仕事で定期的に山口県~徳山に行くようになって、15年ぐらい経つ。山口県自体、自分の専門分野の一つのチャンネルとして、色々学ばしてもらってきたた。徳山は周南市の一部、旧徳山市とそれ以外の視聴だが、人も土地も縁があったことから、好きな街の一つではある。 瀬戸内の魚介類と獺祭を生んだ銘酒の里であるし、そもそもうまい日本酒には不自由しない素晴らしい土地だ。

徳山地区は戦前からの工業都市として発展してきた。瀬戸内海の魚介を楽しめる。広島の呉港からこの徳山港までのラインは、当時の軍港の要所であった。呉港は、艦艇の建造・修理・指揮を司る「軍港都市」として、日本海軍の「生産拠点」であり、一方の徳山港は、艦隊行動の命綱である燃料の備蓄・補給に特化した「兵站(ロジスティクス)基地」として、日本海軍の「エネルギー拠点」として相互に発達した。
新幹線駅が、海近い。自然環境や海産物、色々豊かである。
山口に行くと生外郎食べ歩きができる。駅売の土産物用も、名古屋のそれより老舗和菓子の演出が明確。小規模な外郎本舗が20社ぐらいあると聞いたので、その結果だが、銘菓として再編成され盛り返したのは割と最近らしい。一般的な名古屋や京都などのういろうが、練り羊羹のようにずっしりとした食感なのに対し、山口の外郎は非常に柔らかく、もっちりしている。そのため、包丁で切るというより、鹿児島の悪魔機みたいに糸で切るようにして切り分けられることもあるとのこと。今は一口サイズの製品が主力だったりするのは、どこの外郎も似ている。土産にしたものは写真を取ろうと思っていたが、うっかり気がついたら、家族で食べた後だった。駅売りのものと専門店が出している店の生外郎は、賞味期限の短さなど見ても比べてはいけないと思うが、今どきは十分に美味い。
久しぶりにしじみの吸い物を飲めた。これは、一つ一つ針で刺し拾って食べるべき貴重なもの。
チコにも食べさせたことがある黒牛の舌。いわゆる舌平目。煮物にすると、ちょっと身がもろもろになのでやはりムニエルかなと思ったりしているが、味はもちろん良かった。

岩国市にある八百新酒造の手による雁木。純米無濾過。今回は、山口県の日本酒ソムリエを買って出てくれた方がおられたので、口にできた。今回一番気に入った酒。やはり純米酒、のこの辺りが一番好きかもしれない。透明で日本酒臭さがなく水みたいに飲めるみたいな文句の銘酒はたくさんあるが、これは焼酎好きが、気にいるタイプの風味を持っていた。今回個人的にはイチオシ。
「貴」は、何やらフランスの国旗マークが付いていてナンジャラホイと思ったのだが、口県の永山本家酒造場が自社栽培の山田錦を使い、田んぼから酒蔵まで一貫して手掛ける日本酒ブランド。フランス語の「ドメーヌ(自分の畑や土地)」という言葉が、地域の生産者を意味する言葉として使われており、この地で栽培・醸造する生産者のこだわりを表現ということらしい。造り手である永山貴博氏がフランスの自然派ワインの哲学に深く影響を受けたことを示しているとのこと。ワイン作りのコンテンツを咀嚼して日本酒を再構築、みたいな話だろうか。こちらもこの名前といいニューウェイブだが、しっかりとした日本酒の味わいだった。能書きはどうでも良くて、こちらもスイスイ喉の奥に入っていった。最近はとてもアルコールに弱くなって控えているのだが、この日は悪酔いもせず、まるで焼酎を少し飲んだような状態で終わることができた。
獺祭は、作りてのキーマンだった杜氏を失っていこう、徹底したデータ収集と分析、ラボで作りこむという戦略を徹底して海外展開とそのブランド確立に成功した日本酒のパイオニアワークは有名。DASSAI BLUEは日本の米とカリフォルニア米(どちらも山田錦)のミクスチャーを原料としている。カリフォルニア米が入っていることを味わって見抜ける人は多分居ないとは思うので、個性的な酒ということではないと思う。そういう材料で凄まじく高品質の日本酒が作れるということの証明をしたと考えるべきか。
私がこの街を訪れるようになってから、ちょくちょくランチに寄るインド料理屋さん。いわゆるナンがドカンと乗る、ネパール人がやっているインド料料理屋さん、「インネパ」の文法で作られているあのランチ。マスターは、コロナ禍のときにちょっと苦労した以外は、至って元気だった。
ちゃんとあの「インド料理屋の不思議」ドレッシングがかかる。たまに何かのきっかけでこれを食べたくなるので、ここに来たときだけ1年に1回食べていてちょうどいいのだ。
徳山動物園。閉園後、関連研究者待遇で入れてもらえたフライングケージの中で、こんな近くで何も遮るものなくクロツラヘラサギを観察することができた。こちらの万之瀬川には、ちょくちょく観察に行ったり人を案内したりしてきたが、こんな距離でこの特殊保護鳥類を見たことはもちろんない。園では繁殖にも成功しており、今年生まれた幼鳥が何羽か。すごい成功事例である。良い動物園の常だが、スタッフが皆仲良く元気だ。そしてかつての動物園の良いところを残して運営されている。まだ、獣舎やフライングケージを作る工事をやっていた。面白いのは道路挟んだ反対側にそのまま住宅が立ち並んでいて、こういう動物園は多分あまりないと思う。
そう、こんな感じである。600mmクラスを持っていても、大きな鳥類だが、まあ、野生個体なので。
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