は別にある。
かつての冷戦時代、当時のソヴィエトの奥深く、アメリカからのラジオ放送を聞かせるための放送が始まると、スイッチを入れていない蛍光灯が発光を始めたと聞いたことがある。どれだけの出力だったかと思うが、短波放送はエネルギー入れた分だけ地球規模でかなりの距離まで受信範囲が伸びる。
単なる懐古趣味ではなく、現代における短波放送の実用的な価値については以下の通り。
まず短波放送の特徴として、電波が電離層で反射するため遠距離通信が可能な点が挙げらる。これはインターネットや衛星通信が普及した今でも、インフラが未整備な地域や災害時には重要な意味を持つ。
また、政府系放送が海外向け発信に使っている点も重要。インターネット検閲が行われる国では、短波放送が代替情報源となり得る。ラジオ愛好家の文化的側面がそれをサポートしている。
SW受信可能なラジオの価値は、電源が落ちたときの災害時の最後の頼みの綱になる。インターネットとは異なり、一方的な情報受信が可能なのもむしろ長所である。現代ではインターネットと短波放送は競合するというより、相互補完の関係にあると理解できる人は少ないだろうけど。特に災害時や政治的緊張が高まった状況では、その真価が発揮される。
AIが挙げてきた、インターネット時代における短波放送とSW受信ラジオの現代的意義は以下の通り。 ①災害時の強靭性:インターネットや電力網が寸断される大規模災害時でも、電池式短波ラジオは情報受信が可能。ソーラーや手回し充電式モデルなら電源不要。非常用通信手段としての防災備品 ②検閲回避手段:言論統制の厳しい地域では、国外からの短波放送が貴重な情報源となる ③グローバルカバレッジ:電離層反射により、中継局なしで遠距離通信が可能(海洋、僻地など) ④経済的アクセシビリティ:インターネット環境が不要な低コストな情報源 ⑤匿名性:インターネットのように個人を特定されるリスクが低い ⑥シンプルさ:操作が簡単で技術的知識が不要 ⑦アマチュア無線愛好家の文化的活動ツール ⑧国際放送(BBC, VOAなど)の代替配信経路 インターネットが普及した現在でも、通信手段の多様性と冗長性を確保するという観点から、短波放送は「最後の砦」としての役割を保持し続けている。災害インフラや、情報戦における軍事ツールである以上、消えることはなさそう。実際に新参の冬山に入っての高層天気図情報とか、短波放送と小さなSWラジオ以外でキャッチするのは簡単ではない。大学時代、冬山のベーシックとして描く練習させられたけどとてつもない速さが必要な作業ではある。 Retekess V115 について、使用した感じでは、感度などにも、ヘテロダイン方式の同等品に比べて、通常使用では得にネガは感じなかった。
マニュアルは、凄まじく見にくくて、以下のサイトからダウンロードしたが、この製品のターゲットとなる高齢者向きじゃないという感じ。ワイフは専用機器をマニュアル読みこなして使ってきて、私よりまともにマニュアルを読みこなす人なので、英文マニュアルが小さいのもあって読みたいだろうなと思って、テキストをAIに丸ごとかけて翻訳させて、図などはそのまま切り取って張り込んだ即席の自家用マニュアル.pdfを作って渡した。
◯ https://manuals.plus/ja/retekess/v115-amfmsw-full-band-stereo-radio-recorder-manual
◯ https://ibara.ne.jp/support/online-manual/fm-radio/
なお、値段が違うが、東芝のポータブルラジオ AUREX TY-SCR70 は、付属のイヤホンまたは市販のイヤホン/ヘッドホンを接続することで、FMステレオ放送を完全なステレオ音声で視聴することが可能。このあたりはスピーカーを持たなかったり持っていてもモノラルでも、ヘッドフォンステレオが前提だった製品を作っていた日本製品らしい。
STEREO放送受信をするため、かなり良い、高品位チューナーユニットを搭載しているはずだが、具体的な数値スペックはわからない。イヤフォンジャックがステレオであるかどうかは、見た目ではわかりにくい。「LINE OUT」端子もステレオ出力。
これ以降は前回の再掲と補足。同じSDR技術を使ったチューナーをモバイルラジオ代わりにイヤフォンで聞けるようにした状態。5Vバッテリーから給電して、出力端子はLine outなので(イヤーフォンジャックを挿しても鳴らない)、一旦ICレコーダーに入れてそのモニタージャック出力から、選曲して視聴。付属した長めのロッドアンテナをつけて、これらをポケットに押し込んで、競馬のおじさん&ラジオみたいに散歩してみた。
こちらは、もちろん、FMステレオ放送に対応している。以前書いたNobsound NS-01G Proと同じようなケースに入って、ダイヤルなどにも流用されている。初期不良でこの製品を使う熱情は消えた気もする。ラジオあたりが、ちょうどよいのかもしれない。このチップはステレオ受信は可能なのだから、イヤフォン端子をつけているのならその出力は、頑張ってほしかったなと思う。FMで、競馬や高層天気図の情報を取ったりしない、音楽放送受信ツールなのだから。
かつてはFMラジオソースは、「高音質」の音楽ソースの一つだった。
例えばアナログオーディオ末期の高性能チューナーのスペックを見ると、こんな感じ。
0.9μV(10.3dBf) 周波数特性 15Hz~15kHz ±0.2dB SN比 mono:100dB stereo:92dB 全高調波歪率(1kHz) mono:0.004% stereo:0.0075% ステレオセパレーション wide:70dB 参考:SONY ST-SA5ES ¥55,000(1995年発売) 大したスペックだと思う。周波数特性こそFM放送の規格、電波を出す側の成約で15kHz止まりだったが、視聴して高音質だと思わない人は、今でもああまりいないと思う。SN比、歪率など、機械動作が存在しないオーディオ機器だから、カセットデッキやLPプレーヤーの比ではない性能だった。FM放送は音楽ソースとして、皆、一生懸命「エアチェック」と称する録音に勤しんだりしたわけだ。特に、ライブ公演などは、他では手に入らない貴重な音楽ソースばかりだった。
デジタルアンプでは音質追求は相当進んでいるが、wi-fiでネットからのデジタルソースがそのまま視聴できる現在、現在では、これに比肩できるようなチューナーをコストを掛けて作る理屈やモチベーションは、メーカーには生まれないだろうし、そういう製品を手に入れようとするユーザーもほとんどいないと思う。度を超えたFMチューナーマニアの人って、たしかに世界を探すと、おられるのだけれど、当時の価格も驚く値段で、古い高性能アナログチューナーでFM視聴をしてニンマリする人がどれくらいいるかって考えると、それもなかなか厳しいかもしれない。
だから安旨狙いなら、結論としては、チューナー分野も、アナログオーディオの状態の良い名品を安く手に入れて視聴するという、LPプレーヤーやカセットデッキと同じ結論になりそう。デジタル視聴するなら、FM曲のネットサービスもある。
里親の声がラジオから聞こえてきて、それに聞き入る猫みたいなのを描かせてみた。
『His Master's Voice』の「ニッパー」 みたいな話ではない。そんな可哀想な画は描画させる気もないので、私の脳内では、ちゃんと飼い主は生きて、FMスタジオで、ギャハハハっと笑っていることになっている。
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