ハマシギ
2005年 10月 31日

何かに似ているなぁと思ったら,こちらをチラチラ意識しながら,気がつかないふりをしてうろうろしている様子は,まるで,人間には見えないはずなのにメイに存在を見破られて,連なって走り回っていた小・中トトロのようでした。頭,丸くて可愛いですし。

Canon EOS Kiss Digital N, Sigma 1:3.5-6.3/18-200
このあたりの海辺に済んでなくて良かったと思いました。こんな鳥が,たくさん彷徨いているわけですから,チコベェはどこまでも行ってしまって,満潮で戻れなくなって結構やばいことになったりするのではと思いました。いや,そうでなければ,付近の野鳥愛護関係者からもの凄い攻撃を食らっていたかも知れません。
継時的一妻多夫は,タマシギなどで有名ですが,要するに交尾して卵を産み落とした後,雌は抱卵,育雛をすることなく,次の交尾相手となるオスを探して何処かへ行って,またそれを繰り返すというわけです。一夫多妻と違って「継時的」が着くのは,同時進行では,雄側が産み落とされた卵の父性(patenity,即ち自分の遺伝子を半分持っているかということ)が確定できないので,雄側の行動が進化的に固定されないから,ということです。同時的一妻多夫が進化する場合は,雄側のグループが,血縁があって,一定の割合で遺伝し共有が成されていると言うことが前提になります。非常に過酷な環境の元,奥さんを兄弟で共有して労り,兄弟全員と結ばれる関係を構築するという風習の話を世界のどこだったか聞いた覚えがありますが,例えて言えばそのような状況なら,進化的に同時的一妻多夫が固定されうる可能性はありますが,そのための諸条件を考えると,ほとんど起こりえないと考えた方がよいかと思います。
息子が3人もいて,毎日子育てと仕事に悪戦苦闘している状況では,浮気心ではなく,ワイフが複数いたら楽だろうなぁという幻想を持つことがありますが,ワイフも,亭主が複数いたら楽だろうなぁと思っていると思います。もちろん,お互い冗談です。

しかし、こんなに野鳥には近づくことは、なかなかできませんね。